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手術の必要があるケースとは?先天性内反足における治療

更新日:2018/06/20 公開日:2016/11/24

内反足の治療

先天性内反足は、ギプスなどの保存的治療で十分な矯正効果が得られない場合、手術によって矯正を行うことがあります。術式としてはどのようなものがあるのか、手術後の経過はどうなのか、ドクター監修の記事で解説します。

先天性内反足における症状はさまざまで、ギプスなどの矯正によって状態が改善することもあれば、手術でないと矯正が難しい場合もあります。どのような場合に手術が選択されるのか、どのような手術があるのかを見てみましょう。

手術が選択されるケース

先天性内反足の初期治療では徒手・ギプスによる矯正を中心とした保存的治療が行われます。しかし、保存的治療によって十分な矯正効果が得られないことも多くあり、そういった場合には病態に応じた手術療法が選択されます。

先天性内反足における手術

たとえば内反足の変形の1つである尖足は保存的治療で十分な矯正をすることが難しく、多くは小さな外科的手術が必要になります。後方解離術(こうほうかいりじゅつ)という、短縮しているアキレス腱の延長を含めた手術を行い、尖足の矯正を図ります。重症例や、治療開始が遅れた症例においては、距骨下解離術(きょこつかかいりじゅつ)などの侵襲の大きな手術が必要になることもあります。

後方解離術

アキレス腱皮下切腱術ともいわれ、尖足を治療するために行う手術です。短くなってしまっているアキレス腱を切ってギプス固定により適切な長さに再生させ、尖足変形の矯正を図ります。比較的小さな外科的手術ですが、前述の通り、尖足はギプスなどで十分な矯正効果が得られないことが多いため、多くの内反足症例に必要となります。

距骨下解離術

硬い内反足や再発の可能性が高い内反足に対して用いられる手術療法です。足を比較的大きく切開し、アキレス腱や靭帯の延長、かかとの大きな骨である踵骨(しょうこつ)や踵骨の上にある距骨などの分離・矯正を行い、さらに器具による固定で矯正を行います。

矯正後の予後や再発について

矯正を行った場合でも遺残変形や、再発の可能性があります。

遺残変形とは

外科的手術を行っても、遺残変形といって変形が残ることがあります。わずかな遺残変形であれば大きな支障なく生活することも可能ですが、痛みや変形が強い場合や、変形が進行する場合などは再手術も検討されます。学童期以降に変形が残存している場合などは、関節固定術などの治療が適応となってきます。

再発の可能性

内反足は再発しやすいことで有名で矯正後にも内反足を再発する可能性があります。遺残変形が見られない場合でも、完全に変形を矯正するために複数回の手術が必要なこともあります。内反足の治療は専門性が高く、長期におよぶため、経験豊富な専門医が在籍する医療機関で治療を行うのがよいでしょう。

監修協力:あいち腰痛オペクリニック 河重 俊一郎