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光線療法ってどのような治療?新生児黄疸の治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

新生児黄疸の基礎知識

新生児黄疸(おうだん)の治療は、高ビリルビン状態が続いたときに起こる核黄疸(ビリルビン脳症)の予防が目的で、治療方法には光線療法と交換輸血があります。それぞれの内容と治療方法について、ドクター監修の記事で解説します。

新生児黄疸(おうだん)の治療は、ビリルビンが脳の中に入り、神経細胞障害を起こす核黄疸(ビリルビン脳症)を予防するために行われます。血中のビリルビンの濃度などを見ながら、赤ちゃんの状態で黄疸の治療の必要性が判断されます。

黄疸の治療を始める基準

黄疸の治療は、ビリルビンが赤ちゃんの脳細胞に沈着して起こる神経細胞障害の原因となる核黄疸を予防するために行われます。治療は、赤ちゃんの日齢と出生時体重によって決められた総ビリルビン値の基準を超えた場合に検討されます。しかし、生後24時間以内に黄疸が現れた場合(早発黄疸)や、ビリルビン値が上昇傾向にあり、黄疸が進んでいる場合は、規定値未満でも治療が行われます。一方、母乳のみが原因の黄疸の場合は、脳に移行する遊離ビリルビンの増加はみられず、黄疸は自然に治まることから、一般的に治療は選択されません。

新生児黄疸の治療法

新生児黄疸の治療には、皮膚に光を当ててビリルビンの代謝を促す光線療法と、輸血により血液を入れ替える交換輸血があります。

光線療法

新生児黄疸の治療としてまず行われる治療は、光線療法です。保育器やベッドを利用して赤ちゃんにLEDや蛍光灯などの青や緑の光を一定時間照射し、皮膚表面に近い部分のビリルビンを分解して水溶性に変化させます。その結果、ビリルビンは代謝が進み、尿と一緒に排出されるようになります。照射時間や治療の回数は赤ちゃんの状態により異なりますが、照射後の血液検査で、ビリルビン値が下がるまで数回くり返されることが多いです。

光線療法による副作用は発疹や下痢などがありますが、治療が終わると収まる一過性のものなので、安全性の高い治療といえます。また、光線療法を早期に行うことで、交換輸血に至るような黄疸の進行を防ぐ役割もあります。

交換輸血

母親と赤ちゃんの血液型不適合などの溶血をともなう早発黄疸や、光線療法を行ってもビリルビンの数値が下がらない場合は、交換輸血が行われます。交換輸血にはへその静脈(臍静脈)を使う方法と、動脈と静脈を使い、脱血と輸血を同時に行う方法があります。交換輸血によって、血液が入れ替わり、血中のビリルビンや赤血球を壊す抗体などを取り除くことができます。交換輸血は、感染症などの合併症の問題が完全に解決されているわけではありませんが、問題が起こるのは極めてまれです。黄疸の強い赤ちゃんを脳性障害など核黄疸の後遺症から守るために、もっとも有効な治療法です。