スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

痰(たん)が絡む病気とその原因

更新日:2018/05/28 公開日:2017/04/13

痰の基礎知識

痰(たん)が絡む病気にはどのようなものがあるのか、ドクター監修の記事で解説します。咳や痰が出るのは風邪のときだけではありません。重い病気の症状である可能性もあるので、見過ごさないように気をつけましょう。

長期に渡って痰(たん)が絡むときは、なんらかの病気が関係していると考えましょう。主にどのような病気が考えられるのか解説します。

痰とは何か

上気道は鼻の奥からのどにかけて通っており、気道分泌液で覆われています。気道に入ってきた異物やウイルスなどを気道分泌液で包み込み、気管支へ続く下気道に入り込まないように痰にして、体外に排出しています。気道分泌液は日常的に分泌されているので、健康な状態でも無意識に飲み込んでいるものです。この分泌液に、細菌やウイルスなどの異物が混ざったものが痰なので、痰が長く出続ける場合は、身体に害をおよぼす原因が存在していることになります。

痰の絡みが生じる主な病気

痰が絡む際に考えられる病気は数多くありますが、ここでは代表的なものについて解説します。

肺炎

ウイルスや細菌などに感染して、肺に炎症が起きた状態です。咳や痰に発熱もともないます。細菌性の肺炎の場合は、黄色や緑色の膿状の痰が出るのが特徴です。激しい咳が出て肺の表面を覆う組織が傷つき、痰が絡みやすくなります。肺炎が悪化すると命に危険がおよぶ恐れもあるので、十分な注意が必要です。

気管支炎

気管支に炎症が起こり、咳と痰の他、ヒューヒューという呼吸音が聴診時に確認できるのが特徴です。風邪やインフルエンザなどがきっかけで起こる急性気管支炎と、喫煙や大気汚染、肺疾患などが原因の慢性気管支炎があります。慢性の場合、痰をともなう咳が3か月以上続くことが2年以上もくり返し起こります。

気管支喘息

アレルギー反応などにより、軽い刺激に対しても過敏になっており、気道が狭まって発作的な呼吸障害が起こる病気です。小児喘息の場合は、ダニやハウスダスト、ペットの毛、花粉などによるアレルギーが原因であるケースがほとんどです。大人になって発症する成人喘息の場合は原因がはっきりわからないこともありますが、感染症、喫煙、大気汚染、肥満、アスピリン、特定の職業によるものなどがあるといわれています。咳や痰の他、ゼイゼイ、ヒューヒューといった呼吸音や息苦しさ、胸の痛みが発作的に現れます。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

タバコの煙をはじめとした有害物質を長期に渡って吸い込むことで発症する慢性呼吸器疾患で、欧米ではタバコ病と呼ばれています。有害物質により、気道に炎症が起きたり肺胞が傷ついたりして、咳や痰、息切れが慢性的に見られます。

肺結核

結核菌という細菌に感染して肺に炎症を起こす病気です。初期症状として咳や痰、微熱、頭痛、倦怠感、食欲不振などが現れますが、ほとんど症状が現れない場合もあります。症状が進行すると咳や痰もひどくなり、呼吸が苦しくなります。血の混ざった痰が出る人もいます。

肺がん

肺の組織に悪性の腫瘍が発生する病気です。特有の症状はなく、初期にはほとんど症状が現れないことも少なくありません。進行すると咳や痰などが続くようになり、痰に血が混ざることもあります。肺がんの主な原因はタバコであることがわかっており、発症のリスクを下げるためには禁煙が有効です。

ほかにも痰が出る病気はたくさんあります。痰の色や性状によって疑われる病気が異なることを知っておくとよいでしょう。詳しくは、『痰(たん)の色から考えられる病気やその原因について』をご覧ください。痰がなかなか治まらない場合は、早めに医療機関で診察を受けましょう。

今すぐ読みたい