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お尻のニキビ跡をきれいに消すには?タイプ別治療方法

更新日:2018.01.16
公開日:2017.03.25
ドクター画像
この記事の監修者
さやか美容クリニック・町田 院長 皆木靖紀

お尻のニキビや湿疹だけでなく、その跡に悩まされている人も少なくないのでは?お尻にできやすいニキビ跡の種類やその改善法、お尻にニキビ跡をつくらせないための予防法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

お尻のニキビは治ったけれど、ニキビ跡がいつまでも残っていて気になる…そのような悩みも多くあります。お尻にできやすいニキビ跡とその改善法には、どのような方法があるのでしょうか。

お尻のニキビ跡にはいくつかのタイプがある

お尻は顔などに比べて角質が厚くなりやすいうえに皮脂の分泌も活発なため、ニキビができやすいパーツの一つとされています。お尻にできやすいニキビ跡には、以下のような種類があります。

赤みのあるニキビ跡の原因

赤みのあるニキビ跡は、表面の炎症は落ち着いたものの、肌内部ではまだ炎症が残っている状態です。赤みのあるニキビ跡は、時間の経過とともに薄くなったり、消えたりしていくものですが、症状が消えるまでには個人差があります。これには、肌のターンオーバーを促すことによって、改善が期待できます。また、この時点でしっかりケアをすることにより、色素沈着などさらなるニキビ跡に進行するのを防ぐことができます。

シミのようなニキビ跡の原因

ニキビ炎症後にメラニン色素が肌の表面に沈着すると、茶色い、シミのようなニキビ跡が残ってしまうことがあります。炎症によるダメージを回復しようと表皮の細胞が活性化すると、表皮の一番下にあるメラノサイトも一緒に活性化してしまい、メラニン色素の産生が促進されてしまいます。この時、代謝が不十分だと茶色い色素が肌に沈着してシミになってしまうのです。

凸凹をともなうニキビ跡の原因

私たちの皮膚は、外側から表皮、真皮、皮下組織と3層構造になっています。ニキビの炎症や化膿が重度だった場合、表皮だけでなく真皮の細胞までも傷ついてしまい、クレーターのような凸凹が残ってしまう場合があります。真皮は一度壊れると再生するのに時間がかかるため、凸凹状のニキビ跡を完全に元の肌に戻すのは難しくなります。

お尻のニキビ跡をきれいに消すには?

お尻のニキビ跡は、その種類によってケア方法が異なります。順番に見ていきましょう。

赤みのあるニキビ跡のケアと治療法

まずは肌内部で起こっている炎症を沈静化させるとともに、肌のターンオーバーを促すことが大切です。

ニキビ跡には、高濃度ビタミンC誘導体入りのコスメなどでケアを行いましょう。ビタミンC誘導体は皮脂の分泌を抑えてニキビの赤みを抑える効果もあるため、跡になる前のニキビケアにも有効です。また、ニキビ跡に色素が沈着しないよう日焼け止めなどをしっかり塗り、紫外線対策をすることも大切です。

クリニックでの赤みの治療法は、肌のターンオーバーを整えるピーリング療法や、薬剤を皮膚に浸透させるイオン導入、炎症の沈静化を促す内服薬の処方などがあります。

シミのようなニキビ跡のケアと治療法

色素沈着を起こしてしまったお尻のニキビ跡には、色素沈着を改善するためにターンオーバーを促進させるケアが中心となります。

毎日のケアでは、顔用の美白コスメを使うのもよいでしょう。シミ対策に有効な美白コスメを塗ることで、シミとなったニキビ跡にも改善が期待できます。お尻全体に塗るのではなく、ニキビ跡だけピンポイントで塗るようにしましょう。

また、色素沈着を起こしている肌はデリケートです。刺激を与えるとさらに症状が悪化するおそれもありますので、入浴する際はお尻をやさしく洗い、ゴシゴシこすることは避けましょう。

クリニックでの治療法は、赤みのあるニキビ跡同様、ケミカルピーリングやイオン導入などが中心となります。

凸凹をともなうニキビ跡のケアと治療法

クレータータイプのニキビ跡は、肌のターンオーバー促進などにより自然治癒を目指すことは難しく、また、セルフケアでの改善も困難です。そのため、ニキビを放置しない、悪化させないことがもっとも大切です。

クリニックでの治療は、炭酸数レーザー治療やケミカルピーリングなどがあります。凸凹した跡を目立たなくさせる効果や、コラーゲン線維を増やしてくぼんだ部分を盛り上げる効果などがあります。

お尻にニキビ跡を作らせないケア方法

お尻に気になるニキビ跡をつくらせないためには、ニキビができた際に適切なスキンケアを行うことが大切です。

肌をしっかり保湿する

ニキビができやすい肌の角質は、水分量を保持する機能が低下していることが多く、皮脂の分泌が過剰になりがちです。また、ニキビを気にしすぎるあまり、しっかり洗おうと肌から皮脂を取り過ぎてしまうと肌を乾燥させてしまいます。肌が乾燥すると角質の柔軟性が失われ、その結果、毛穴をさらに詰まらせる原因にもなります。

入浴後はセラミドやコラーゲンなど保湿成分が含まれたボディクリームなどでしっかり保湿し、うるおいのある肌をキープしましょう。

下着や洗い方など、お尻の環境を改善

デスクワークなど座っている時間の長い人は、お尻に汗をかきやすく、ニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を引き起こします。下着を通気性のよい天然素材に変えることや、締め付けの少ない下着を選ぶなどして、お尻の環境を改善しましょう。

また、ニキビが気になるからと言って、触ったり、刺激したりするのも厳禁です。入浴の際はゴシゴシ洗わず、泡立てた石けんでやさしく洗うようにしましょう。

生活習慣も見直すことで予防を

肌のターンオーバーを促進させるには、規則正しい生活も大切です。毎日の食事は、肌細胞の生成に欠かせないアミノ酸や酸化を防ぐビタミン類、代謝を促すミネラルなどを意識しながらバランスよく3食食べましょう。また、しっかり睡眠をとることで成長ホルモンが分泌され、肌や体調が整いやすくなります。特に夜の22時から午前2時の間は「肌のゴールデンタイム」と呼ばれ、1日のうちで成長ホルモンの分泌がもっとも盛んな時間帯です。

さらに、ストレスを適度に発散する、ウォーキングやスイミングなどの有酸素運動を行う、紫外線から肌を守ることなども大切です。

お尻にニキビをつくらせない、万が一ニキビができてもしっかりとケアすることにより、ニキビ跡ができるのを防ぐことができます。スキンケアや生活習慣などを見直して、美尻を手にいれましょう。

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