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へバーデン結節の原因と予防法について

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

ヘバーデン結節の基礎知識

指の第一関節に痛みや腫れが現れるのがヘバーデン結節です。耳慣れない名前ですが、実はそれほど珍しい病気ではありません。ヘバーデン結節の原因と予防法について、ドクター監修の記事で解説します。

へバーデン結節は、爪に一番近い第一関節が赤く腫れたり、変形して曲がったりする病気で、変形性関節症の1つです。手指の病気としてはもっとも高い頻度でみられ、女性がかかりやすいのが特徴です。ピアニストや調理師など、指を酷使する仕事の人に多いというイメージがありますが、実際は、必ずしも指の使いすぎが原因というわけではありません。なお、第一関節に症状が出るのがヘバーデン結節で、第二関節に出る場合はブシャール結節といいます。

日常生活に影響を及ぼすヘバーデン結節の症状

へバーデン結節では、おもに人差し指から小指にかけて、第一関節が赤く腫れ、こぶのようになったり、曲がったりします。また、透き通った水がたまって水ぶくれのようになることもあり、これをミューカスシストといいます。また、痛みをともなうケースがほとんどで、以下のような動作が困難になります。

  • テレビなどのリモコンを押せない
  • 缶ジュースのプルタブを開けられない
  • キーボードを打てない
  • 箸を持てない
  • ギターや三味線がひけない
  • 包丁が握れない

これらはいずれも日常生活に直結する動作ばかりで、普段できていることが痛みによって制限されるため、精神的なストレスにもつながります。また、指の変形が見られる場合、見た目も気になってしまいがちです。

へバーデン結節の原因

へバーデン結節のはっきりとした原因は不明です。ただ、現在考えられている原因としては、以下のようなことがあげられます。

  • 加齢
  • 遺伝
  • 指の使い過ぎ
  • コーヒーの飲み過ぎ

コーヒーを習慣的に飲んでいる人や、甘いものをよく食べる人にヘバーデン結節が起こりやすいといわれています。それらを控えることで、症状が治まったという人も多いようです。また、女性の場合、更年期によるホルモンバランスの変化が原因となります。特に、エストロゲンというホルモンは、関節やそれを包む滑膜の炎症を抑える作用がありますが、閉経により分泌量が急激に低下すると、関節まわりの炎症が起こりやすくなります。

診断のポイントは第一関節の状態とX線検査

へバーデン結節の診断では、X線検査が大きなポイントとなります。画像において、第一関節付近に骨棘(こつきょく)、いわゆる骨のとげの発生がみられたり、第一関節と第二関節の隙間が狭まっている状態が確認されると、へバーデン結節と診断されます。

骨棘ができる理由

関節は骨と骨をつなぐ部分のことで、骨の端、つまりつなぎ目の端には軟骨があります。軟骨は、関節をなめらかに動かすためのクッションと潤滑油の役割を果たします。ところが、なんらかの原因で関節の動きに異常があると、軟骨に小さな裂け目ができ、最終的にすり減っていきます。すると軟骨はクッションの役割を果たせなくなり、骨同士が直接ぶつかるようになります。これにより、第一関節と第二関節の間の隙間が狭くなったり、骨棘ができたりします。

関節リウマチとの違い

関節が変形する病気としてよく知られるものに、関節リウマチがあります。腫れがある点などでヘバーデン結節と似ていますが、全く違う病気です。へバーデン結節には見られない特徴として、以下のことがあげられます。

  • 朝に関節のこわばりがみられる
  • 指の第一関節だけではなく、全身の関節におこる
  • 採血データで異常が現れる
  • 発熱がある
  • 関節を動かさなくても激しい痛みがある

これらの症状がある場合は、関節リウマチを疑います。へバーデン結節の場合とは治療法が全く異なるので、正しい診断を受けることが大切です。

へバーデン結節の予防には普段のセルフケアが重要

へバーデン結節の予防をするために、まず第一関節が痛むときは、指を使わずなるべく安静にしましょう。また、指先に負担がかかることを避け、休憩をとるようにします。特にギターや三味線、バレーボールの練習などは、痛みがあるときは控えた方がよいでしょう。また、普段からのセルフケアに気を配ることも大切です。たとえば、身体を冷やさないようにすることや、栄養バランスがとれた食事を日頃から心がけましょう。特に、肉、魚、卵などの良質なタンパク質は、関節や軟骨を強化します。それらが不足すると感じるときは、サプリメントで補うのもおすすめです。そのほかにも、心を落ち着かせ自律神経の安静を保つことが予防策としてあげられます。痛みが出るとストレスがたまるものですが、痛みは永遠に続くものではありません。穏やかな気持ちで過ごしましょう。