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大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折に必要なリハビリ

更新日:2016/12/09 公開日:2016/09/30

足の骨折

大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折では、歩行が困難になります。歩行能力を取り戻すために、術後のリハビリテーションが重要な鍵といえます。大腿骨転子部骨折に必要なリハビリについて、ドクター監修の記事で解説します。

大腿骨転子部(だいたいこつてんしぶ)骨折の治療で行われる手術には、受傷前の歩行能力を取り戻す目的があります。高齢者の場合は、さらに寝たきりにならないよう適切なリハビリテーションも必要です。大腿骨転子部骨折には、術後どのようなリハビリテーションが必要なのかを見ていきましょう。

大腿骨転子部骨折のリハビリテーション

大腿骨転子部骨折に限らず、下肢骨折の手術後のリハビリ方法は基本的に同じで、ベッド上での坐位を保持したり、車いすへの移乗や器具を使った歩行訓練などを行います。

詳しくは、『大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折に必要なリハビリ』の記事をご覧ください。

大腿骨転子部骨折の術後における注意点

大腿骨転子部骨折は、かなり骨がつながりやすい骨折といわれています。手術で骨を接合すると、大腿骨頚部骨折には偽関節や骨頭壊死という合併症が起こる可能性がありますが、大腿骨転子部骨折では心配ないとされています。高齢者、入院期間が長い人、受傷前に歩行能力が低い人、認知症の人、心臓疾患がある人などには十分注意が必要ですが、大腿骨転子部骨折でも大腿骨頚部骨折と同様に、骨折後の死亡率は高くありません。また、全身の状態が手術に耐え得ると医師が判断した場合のみ手術が行われるため、手術中に死亡する危険もほとんどありません。しかし、術後に合併症が起こる可能性がないわけではなく、肺炎をはじめ精神障害、循環器の病気などには注意が必要です。

大腿骨転子部骨折における骨粗鬆症の影響は

大腿骨転子部骨折は、大腿骨頚部骨折に比べると術後に骨はつながりやすく、偽関節や骨頭壊死になる危険性も少ない骨折といえます。ただし、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の程度がかなり悪化していると、手術で元の状態に戻した骨が再びずれてしまったり、固定に使用した金属の強さに骨が負けて金属が骨から飛び出してしまう場合があります。こうなったら、多くの場合何らか再手術が必要となります。さらに、骨粗鬆症は全身に進行します。一度大腿骨転子部骨折が起こると、次は反対側の足にも骨折が起こるリスクが高くなるといわれています。骨粗鬆症がベースにある高齢者に大腿骨転子部骨折が起こった場合、リハビリテーションによる機能回復と同時に骨粗鬆症の治療が必要不可欠といえます。骨粗鬆症の治療法としては骨密度を上げる薬物治療が中心となります。もちろん、骨折の危険性は骨密度の低下だけではありません。転倒しやすさをはじめ、複雑な因子がかかわってきます。骨粗鬆症に対する薬物療法がどの程度まで反対側の骨折を予防するのに有効かという点に関しては、引き続き今後の研究課題といわれています。

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