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早期発見で軽減!ヘバーデン結節の痛みや水泡の治療法とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

ヘバーデン結節の治療

へバーデン結節を根本的に治す薬は、残念ながらいまのところありません。しかし、症状を軽くするための治療法はあります。つらい痛みを解消するためにはどうすればよいか、へバーデン結節の治療についてドクター監修の記事で解説します。

へバーデン結節の治療を始めるにあたり、まずはその原因と病気のしくみを知ることが大切です。症状の進行状況によっても治療法が異なります。

へバーデン結節の原因と症状について

ヘバーデン結節は、手指に症状が現れる病気の中でも、もっともよくみられる病気です。その原因は、はっきりと解明されてはいません。ピアニストやタイピストなど、職業上、手指を酷使することで起こる場合と、そうでない場合があります。特に女性の患者の例を見ると、指の使いすぎが原因とは考えられないケースが多く、更年期によるホルモンバランスの変化が関わっているという見解が多くみられます。

加齢や更年期からヘバーデン結節へ

女性ホルモンの1つ、エストロゲンは、関節や関節を包む滑膜の炎症を抑える働きを持っています。ところが、閉経するとエストロゲンの分泌量が減少し、関節になんらかの異常が起こって骨棘(骨のとげ)ができてしまいます。そのままにしておくと徐々に炎症が現れ、痛みを発生させることになります。このようなメカニズムでヘバーデン結節は発生すると考えられています。

悪化すると手指の変形や水泡も

ヘバーデン結節は、段階を追って症状が進行していきます。初期症状としては、手指の第一関節が痛み、膨張がみられます。手指を使った後にじんじんする痛みを感じたら、ヘバーデン結節の始まりかも知れません。放っておくと症状は進行し、痛みに加え、以下のような症状が現れます。

  • 関節部分の隙間が狭くなる
  • 第一関節がこぶのような状態になる
  • 第一関節の上に、透明な水がたまったミューカスシスト(水泡)ができる

その後、しばらくすると痛みは消え、慢性期に入ります。なお、この進行度合いには個人差があり、慢性期に入ってから突然の痛みとともに変形が始まるケースなどもあります。また、ヘバーデン結節は、足の指に起こることもあります。

ヘバーデン結節に対する治療方法

治療方法には、外科的な切除を行わずに自らの治癒力を高めていく保存的治療と、切除を行う手術的治療があります。ここでは、ヘバーデン結節において多く行われる保存的治療について見てみましょう。

局所(痛む部分)を安静に保つ

指の第一関節に痛みを感じたときは、何よりもまず、指を使わず安静にすることです。しかし、日常生活では指をよく使うため安静にすることは難しいかもしれません。そのときは、局所に装具をつけて、関節を固定して治す方法をとることもあります。痛みを感じるにもかかわらず普段と同じ指の使い方をしていると、炎症を悪化させ症状を進行させることもあります。初期には特に指の安静を心がけましょう。

テーピングをする

テーピングは、指が痛むのに指を使わなければいけない場合などに、痛みを軽減させる効果があります。しかし、誤った方向に巻くと、ほかの指に悪影響を与えることがあるため、専門医の指導にしたがって行うようにしてください。

ステロイド注射

腫れや痛みが激しいときには、局所の関節内に少量のステロイド注射を打つことがあります。

消炎鎮痛剤

指の痛みをやわらげるために、薬が使われることがあります。非ステロイド性消炎鎮痛剤を含む飲み薬や貼り薬、または塗り薬があります。ただし、これらは痛みに対する対症療法です。ヘバーデン結節に対する根本的な治療薬は今のところありません。

温熱療法

へバーデン結節は、冷やすことによって血流が悪くなり、悪化することが多いです。できるだけ指先を冷やさないようにし、温かいお湯につけたり、普段から冷水を使わないようにしたりすると、症状が改善されることがあります。ただし、手を温めようとして、自己流のマッサージを行うことは避けてください。

食生活の改善

ヘバーデン結節では、普段の食生活に気を配ることも大切です。栄養のバランスがとれた食事をとること、特に肉や魚、卵といった良質のタンパク質を含む食材をとることは、関節や軟骨の強化につながります。また、コーヒーを日常的に飲む人や、甘いものをよく食べる人にヘバーデン結節が多いといわれ、それらを控えることで症状が治まったという人もいるようです。

手術的治療を行う場合

ヘバーデン結節での手術は、以下のような場合に行われます。

  • ミューカスシストが大きく、水泡が破れて感染の危険がある場合
  • 保存的治療をしても症状が進み、痛みや変形がひどく、生活に支障をきたす場合ヘバーデン結節で手術を行うことはまれです。大切なのは、手指を使った後に第一関節がじんじんと痛むなどといった初期の症状がみられたときに、病院を受診して適切な処置を受け、進行を防ぐことです。