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赤ちゃんに痰(たん)が絡む原因、対処法、予防法とは

更新日:2017/03/23 公開日:2017/02/28

痰の基礎知識

赤ちゃんが痰を出しているときに気をつけるべき点や対処法、痰が出ないようにする方法をドクター監修の記事で解説します。大人と違って赤ちゃんの痰は注意しなければならないポイントがいくつかあります。

痰(たん)をうまく出すことができない赤ちゃんに対して、なにをしてあげたらよいのかわからない人も多いでしょう。赤ちゃんが痰を出しているときの対処法や注意点をしっかり把握しておけば、いざというときに慌てなくてすみます。

赤ちゃんの痰の特徴

痰は、鼻の奥やのど、気管などを含む気道の粘膜から分泌された液に細菌やウイルス、ほこりなどの異物が混ざったものです。体内に取り込みたくない異物を身体の外に出すために痰が出る、ということをまずは理解しておきましょう。

赤ちゃんは、まだ自分で痰を吐き出すことができません。赤ちゃんの細いのどに痰がつまって窒息する可能性はゼロとはいえないので、大人が十分に注意してあげなければなりません。ほんの少しの痰でも咳込んでしまいますが、うまく外に出せずに飲み込んでしまうので再びゴホゴホと咳をし始めます。のどの奥でゼロゼロと音がなる場合もあります。また、痰が絡んだ咳をしたときに嘔吐してしまうことも少なくありません。

赤ちゃんの痰の色をチェック

赤ちゃんの痰は通常は無色透明ですが、痰が出ている原因によって色が変わります。クリーム色や黄土色の場合には風邪やRSウイルスによる気管支炎が原因か、ちりやほこりを出すための痰であると考えられます。黄緑色や緑色の痰の場合には、慢性気管支炎や蓄膿症、緑膿菌に感染している可能性があります。赤色の痰は血液が混ざっているので、のどの粘膜が傷ついているかもしれません。

また、赤ちゃんの場合は鼻水がのどに流れ込んでいるケースもよくみられます。風邪をひいたときなどに鼻水がたくさん出ると鼻がつまって、粘り気のある鼻水がのどのほうに流れ落ちてきやすいです。

近年は小児喘息を発病する赤ちゃんが増えていることにも注意してください。ハウスダストやダニ、花粉、ペットの毛、特定の食材がアレルゲンとなり発症します。アレルゲンを体外へ排出しようと痰がたくさん出るので、のどに絡まって呼吸困難になるリスクが高まります。

赤ちゃんが痰を出しているときの対処法

抵抗力の弱い赤ちゃんは風邪をひいただけでも症状の進行が早いので、早めに受診することが大切です。言葉を発せられないので、注意深く様子を観察してください。肩を大きく上下させて呼吸をしたり、顔色が悪かったりするときには呼吸困難を起こしている可能性があります。赤ちゃんが痰で苦しんでいるときには、次のように対処してあげましょう。

水分を与える

のどが乾燥していると痰が出にくいので、母乳やミルク、白湯などを与えてのどをうるおすと、痰がやわらかくなって出やすくなります。冷たい飲み物を与えると気管が収縮して痰が絡みやすくなるので、少し温めてあげましょう。

湿度を保つ

同様に、室内を保湿します。加湿器を使用して40~60%くらいの湿度に調整するとよいでしょう。濡れたタオルや洗濯物を室内に干すだけでも効果があります。

背中をトントン叩く

縦抱っこをした状態で背中をやさしくトントンと叩いてあげましょう。叩く手を軽く丸めると、振動がほどよく伝わります。寝ているときには、横向きにしてトントンしてあげても構いません。仰向けで寝ているときには胸を軽くトントンしましょう。そのうちに母乳などを少し吐き出すかもしれませんが、その中に痰が含まれていることもあるので心配しなくて大丈夫です。

上半身を少し起こす

痰が絡んでいるときには、枕やクッションを上半身の下に入れてあげると少し楽になります。首がすわっていれば、横向きで寝かせてあげてもよいでしょう。様子を見ながら楽そうな姿勢にしてあげてください。

痰を増やさないための対処法

痰がなるべく出ないように予防する方法もご紹介します。

空気の入れ替え

風邪をひかないように、室内は常に新鮮な空気で満たされるように換気をこまめにしましょう。まずは、風邪予防が大切です。

風邪をうつさない

世話をする大人も風邪をひかないように気をつけましょう。もし風邪をひいてしまったら、赤ちゃんに触れる前に手洗いうがいをしっかりと行い、マスクを着用してください。

鼻水を吸い出す

鼻水が混ざった痰は粘り気が強いので、赤ちゃんは苦しく感じるでしょう。専用のチューブなどが売られているので、それで吸い取ってあげるとよいでしょう。ひどい場合には、小児科で吸い取ってもらうこともできます。

アレルゲン対策

喘息にならないように、ハウスダストやダニ、ペットの毛、花粉などが室内にたまらないようにしっかりと掃除をすることも大切です。

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