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痰(たん)と鼻水、実際どのような違いがあるのか?

更新日:2017/04/15 公開日:2017/04/15

痰の基礎知識

痰と鼻水はとてもよく似ていますが、まったく同じものではありません。どのような違いがあるのか、ドクター監修の記事で解説します。鼻水の種類によって考えられる病気が異なることも知っておくとよいでしょう。

痰(たん)と鼻水は一見同じように思えますが、実はまったく違うものです。これは痰なのか鼻水なのか、よくわからない場合もあるでしょう。痰と鼻水の違いについて解説します。

痰と鼻水、それぞれの定義

鼻からのどにかけて通っている上気道と、のどから気管支にかけて通っている下気道があります。この気道の粘膜から分泌された液に、細菌やウイルスなどの異物が混ざり合ったものが痰です。

一方、鼻水は鼻の奥に広がってる鼻腔(びこう)で分泌されるものです。鼻粘膜から分泌された液に、血液から赤血球や白血球、血小板が除かれた残りの液体成分(血漿成分)が混ざったものが鼻水です。

鼻水についての基礎知識

鼻水は、鼻汁(びじゅう)や鼻漏(びろう)と呼ばれることもあります。さらに、鼻水が流れ出る場所により前鼻漏と後鼻漏に分けられます。鼻の前に垂れてくる鼻水を前鼻漏といい、のどのほうへ流れ落ちていく鼻水を後鼻漏といいます。健康な状態でも気道の粘膜を守るために常に鼻水が分泌されているので、無意識のうちに後鼻漏を飲み込んでいます。1日に2~6リットルもの大量な鼻水が分泌されており、そのうちの3割ほどが後鼻漏としてのどに流れて塵(ちり)や病原体などの異物を取り除いています。

通常はサラサラとした鼻水がのどに流れ落ちているため、違和感がありません。ところが、病気になると量が異常に増えたり質に変化が生じたりします。鼻水の状態によって次のように分類されており、疑われる病気が異なります。

漿液性

水のようにサラサラした鼻水は、急性鼻炎の初期症状やアレルギー性鼻炎にみられます。

粘液性

ドロっとした粘り気のある鼻水は、急性鼻炎が進行したときの症状の1つです。他にも、慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎でもみられます。

膿性

黄色や緑色のネバネバした鼻水で、膿(うみ)が含まれています。細菌に感染している可能性が高く、慢性副鼻腔炎や結核が考えられるでしょう。鼻の中に異物が入っている可能性もあります。

出血性

鼻水に血が混ざっている場合には、上顎癌やジフテリア、梅毒、乾燥性前鼻炎の疑いがあります。

悪臭性

いつもと違って鼻水のにおいが気になる場合には、上顎癌や歯性上顎洞炎、鼻腔異物、オツェーナの可能性が考えられます。

痰と鼻水の違い

痰は呼吸器からの粘液がもとになっていますが、鼻水は鼻の粘膜から分泌されたものに細胞の一部などが混ざったものです。見た目はとても似ていますが、違うものとして認識してください。ただし、どちらも異物を身体の外へ排出する役割を担っています。

鼻水が多く出るときには、のどに流れ落ちてくる後鼻漏と痰の区別がつきにくいものです。鼻の調子が悪く、咳や痰も出ている場合には、鼻の治療を優先して行うのが一般的なので、まずは耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。

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