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身体が発する不調のサインを手のしびれから読み取る

更新日:2017/01/11 公開日:2016/11/20

身体のしびれの基礎知識

一過性症状と慢性症状の2つの症状がある手のしびれは、さまざまな病気が原因になっていることもあるため、早めの検査が求められます。深刻な事態にもつながりかねない手のしびれについて、ドクター監修の記事で解説します。

身体の不調のサインである手のしびれは、慢性的に症状がある人はもちろん、しばらくすればなんともないという人も、さまざまな病気が原因になっていることがあるので注意が必要です。ここでは、手のしびれの症状や原因などについて見てみましょう。

手のしびれについて

手のしびれは、しばらく時間をおけばおさまる一過性症状と、いつも症状を感じる慢性症状があります。一過性症状は、同じ姿勢のままだったり、不自然な姿勢で寝違えたりした場合に発症することが多いようです。対して慢性症状は、なんらかの不調が発しているサインであることが多く、原因を探る必要があります。また、どちらの症状も脳の一部の血液の流れが悪くなっている可能性もあります。しびれの感じ方は、運動麻痺、異常知覚、感覚鈍麻の3種類に分けられます。運動麻痺は、しびれによって手が動かしにくくなり、運動機能障害によってもたらされることが多い症状です。異常知覚は、チクチク、ビリビリ、ズキズキといった感覚が、ときに痛みをともなって現れる症状です。感覚鈍麻は、手足の感覚がしびれて麻痺している状態を指します。熱さや冷たさ、痛みを感じないこともあります。

医師に症状を伝える際に確認しておくポイント

しびれやしびれによる痛みを放っておくと、その原因がわかりづらくなってしまいます。大きな病気の発症を防ぐためにも、しびれに関する項目を明確にしておきましょう。

  • しびれているのは手のどの部分か
  • いつごろからしびれているか
  • どのようなしびれの感じ方をしているか
  • どのように手を動かすとしびれを感じるか
  • しびれにともなった他の症状があるか

以上の項目を明確にしておくことは、診察を受けるときに役立ちます。なにが原因で、どのように治療していけばよいのかを医師が明確に判断できることにつながるでしょう。安静にしていればしびれが治まる場合も、貴重な治療の基準となるので、忘れずに医師へ伝えましょう。

脳や脊髄のダメージが原因になることも

手のしびれが起こる原因は1つではありません。脳血管の出血などで脳細胞に血液が行き渡らなくなる脳の病気の他、脳からの指令を伝達する神経の束である脊髄の病気などでも、手のしびれが発症します。また、脊椎を形成する椎骨・椎間板による神経の圧迫、腕や指の動きを支配する末梢神経の圧迫、筋肉の緊張によって起こる肩こりや筋肉痛などの血流不良、甲状腺機能低下症や糖尿病などの内科系の病気、ストレス、自律神経障害によっても、手のしびれを感じることがあります。

脳の病気は、ダメージを受けた脳の場所によって障害を引き起こす場所が異なります。それが手に関係する場所であった場合にしびれを感じることがあり、吐き気や嘔吐、頭痛、ろれつが回らないなどの症状も現れます。脳卒中、脳腫瘍などが原因となっていることもあるので、脳神経外科、脳神経内科での診察が必要です。

脊髄腫瘍や脊髄損傷など脊髄の病気、頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニアなどの椎骨・椎間板による神経の圧迫、胸郭出口症候群や手根管症候群などの末梢神経の圧迫、血行不良によって起こったと考えられる手のしびれは、整形外科で診察を受けます。その他の原因が思い当たる人は、まずは内科に相談してみましょう。手のしびれは、重いものを運ぶ仕事をしている人や、なで肩などの体型の人が発症することもあります。末梢神経の圧迫にもつながるので、思い当たる場合は診察の際に医師へ伝えてください。

手のしびれを感じたらすぐに病院で診察を

手のしびれを感じたら、一過性症状、慢性症状を問わず、早めに病院で診察を受けてください。病院は整形外科や神経内科、原因の判断が困難な場合は総合病院で診察を受けます。手のしびれの原因が病気ではなく、一過性症状だった場合は、対症療法によって症状を緩和していきます。

対症療法は、循環改善薬や代謝改善薬を用いる薬物療法、筋力を強化していく運動療法、蒸しタオルや入浴などで筋緊張をやわらげる温熱療法、幹部を引っぱって神経への圧迫をやわらげていく牽引療法と、さまざまありますが、症状によって最適な方法を見つける必要があります。気軽にできるストレッチやマッサージによって、手のしびれが緩和することはありますが、医師の指導に基づいて行う必要があります。また、原因や症状が変化していることもあるので、対症療法に加えて随時病院での診察を受けましょう。

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