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高齢者に多い大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/26

足の骨折

大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折は、太もものつけ根に起こる骨折です。転倒が原因で、特に高齢女性に起きやすいといわれています。大腿骨転子部骨折の特徴や治療法、リハビリについてドクター監修の記事で詳しく解説します。

太もものつけ根の大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折は、転倒などの比較的軽い力で高齢者に起こりやすいといわれています。骨折が起こると歩くことができなくなり、多くの場合は手術が必要となります。大腿骨転子部骨折の特徴や治療法、治療後どのような点に注意すべきかを見ていきましょう。

大腿骨転子部骨折は身体のどこに起こるか

大腿骨転子部骨折は、太もものつけ根にある股関節に起こる骨折です。大腿骨の一番上の部分は球形をしていて、骨頭(こっとう)と呼ばれています。骨頭のすぐ下の細くなった部分が頚部(けいぶ)といいます。頚部はさらに太く出っ張った部分につながります。この太く出っ張った部分が転子部(てんしぶ)です。大腿骨骨折には、大腿骨頚部で起こる大腿骨頚部骨折と、転子部で起こる大腿骨転子部骨折とがあります。

大腿骨頚部骨折について、詳しくは『太もものつけ根が痛む大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折』の記事をご覧ください。

大腿骨転子部骨折が高齢者に多い理由は

大腿骨転子部骨折は、若い人より高齢者に起こりやすい骨折です。その理由は、大腿骨頚部骨折が高齢者に多い理由と同様に、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や運動する力の低下、視覚障害を併発している場合があげられます。

詳しくは、『太もものつけ根が痛む大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折』記事内の「大腿骨頚部骨折が高齢者に多い理由」をご覧ください。

大腿骨転子部骨折は骨がつながりやすい骨折

大腿骨転子部は、股関節を覆っている股関節包の外側にあります。骨の表面には外骨膜があり、折れた骨がつながるときに重要な役割を果してくれます。また、大腿骨転子部は周囲が血行のよい筋肉組織などに囲まれているので、骨がつながりやすいといえます。折れ方にもよりますが、大腿骨頚部骨折のように偽関節や骨頭壊死などの合併症を起こす危険性は少ないといえます。

大腿骨転子部骨折の手術と術後の注意点

一般的な大腿骨転子部骨折の手術方法として、骨接合術が行われます。ズレた骨折部分をできるだけ元の形に近づけてから金属などの器具で固定し、骨折した部分をつける手術です。しっかりと固定できれば外固定は不要です。手術翌日から起立や歩行もできるので、受傷前の歩行能力を取り戻せるようリハビリテーションを進めます。

大腿骨転子部骨折は、大腿骨頚部骨折に比べると術後に骨はつながりやすく、偽関節や骨頭壊死の危険性は少ないといえますが、肺炎をはじめ、精神障害や循環器疾患などの合併症には注意が必要です。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の程度が悪化していると、手術で整復した骨が再びズレたり、固定に使用した金属の強さに骨が負けて、金属が骨から飛び出してしまう場合があります。このようになったら、多くの場合、何らか再手術が必要となります。さらに、骨粗鬆症は全身に進行するので、反対側の脚に骨折が起こることも少なくありません。骨粗鬆症の治療についても医師と十分相談してください。

大腿骨転子部骨折の手術について、詳しくは『大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折に適した手術は?』の記事を、大腿骨転子部骨折のリハビリテーションは『大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折に必要なリハビリ』の記事をご覧ください。

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