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インフルエンザ治療薬イナビル・リレンザ・タミフルなどの効果と副作用

更新日:2017/11/17 公開日:2016/12/07

インフルエンザの薬

インフルエンザに感染したら、48時間以内に治療薬を服用しないと効果が出にくいといわれています。病院で処方されるインフルエンザ治療薬の種類と効果、副作用などについて、ドクター監修の記事で解説します。

インフルエンザウイルスに感染したら、体内でウイルスのピークを迎える48時間以内に治療薬を服用しなければ効果が出にくいといわれています。本記事では、インフルエンザ治療薬の種類とその特徴について見てみましょう。

インフルエンザの種類と症状

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで発症します。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3種類です。

A型インフルエンザ
インフルエンザウイルスの抗原性が微小に変化しながら、季節性の流行を起こします。いったん流行が始まると、短期間で感染が拡大します。 また、A型は人以外にも感染するため、変異しやすい傾向にあります。近年問題視されている新型インフルエンザは、抗原性が大きく異なるインフルエンザウイルスによって起こります。免疫を持たない人が多いため、妊婦や乳幼児、高齢者で重症化する場合もあります。
B型インフルエンザ
B型では胃腸などの消化器に不調が起こることが多いようです。
C型インフルエンザ
C型は一度感染すると2回目以降の感染では症状があまり出ないため、臨床上は重要視されていません。

C型は一度感染すると2回目以降の感染では症状があまり出ないため、臨床上は重要視されていませ。流行しやすく重い症状の出やすいA型とB型については、特に注意を払う必要があります。

また、インフルエンザに感染すると、通常の風邪の症状に加えて、悪寒、38度を超える高熱、関節痛や筋肉痛などが全身に現れます。

抗インフルエンザ治療薬の種類

インフルエンザ治療薬として処方される薬は、主に以下の4種類です。

  • タミフル
  • リレンザ
  • イナビル
  • ラピアクタ

これらはすべて、ノイラミニダーゼ阻害薬の一種で、インフルエンザウイルス粒子の表面のノイラミニダーゼの動きを鈍らせることで、ウイルスの増殖を抑える働きをします。いずれも体内でピークを迎える前の48時間以内での使用が推奨されています。

タミフルの効果と副作用

タミフルは、インフルエンザに感染したときにもっとも多く処方され、使用実績も高い薬です。飲み薬で服用が簡単なことから小児にも使えます。タミフルはカプセル型の他、粉状になったドライシロップ型の製品もあります。水に溶かして飲めるので、小児や飲み込む力が弱まっている高齢者にも使えます。

・用法用量
成人および小児(体重37.5kg以上)は、1回1カプセル(75mg)を、1日2回、5日間服用します。幼小児は1回2 mg/kg(ドライシロップ剤として66.7 mg/kg)を、1日2回、5日間服用します。
・副作用
主な副作用は、カプセルで下痢、悪心、腹痛、発疹など、シロップで下痢、嘔吐、低体温、発疹などです。腎機能が低下している場合は、副作用が出やすくなるため、服用する量を減らす必要があります。腎機能に問題がある場合は、服用する前に必ず医師に相談しましょう。

リレンザの効果と副作用

リレンザは、専用の吸入器でドライパウダー状の薬を吸い込んで服用します。幼児に起こりやすい二峰性発熱(一度下がった熱がぶり返す)に効果が高いという報告もあります。吸入が不十分だと十分な効果が得られないこともあります。

・用法用量
成人、小児ともに、治療に用いる場合は1回10mgを、1日2回、5日間吸入します。
・副作用
主な副作用は、下痢、発疹、嘔吐や悪心、嗅覚障害などです。

イナビルの効果と副作用

イナビル(イナビル吸入粉末剤20mg)は、ドライパウダー状の薬が入った容器から吸入する使い切りタイプの治療薬です。薬の効果が長時間持続するため、1回の吸入だけで済み、飲み忘れや吸入し忘れることがないのはメリットです。ただし、吸入が不十分だと十分な効果が得られないこともあります。

・用法用量
成人および10歳以上の小児は、1キット40mg、10歳未満の小児では20mgを吸入します。
・副作用
治療に使う場合の主な副作用は、下痢、悪心、ALT(GPT)上昇、胃腸炎などです。

ラピアクタの効果と副作用

ラピアクタ(ラピアクタ点滴静注液バッグ300mg、バイアル150mg)は、吸入薬や飲み薬を服用できない場合に使われます。点滴型の治療薬のため病院で処方されます。腎機能が低下している場合は、症状に応じて投与量が調節されます。

・用法用量
成人は1回300mg、小児は1回10mg/kgを15分以上かけて静脈に点滴します。通常は1回の投与で効果が出ます。年齢や症状に応じて、連日投与したり用量を増減したりすることもあります。
・副作用
主な副作用は、多く見られる順に下痢、好中球減少、蛋白尿などで、小児には嘔吐が見られることもあります。

その他の処方薬

新型インフルエンザや過去に大流行したスペイン風邪などの再興型インフルエンザでは、場合によっては上記以外の薬が使われることもあります。まず、ノイラミニダーゼ阻害薬を使用し、蔓延化が懸念される場合には、国の指示を基にアビガン錠200mgが処方されることになります。

タミフルによる異常行動報道について

一時、タミフル服用と関連性が疑われる異常行動が多数報告され、タミフル服用で異常行動が出るのではないかと心配されることがありました。しかし、平成21年6月に厚生労働省よりタミフル服用の有無による統計的な有意差はなく、異常行動はインフルエンザ自体にともない発現すると示されました。このように、タミフルと異常行動との因果関係はないとされていますが、引き続き10歳代への処方制限を行うことが妥当であると結論付けられています。また、10代の子供にリレンザを処方された場合も、タミフルと同様に異常行動への注意が必要です。

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