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帝王切開でかかる費用は自然分娩とどれくらい違う?

更新日:2019/08/26 公開日:2017/02/25

帝王切開の基礎知識

帝王切開とは自然分娩が難しい場合に選択される手術方法です。そのため一般的な自然分娩とは、さまざまな面で違いがあります。帝王切開における諸費用や利用できる制度などについてドクター監修の記事で解説します。

帝王切開とは、母体、あるいは胎児のどちらかに問題が生じ、自然分娩が難しいと判断された場合に行う出産方法で、母体の腹部と子宮を切開して直接胎児を取り出します。帝王切開は、自然分娩とは費用が異なります。本記事では、帝王切開の費用や、関係する制度について解説します。

帝王切開を行うケース

帝王切開は、切開を行う判断のタイミングにより、予定帝王切開と緊急帝王切開の2種類に分類がされます。予定帝王切開は、逆子や多胎妊娠、胎児の頭が母体の骨盤より大きいなど、あらかじめ帝王切開による安全な出産を計画して行います。緊急帝王切開は、出産中、へその緒が圧迫されて胎児が仮死状態になったり、胎児の出生前に胎盤がはがれたり、微弱陣痛が長く続く場合など、出産途中や出産直前に医師の判断で行います。

帝王切開の費用の相場

帝王切開になった場合、自然分娩と違ってどれほどの費用を必要とするのかを見てみましょう。

自然分娩の場合の費用

平成24年度の厚労省の統計によれば、自然分娩の場合にかかる出産費用の平均額は約41万7千円で、入院日数は6日とされています。1日の平均額は約6万9千円です。

予定帝王切開と緊急帝王切開の費用

自然分娩とは異なり、帝王切開は手術代が必要です。帝王切開の手術代には健康保険が適用されます。また、どの地域や医療機関でも、予定帝王切開の手術代は約20万円、緊急帝王切開の場合は約22万円となっており、保険適用での自己負担は約3割です。手術が複雑になった場合、金額が加算される可能性もあります。

帝王切開の費用の内訳

自然分娩の場合は、入院料、室料差額、分娩料、新生児管理保育料、検査・薬剤料、処置・手当料などがかかります。帝王切開では、分娩料の代わりに分娩介助料や手術代が請求されます。

入院費用が高い病院

手術代とは異なり、帝王切開の費用や入院費用については医学的な統計が見当たらなく、病院ごとで異なるため、相場は不明です。また、保険外診療費を含む入院費用についても、病室により値段が異なるため、同じく相場は不明です。各病院の質や値段から、費用が高いかどうかを検討する必要があります。

利用できる制度や手当について

帝王切開は健康保険が適用されますが、具体的にどのような制度を利用することができるのか、代表的な制度を見てみましょう。

高額療養費制度(限度額認定証)

健康保険適用の治療費で、患者の負担額が自己負担限度額を超えたとき、高額療養費の対象となります。帝王切開には健康保険が適用されるので、高額療養費が給付されます。自己負担限度額は所得により異なり、5つに区分されています。申請に必要なものは、手術前の場合、限度額適用認定申請書などが必要です。手術後の場合だと、高額療養費支給申請書、医療機関の領収書などが必要です。窓口での支払いが自己負担限度額までで済むので、帝王切開がすでに決定している場合は事前に認定を受けましょう。

出産手当金・出産育児一時金の支給(保険組合)

健康保険に1年以上加入している被保険者であれば、産休の間に給与が出ない場合、申請により出産手当金が支給されます。また、被保険者か、その被扶養者が出産した場合は、申請により、出産育児一時金が1児につき原則42万円支給されます。

家族療養費付加金

健康組合によっては、被扶養者の出産に際して出産育児一時金付加金や、家族出産育児一時金などとして、家族療養費付加金が支給されることもあります。ただし、加入保険や組合によって費用は異なるため、個人で契約している保険会社や組合に相談することが重要です。

黒字になるケース

出産に関してはさまざまな制度があり、民間の生命保険などに加入している場合は黒字になることもあるようですが、制度や保険により手当や支払額が異なるため、黒字になるケースは確立されていません。保険金については、保険会社に相談をしましょう。

医療費控除

所得税を払っており、かつ年収が103万円を超えていれば申告可能になります。対象は、年間における家族全員の医療費が10万円を超えているか、所得が200万円未満で、所得の5%以上が1年間の医療費になった人です。医療費として認められるものは、妊娠定期健診、出産・入院費用、通院にかかる交通費、事情により入院で使用したタクシー代などです。申告すれば、自動的に医療費を必要とした翌年の住民税が下がります。