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円形脱毛症の治療で用いられる薬とは

更新日:2018/06/14 公開日:2016/10/24

円形脱毛症の治療

円形脱毛症の数多くある治療法の中には外用薬や内服薬が用いられる薬物療法も含まれます。ここでは、薬物療法に用いられる薬にどんなものがあるのかをドクター監修の記事でくわしく解説しています。

円形脱毛症の治療で使われる薬にはいろいろなものがあるため、症状や程度に合わせてより適切なものを選ぶ必要があります。ここでは、治療に使われる外用薬や内服薬の種類と、その作用についてご紹介していきます。

円形脱毛症は薬を使って治療するのか

円形脱毛症の治療法は、脱毛の状態、発症してからの期間、年齢などによって異なります。脱毛してから半年以内で比較的軽度な場合には、外用薬や内服薬を用いた治療を行います。また、たとえ軽度であっても長期化しているケースや、重度の場合は、他の治療法と併用して、内服薬や外用薬が用いられることがあります。

円形脱毛症の治療に用いられる外用薬

ステロイド外用薬

円形脱毛症の原因にはさまざまな説がありますが、現在、もっとも有力視されているのは、自己免疫疾患という説です。自己免疫疾患は、免疫システムが誤作動を起こし、自分の体の一部を異物とみなして攻撃してしまうことによって生じる病気のことです。円形脱毛症の場合は、Tリンパ球によって毛包が攻撃され、炎症を起こすことで脱毛が起こると考えられています。ステロイド剤には、免疫を抑制して炎症を抑える作用があるため、その外用薬が、円形脱毛症のポピュラーな治療薬としてよく用いられています。

塩化カルプロニウム(フロジン液)

塩化カルプロニウムは、市販の育毛剤にも配合されている成分です。局所の血流を増加することで、発毛を促す働きが期待できます。ただし、副作用として発汗やかゆみ、かぶれ、炎症などが発生する場合があります。

ミノキシジル

ミノキシジルは、医薬品として発毛効果が認められている成分です。血管を拡張して血流をよくすることで、発毛を促すことができます。副作用として、かゆみ、かぶれ、湿疹などが現れることがあります。

円形脱毛症の治療に用いられる内服薬

グリチルリチン

グリチルリチンはアレルギー反応や炎症を抑える作用がある薬です。副作用として、腹痛や吐き気、血圧上昇などの症状が現れることがあります。

セファランチン

アレルギー反応を抑制する作用や、血流を促進する作用などをもっているのがセファランチンです。一方で、胃の不快感や食欲不振などの副作用が出る可能性もあります。

抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン薬)

円形脱毛症は、アトピー素因(気管支喘息、アトピー性皮膚炎、軽度のアレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患を持つ人のこと)との関連が深いことがわかっています。抗アレルギー薬は、アレルギー症状を緩和する作用があるため、単発型、多発型の円形脱毛症でアトピー素因を持つ人に併用療法の1つとして用いられることがあります。

ステロイド内服薬

ステロイドの内服薬は、高い効果がある反面、服用を中止すると脱毛が再発する可能性が高いという問題があります。さらに、長期間服用すると糖尿病、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などの副作用が出ることもあります。そのため、円形脱毛症を発症して半年以内で、広範囲に脱毛が見られる成人にのみ用いられています。

円形脱毛症は治るのか

円形脱毛症は、脱毛した部分が1つか2つの軽度のものなら、特に治療を受けなくても自然に治ることがあります。しかし、脱毛箇所が多かったり、広い範囲で脱毛していたりする場合は、長期化しやすい傾向にあるようです。しかし、たとえ重度のケースでも、髪の毛をつくる毛包の細胞は残っているため、髪の毛が再び生えてくる可能性はあります。