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RSウイルス感染症になるとどのような症状が出る?

更新日:2017/04/01 公開日:2017/04/01

RSウイルス感染症の基礎知識

RSウイルス感染症は、冬になると毎年流行する呼吸器感染症ですが、赤ちゃんが感染すると、重症化しやすいことで知られています。ここでは、RSウイルス感染症の具体的な症状について、ドクター監修のもと解説します。

RSウイルス感染症は、ほぼ100%の人が2歳までに一度はかかるといわれるほど、ごくありふれた呼吸器の感染症ですが、乳児の場合は、重症化するケースもあるので注意が必要です。ここでは、RSウイルス感染症の具体的な症状や、感染しないための予防法などを解説していきます。

RSウイルス感染症の症状

RSウイルスに感染すると、2~8日間の潜伏期間を経て、次のような症状が現れます。

鼻水

RSウイルスによる感染症は、鼻水が多いのが特徴で、最初から最後まで鼻水が続きます。

発熱

多くのケースで発熱が見られますが、高熱が出ることはあまりありません。

頑固な咳が続きます。

喘鳴(ぜんめい)・呼吸困難

症状が重くなってくると、炎症が下気道(気管・気管支・肺など)にも広がり、呼吸の際にゼーゼー、ヒューヒューという音がする喘鳴(ぜんめい)や、呼吸が早くなる呼吸困難などの症状が見られるようになります。

乳児・子供に現れるRSウイルス感染症の注意点

RSウイルス感染症は、生後1歳までに50%以上が、2歳までにはほぼ100%の子供が感染するといわれていますが、その後も生涯にわたって再感染をくり返す病気です。年長児や大人がかかった場合は、軽い風邪のような症状で済むことがほとんどですが、赤ちゃんが初感染したときは重い症状が現れやすく、中には、重症化して細気管支炎、肺炎などを発症し、入院が必要になるケースもあります。特に次のようなケースでは、重症化する危険性が高いので注意しましょう。

生後1か月未満の赤ちゃん

感染率はそれほど高くはありませんが、感染した場合は、咳や喘鳴などといった呼吸器の典型的な症状が現れにくいため、対応が遅れがちです。また、無呼吸発作を起こして命にかかわることもあります。

生後1歳未満の赤ちゃん

この時期にRSウイルス感染症にかかった赤ちゃんの3分の1が、細気管支炎や肺炎などの下気道疾患を起こすという報告があります。また、中耳炎の合併もよく見られます。

2~4歳の子供

RSウイルス感染症は2歳までにほぼ全ての子供が1度は感染しますが、2~4歳で再感染した場合も、細気管支炎や肺炎などの下気道疾患を起こすケースが20%以上はあるとされています。ただし、年齢が高くなるほど、発症したとしても症状は軽くなっていきます。

その他

早産で生まれた赤ちゃん、慢性的な呼吸器の病気を患っている赤ちゃん、生まれつき心臓に障害がある赤ちゃん、ダウン症の赤ちゃん、免疫不全をともなう赤ちゃんも、重症化しやすい傾向があるので注意が必要です。

RSウイルス感染症の予防方法

手洗い・うがいの徹底

RSウイルスの感染経路は、飛沫感染(咳やくしゃみのしぶきを吸い込むことによる感染)と接触感染(ウイルスで汚染されたものに触れた手指を介した感染)です。流行時期はもちろんのこと、普段から外出後、調理前、食事前、鼻をかんだ後などは、石けんで手を洗う習慣を持ちましょう。また、外出後はうがいをすることも大切です。

マスクをつける

RSウイルスは、年長児や大人が感染しても軽症で済むことが多いため、自分がRSウイルスに感染しているとは思わず、知らずに赤ちゃんにうつしてしまう危険性があります。風邪かもしれないというときは、マスクを着用し、くしゃみや鼻水が飛び散らないようにしましょう。

こまめな消毒

家庭内に風邪をひいている人がいる場合は、おもちゃやおしゃぶりなど、赤ちゃんが口に入れそうなものを消毒用アルコールや塩素系の消毒剤でこまめに拭きましょう。

流行時期は人混みを避ける

RSウイルス感染症の流行時期に赤ちゃんを連れて外出するときは、なるべく人混みを避けるようにしましょう。

対象となる子供には予防薬の投与を

RSウイルス感染症にはワクチンが存在しませんが、シナジスという予防薬を流行初期から月1回注射し続けることで、重症化を抑えることができます。この予防薬は非常に高額ですが、以下の項目に当てはまる赤ちゃんや子供たちは、保険適用での接種が可能です。

・在胎期間28週以下の早産で、生後1年以下の赤ちゃん

・在胎期間29~35週の早産で、生後半年以下の赤ちゃん

・過去半年以内に気管支肺異形成症の治療を受けた2歳以下の赤ちゃんや子供

・1歳以下で血行動態に異常のある先天性心疾患の赤ちゃん

・1歳以下で免疫不全をともなう赤ちゃん

・1歳以下のダウン症候群の赤ちゃん

RSウイルス感染症は一般的な風邪の症状で、年齢とともに症状も軽くなっていくため軽視されがちな病気です。しかし、赤ちゃんや子供の場合は重症化、大人の場合は赤ちゃんや子供にうつしてしまう危険性もあるため、ただの風邪だと放置せず、少しでも体調がおかしいと感じたら病院を受診するようにしましょう。