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慢性頭痛の1つである片頭痛の原因や治療法は?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/11/17

片頭痛の症状・原因・解消方法

過労や睡眠不足、二日酔いなど、さまざまな原因により頭痛は起こりますが、中には慢性的に発症し、数日間にわたり持続する頭痛も存在します。片頭痛はそのような頭痛の1つです。ここではドクター監修のもと、片頭痛について解説します。

特に他の病気の疑いもなく、慢性的に頭痛を発症する頭痛持ちの方は大勢います。その慢性頭痛の中の1つ、片頭痛について解説します。

最大3日にわたり発作が続く片頭痛

慢性頭痛には、大きく分けて3つのパターンが存在します。無理な姿勢といった身体への負担やストレスによって、頭が締めつけられるように痛む緊張型頭痛。決まった季節によって発症するなどタイミングに波があり、主に眼底周辺に激痛をともなう群発頭痛。そして、今回解説する片頭痛です。

片頭痛はその名前のとおり、頭の左右どちらかに痛みが走る頭痛ですが、実際には約40%の方が左右両側の痛みを訴えています。人によって、頭痛の前兆がある場合とない場合があります。前兆が見られる場合、まず目の前がフラッシュのようにチカチカ光る、ギザギザの光が現れて視野の一部が欠けるといった視覚的な症状が現れます。同時に全身の脱力感、しびれ、言語障害が起こる場合もあります。こういった症状は30分ほどで治まりますが、続いて頭痛が起こります。

片頭痛の発作は、短い場合で4時間、長いときは3日間ほど続き、頭痛と同時に吐き気や嘔吐も始まるため、日常生活に大きな支障をきたします。また、頭痛が起きている間は神経過敏になり、普段気にならないような接触、音、においに敏感になります。動くと頭痛がひどくなる、市販の頭痛薬が効きにくいなども片頭痛の特徴です。脈拍に合わせてズキンズキンと痛みを感じることからも、とても気分的に落ち着けるような状況ではありません。

頭部CTやMRIの目的は他の原因のチェック

日本では、成人の8.4%が片頭痛を発症しており、中でも若年~中高年の女性に多く発症が見られると報告されています。生活習慣の乱れなど、発作を誘発する要因はいくつかありますが、詳しい片頭痛の原因はわかっていません。脳に異常が見られる場合、CTやMRIの検査で脳組織の異常を確認できますが、頭痛は血管の膨張によって起こるものであるため、片頭痛の場合はCTやMRIで異常所見はありません。頭痛の診察で頭部CTやMRIを行う場合の目的は、脳腫瘍など、他の原因をチェックすることです。

片頭痛の治療は薬物療法が第一の手段

片頭痛の治療は基本的に薬物療法となり、以下の2通りに分けられます。

急性期治療

頭痛を発症したときに、薬によって発作の鎮静を試みる治療法です。主に鎮痛剤を服用しますが、日本では2000年以降、トリプタン系薬剤の使用が認められるようになり、多くの片頭痛患者が入手できるようになりました。トリプタン系薬剤は、血管の炎症を抑えると同時に、頭痛によって三叉神経が受けた刺激が大脳に伝わるのを防ぐ効果があります。しかし、頭痛が治まらないからといって薬を過剰摂取した場合、今度は薬の副作用による別の頭痛を誘発する恐れがあるため、注意が必要です。また、血管障害、心疾患の患者は服用することができません。1か月間に服用する日が10日以内に収まるようにすべきというのが、一般的な専門医の意見です。重度の場合など例外はありますが、服用は医師の処方に従い、用量を守るようにしましょう。なお、トリプタン系薬剤は市販が認められていません。

 

予防療法

頭痛の有無に関係なく日常的に薬を服用し、頭痛が発症したときでも、その痛みを軽減できるようにする治療法です。通常、片頭痛の薬物療法は急性期治療が優先されますが、発作の回数が多い場合や、痛みが日常生活に著しく影響を及ぼす場合は、並行して予防療法を行います。予防薬は、主にカルシウム拮抗薬、ベータ遮断薬といった薬が用いられます。頭痛の原因は血管の膨張による圧迫にありますが、これらの薬は血圧を下げる効果があります。また、抗うつ薬、抗てんかん薬も、予防療法に有効であると確認されています。予防薬の中で保険適用できるのは、カルシウム拮抗薬(塩酸ロメジリン)やバルプロ酸があります。

 

生活習慣の見直しで片頭痛発作のリスクは減らせる

片頭痛の発症には個人差がありますが、片頭痛を誘発する要因はいくつかあります。予防のためにも、以下の項目を実践してみるとよいでしょう。

規則正しい食習慣

頭痛は空腹時によく起こります。そのため1日3食しっかり摂るようにしましょう。

偏食を避ける

食品の成分や添加物によって発作が起こりやすい体質の方がいます。チーズ、チョコレート、ワイン、インスタント食品などで片頭痛が起こる方は、これらの食品の摂取には気をつけましょう。

 

規則正しい生活習慣

特に決まった睡眠時間がなく、寝不足、または寝過ぎの状態では頭痛が起こりやすくなります。

生理の時期の予防薬の服用

女性の場合、生理前、または生理の最中に片頭痛に見舞われるケースが多いです。そのため、生理が来るタイミングを見計らい、前もって予防薬を服用するのも有効です。片頭痛は発作が長引く傾向があるため、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。薬物治療により、予防、または症状の緩和が見込めるため、頭痛に悩まされている人は、無理をせずに神経内科や脳神経外科など医療機関を受診してください。