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つわりと違うの?妊娠悪阻の症状と受診のタイミング

更新日:2016/12/09 公開日:2016/10/24

妊娠中の不安・トラブル

つわりと妊娠悪阻(にんしんおそ)の違いや、妊娠悪阻を防ぐための対策、治療法などについてドクター監修の記事でお伝えします。つわりが悪化すると治療が必要な場合があるので、受診する目安も知っておきましょう。

妊娠すると悩まされるのはつわりです。しかし、妊娠悪阻(にんしんおそ)という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。つわりと妊娠悪阻の違いを理解したうえで、対策をしていきましょう。

つわりと妊娠悪阻(にんしんおそ)の違い

簡単にいうと、妊娠悪阻はつわりが重症化し、治療が必要になったものです。人によって程度に差はありますが、吐き気や嘔吐、気持ちが悪い、食欲不振、頭痛、倦怠感といったつわりの症状は妊娠初期には多くの人が経験するでしょう。つわりは妊娠したことで体に起こる変化によって生じるものですから、時期を過ぎると自然に治まります。

ところが、つわりが病的に悪化することがあります。嘔吐が毎日のように続いて水も飲めない状態になり、体重が減少します。このように脱水症状などを引き起こす恐れがある状態のことを妊娠悪阻といいます。

このような状態の場合は妊娠悪阻の可能性が

次のような状態がひとつでもみられる場合には、悪化する前に早めに受診しましょう。

  • 吐き気が頻繁にある
  • 食べ物や水分を口にすることができない
  • めまいや頭痛がする
  • 体重が短期間で大幅に減少した(目安として元の体重の5%減少)
  • 尿が出ない、もしくは尿の量が少ない
  • つわりが重くて日常生活に支障がある

自分で大丈夫と判断せず、医師の診察を受けましょう。

妊娠悪阻の対策として必要なこと

日常生活においては、次の点に気をつけてください。

水分補給

レモン水やスポーツ飲料など飲みやすいもので構わないので、水分をしっかりと補うよう心がけてください。ただし、カフェインが含まれているものは控えましょう。

少量の食事をこまめに

1回の食事の量を減らすと胃腸に負担がかかりにくくなります。食べられるものを少しでもいいので口にしましょう。いつでも食べられるように、ゼリーやビスケット、小さなおにぎりなどを常に用意しておくとよいでしょう。

安静を保つ

つわりの時期には、状況に応じて横になって休みましょう。妊娠初期はおなかが目立たないので、マタニティマークなどをつけるなどして妊娠していることを周囲に伝えてもよいでしょう。仕事をしている人は無理をしないようにしてください。

病院で受けられる妊娠悪阻の主な治療

妊娠悪阻になった場合には、病院で次のような治療を受けることができます。我慢をせずに、早めに担当の医師に相談しましょう。

点滴

妊娠悪阻の検査では尿検査が行われます。栄養が不足するとケトン体という物質がつくられるので、尿にケトン体が含まれているのかを調べます。脱水や電解質異常、代謝異常がみられる場合には、その脱水の程度に合わせて、糖質やビタミンB1を含めた点滴を行います。

ビタミンB6の投与

ビタミンB6の服用により吐き気をやわらげる可能性があるとされています。

吐き気止めの薬

胎児への影響を及ぼさずに吐き気を軽くするといわれている抗ヒスタミン薬などが処方されることがあります。ただし、使用経験などデータの蓄積が十分でないこともあり、慎重に投与される場合が多いです。

妊娠悪阻とつわりは自分では区別がつきづらいことも多いでしょう。自分で判断せず、医師に相談して適切な治療を受けましょう。

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