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親知らずが生える人と生えない人の違いや理由とは?

更新日:2017/09/14 公開日:2016/11/17

親知らずの基礎知識

親知らずは、生える人と生えない人がいます。生える人でも、必ずしも上下左右4本揃うわけではありません。これには、人類の進化の過程が関係しているといわれています。生える人と生えない人の違いを、ドクター監修の記事で解説します。

人の歯は、一般的に10代半ばころには永久歯に生え変わります。永久歯の元になる歯胚(しはい)は、生後数か月ですでにあごの中に備わっています。しかし、親知らずの歯胚だけは3~4歳になって完成するといわれます。この差が、後の歯の形成に大きな影響を与えます。それでは、そのメカニズムを詳しく見てみましょう。

親知らずは一歩遅れて生えてくる

赤ちゃんの小さな歯が生えてくるころ、あごの中ではすでに永久歯の準備が始まっています。小学生になると、乳歯が少しずつ永久歯に生え変わり始めます。そして、中学校を卒業するころには永久歯がほぼ出揃います。永久歯として伸びてきた歯を噛み合わせることで表面がすり減り、上下の歯がぴったり合うようになります。こうして歯全体が完成したころ、あごの一番奥で成長し始めるのが親知らずです。すでにあごの中は永久歯が揃っているため、狭いすき間に無理して伸びることで、斜めになったり、一部しか出られなかったりということにつながります。こうなると、歯ブラシが届きにくく上手にケアできないため、不衛生な状態になり、炎症などのトラブルを招くことにもなります。

親知らずの炎症について、詳しくは『智歯周囲炎(親知らず周辺の疾患)による口臭と治療法』をご覧ください。

親知らずが生えない理由は進化しているから

親知らずは、約4人に1人は生えてこないといわれています。実際のところは、あごの中に埋まっていたり、1本だけ生えていたりと統計がとりにくく、正確なことはわかっていません。しかし、これだけ生え方の形状や本数に個人差が大きく、そもそも生える人と生えない人がいるのはなぜなのでしょうか。それには、人類の進化の過程が関係していると考えられています。古代人は、現代に比べ硬いものを食べていたので、あごが大きく発達していました。硬いものを嚙むことで、歯のすり減り方も多かったと想像されます。そのため、他の歯に少し遅れて奥歯(親知らず)を形成し、そのすり減りを補ったというものです。ところが、現代人は食べ物が軟らかくなり、あごも小さくなってきました。親知らずが成長するスペースもなく、すり減りも少なく、存在自体が必要なくなってきた進化の途中にあるため、生える人と生えない人がいると考えられています。

親知らずは生えなくても問題ない

学校や職場などで親知らずの話題が出ると、なぜ自分にはないのか、ある人との違いは何か、気になることもあるでしょう。あごの形や骨格形成には遺伝が関係するため、親知らずも遺伝によると指摘されることがありますが、明確な違いはわかっていません。ただし、親知らずが生えないことによる問題はないので、生えていないことを心配する必要はありません。

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