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胸の真ん中が痛い原因は?何科に行くべき?

更新日:2018/05/24 公開日:2016/11/18

胸痛の基礎知識

胸の真ん中が痛いときは、心臓の病気ではないかと心配になりますよね。急に胸の痛みが起こる病気は心臓だけでなく、肺や気管支などの呼吸器、食道や胃などの消化器、肋骨や脊椎などの骨、心因性などさまざまな可能性が考えられます。胸の真ん中が痛いときの原因について解説します。

◎短くポイントをまとめると
息苦しい、激烈な痛みが続く、麻痺が出る、他の部位も痛むといった場合はすぐに病院へ!
胸の痛みで受診した人で最も多いのは食道や胃の病気。心配しすぎる必要はないが、楽観視も良くない
胸の痛みで考えられる病気は数多くある。まずは内科クリニックに受診を

胸の真ん中の痛みが起きた女性のイメージ写真画像

こんなときは一刻も早く病院へ!

胸の痛みが下記のようなものであれば、一刻も早く病院を受診してください。お近くにかかりつけ医がいればまずそこに、いなければ循環器科を標榜しているところがベターです。夜間なら救急外来でも構いませんし、自力で動けないようなら救急車(119番)を呼んでください。

  • 息苦しい
  • 息切れがする
  • 呼吸や脈がいつもより早い
  • 割けるような激烈な痛みがある
  • 突然始まり、30分以上痛みが続く
  • 胸が締め付けられるような、重苦しい痛み
  • 手足や顔などが麻痺する
  • 声が出ない、うまくしゃべれない
  • 胸の真ん中だけでなく、首や顎、腕や肩も痛い

これらの症状がある場合は、心筋梗塞や急性大動脈解離、肺塞栓といった緊急処置が必要な病気が疑われます[1]。病院に到着したら、医師に下記のようなことを伝えると正しい診断に辿り着きやすくなります。

  • その痛みはどのように感じるか
  • 痛みの起こり方や強さの変動はどうか
  • どういうことをすると痛みが増す/減るか
  • 痛み以外に症状があるか
  • いままでにどんな病気にかかったことがあるか

胸の真ん中が痛いとき、何科に行くべき?

最初に怖い病気を説明したので不安が増してしまったかもしれません。実際に胸の痛みで病院にかかった人の診断で最も多いのは食道や胃の病気です[2]。胸が痛いからといって心配しすぎる必要はありませんが、心臓や血管の病気である可能性もあるので「正しく怖がる」ことが大事です。

胸部の人体模型の写真

 

この画像は、理科室によくある人体模型の胸の部分を示したものです。胸部のほぼ真ん中には心臓とそれにつながる太い血管があり、それを覆うように肺があります。この画像では心臓に隠れていて見えませんが、肺には気管がつながっています。さらに裏には食道が通っています。これらの臓器を、脊椎(背骨)を中心としてぐるっと肋骨が取り囲み、その上を筋肉と皮膚が覆っているという構造になっています。

胸が痛いというときは、これらのどこかで何かが起こっていると考えられますが、いろいろな臓器が関係してくるので、医師でも診断が難しいことがあります。冒頭であげたような緊急を要する症状でない場合は、まずはお近くの内科クリニックを受診してください。特に「総合内科専門医」や「家庭医療専門医」の資格を持った医師は、特定の臓器を問わず広い視点で、どんな病気の可能性があるかを検討してくれます。これらの専門医のリストは下記で見ることができます。

胸の真ん中が痛いときに考えられる代表的な病気

このように、胸痛から病気を考えるのは医師でも難しいことですので、ここで「どんな症状なら何の病気」と断言することはできません。ここでは急に起こる胸の痛みから考えられる代表的な病名を紹介します[1]。

心臓の病気
急性心筋梗塞
狭心症
心膜炎
血管の病気
胸部大動脈瘤
急性大動脈解離
肺塞栓
肺高血圧
呼吸器の病気
気管支炎
肺炎
胸膜炎
気胸
膿胸
縦隔炎
消化器の病気
胃食道逆流症(GERD)
食道けいれん
胃や十二指腸の潰瘍
マロリーワイス症候群
胆石症
胆嚢炎
膵炎
骨や筋肉の病気
肋骨骨折
肋軟骨炎
脊椎圧迫骨折
脊椎炎
脊椎腫瘍
頚椎ヘルニア
肋間筋けいれん
ティーツェ(肋軟骨)症候群
その他
乳腺炎
帯状疱疹
パニック障害(心臓神経症)
過換気症候群

代表的なものだけでもこれだけあるので、診断には詳しい問診や検査などの情報が必要です。また、一度の診察ですぐに見抜くことが難しい場合もあります。気になることはきちんと伝え、医師と一致団結して原因を見つけ出すといった姿勢が、適切な診断や治療につながっていきます。

参考文献

  1. [1]平井忠和. 胸痛. 日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会編. 臨床検査のガイドライン JSLM2012
  2. [2]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 99

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