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太もものつけ根が痛む大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折

更新日:2018/06/14 公開日:2016/10/26

足の骨折

大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折は、転倒が原因で高齢女性によく起こります。骨がつながりにくく、合併症が生じる恐れもあります。大腿骨頚部骨折の特徴や治療法、リハビリについて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

太もものつけ根の大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折は、転倒などの比較的軽い力でも起こりやすいといわれています。高齢女性によく起こり、歩くことが困難になるので、多くの場合は手術が必要となります。本記事では、大腿骨頚部骨折の特徴や治療法、治療後どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

大腿骨頚部骨折は身体のどこに起こるか

大腿骨頚部骨折は、太もものつけ根にある股関節に起こる骨折です。大腿骨の一番上の部分は球形をしていて、骨頭(こっとう)と呼ばれています。骨頭のすぐ下の細くなった部分が頚部(けいぶ)といいます。これは、人間の頭と頚(くび)の関係と同じです。頚部は、さらに太く出っ張った部分につながります。この太く出っ張った部分のことを、転子部(てんしぶ)といいます。大腿骨骨折には、この大腿骨頚部で起こる大腿骨頚部骨折と、転子部で起こる大腿骨転子部骨折とがあります[1]。

大腿骨転子部骨折について、詳しくは『高齢者に多い大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折』の記事をご覧ください。

大腿骨頚部骨折が高齢者に多い理由

高齢者の場合は、さほど大きな衝撃を受けなくても、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの影響によって、転倒などの比較的軽い力でも骨折を起こしてしまうことがあります。骨粗鬆症は男性と比べて女性に圧倒的に多く、大腿骨頚部骨折も高齢の女性によく起こります。骨粗鬆症の程度が強いと、骨折が先に起こってから転倒することもあるのではないかとさえいわれています。寝たきりやそれに近い状態の人では、骨はさらに弱くなっており、おむつ交換のときに骨折を起こしてしまうことも考えられます。高齢になると運動する力が低下したり、視覚障害を併発したりしてますます転倒しやすくなり、大腿骨頚部骨折を起こすリスクが高まります[1]。

大腿骨頚部骨折の治療

骨折の治療は大きく以下に分けられます。

  • 保存療法
  • 手術療法

大腿骨頚部骨折の場合、治療期間を短くできること、膝関節の動きが悪くなるのを予防することなどから、手術療法が選択されるケースがほとんどです。

大腿骨頚部骨折の手術方法

大腿骨頚部骨折では、受傷以前の歩行能力を早期に取り戻すため、手術を受ける場合が多いです。手術は、骨接合術と人工骨頭置換術という2通りの方法があります。骨接合術は、偽関節や骨頭壊死、遅発性骨頭陥没という合併症を起こす恐れがあり、人工骨頭置換術は術後感染や、術後経過中に関節脱臼を生じる可能性があります。また、人工骨頭置換術には人工骨頭の耐久性の問題もあります。医師から詳しい説明を聞き、十分相談をしてから選択してください[1]。

大腿骨頚部骨折の手術について、詳しくは『大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折に適した手術は?』の記事をご覧ください。

大腿骨頚部骨折のリハビリテーション

大腿骨頚部骨折は、手術翌日からベッド上で坐位訓練が行われるのが一般的です。早い時期から起立と歩行を目指したリハビリテーションが必要です[1]。

大腿骨頚部骨折のリハビリテーションについて、詳しくは『大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折に必要なリハビリ』の記事をご覧ください。

参考文献

  1. [1]渡部 欣忍. "大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折 ~高齢者の脚の付け根の骨折~" 一般社団法人 日本骨折治療学会. https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip25.html(参照2018-06-14)

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