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インフルエンザ治療薬の種類と違い

更新日:2018/05/14 公開日:2017/04/13

インフルエンザの予防について

インフルエンザには治療薬があります。治療薬にはどのような種類があり、どのような副作用があるのでしょうか。それぞれの効果、副作用などについて、ドクターの監修の記事で詳しく解説します。

インフルエンザには数種類の治療薬があります。ここでは、それぞれの特徴や効果、副作用などについて解説します。

インフルエンザの症状

インフルエンザはウイルスによって感染する病気です。ウイルスが体内に入ってから1~3日ほどで増殖し、同時に発症します。症状としては、急に38~40度の高熱を発し、頭痛、関節痛、倦怠感などが全身に強く現れ、2~3日続きます。熱が下がり始めると、咳、鼻水、くしゃみ、痰(たん)などが出て全身症状はやわらぎ、動けるようになります。潜伏期間中は人に感染させることはあまりありませんが、熱が下がり始めるとウイルスを周辺に拡散するようになり、主に空気感染します。

インフルエンザの種類

インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3種類に分類されます。このうち、人間で流行するのはA型とB型です。A型インフルエンザウイルスは、さらに144種類に分けられます。このうちのH3N2(香港型)とH1N1/09(ソ連型)が病気をもたらすタイプです。B型インフルエンザウイルスは、山形型とビクトリア型の2種類ですが、それぞれの中でさらに細かいタイプに分かれます。どのタイプのウイルスも、毎年わずかに変質します。

インフルエンザの治療

インフルエンザの治療は、その人の症状と状況に応じて外来で行う場合と入院して管理を必要とする場合に分けられます。

外来で治療を行う場合

比較的症状が軽い場合は、外来で治療を行います。外来での治療では、オセルタミビル(タミフル)、ラニナミビル(イナビル)、ザナミビル(リレンザ)などの使用が検討されます。吸入が可能な場合、ラニナミビル(イナビル)の使用が検討されます。この薬は1回の投与で治療が完結し、医療機関で服用することで正しい効果が望めます。吸入や口からの投与が難しい場合など、ペラミビル(ラピアクタ)を使用し、静注治療を検討します。

入院して管理が必要な場合

・生命の危機は迫っておらず、肺炎を合併していない場合

この場合、最初に検討されるのはオセルタミビルです。しかし、静注治療が適当と判断された場合は、ペラミビルの使用が検討されます。吸入投与が可能な場合は、ザナミビル、ラニナミビルのどちらかが投与されます。ペラミビルの増量やくり返し投与することについては、慎重な観察が必要とされています。

・生命の危機は迫っておらず、肺炎を合併している場合

上記、肺炎を合併していない場合の吸入投与が可能な場合を除いた治療と同様の内容が検討されます。肺炎を合併している場合、吸入剤の効果は限定されるためです。

・重症で生命の危機がある場合

重症例では、オセルタミビルがこれまでもっとも効果を上げています。しかし、経口投与が困難だったり、静注治療が適当と判断される場合は、ペラミビルの使用を検討します。ペラミビルを投与する際は、1日1回600mgとし、重症度に応じてくり返し投与しますが、副作用などにも十分配慮が求められます。現在、3日間以上くり返して投与した例は、限られています。

インフルエンザ治療薬の副作用

上記で解説した薬については、インフルエンザについての効果が認められているものですが、年齢によっては副作用もあります。用法、容量、注意点について解説します。また、用法、用量は成人のものです。

タミフル(オセルタミビルリン酸塩)

用法・用量:1回75mgを1日2回服用 5日間

注意点:10代の患者に服用後、異常行動が現れたことが報告されています。そのため、合併症や既往症から必要と判断される以外は、原則として使用しません。使用する際は、投与中の異常行動に注意が必要です。

ラピアクタ(ペラミビル水和物)

用法・用量:通常成人の場合、300mgを点滴で15分以上かけて少量ずつ投与します。合併症などがあり、重症化するおそれのある場合は、1日1回600mgを同様に投与します。1回のみ使用するのが基本となります。ただし、症状に応じて何日間か投与を行う場合もあります。その場合、年齢や症状に応じて量を調整します。

注意点:未成年者は、投与中の異常行動について注意が必要です。

リレンザ(ザナミビル水和物)

用法・用量:1回10mgを1日2回、最長5日間、専用の吸入器で吸入します。

注意点:気管支において、血流障害の1種である血管のけいれんの事例があるため、気管支喘息などの患者への使用には配慮を必要としています。また、未成年者は、投与中の異常行動について注意が必要です。

イナビル(ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)

用法・用量:40mgを一度、吸入によって投与します。

注意点:同じ効果を持つ類似役でザナミビル同様の事例があるため、気管支喘息などの患者への使用には配慮を必要としています。一度の治療で終了するため、確実な吸入が求められます。また、未成年者は、投与中の異常行動について注意が必要です。

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