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高血圧の薬にはどのような種類がある?

更新日:2017/04/01 公開日:2017/04/01

高血圧の予防・改善方法

高血圧の治療は生活習慣の改善が基本ですが、必要に応じて、降圧薬を使った薬物療法も併用されることがあります。ここでは、高血圧の治療に用いられる降圧薬にどのようなものがあるのかを、ドクターの監修のもと解説します。

高血圧の治療では、降圧薬を用いられることもあります。ここでは、治療に使われる降圧薬の効果や副作用、薬を使用する際の注意点などを解説します。

高血圧とは

血圧には、心臓が収縮しているときの収縮期血圧(上の血圧)と、心臓が拡張しているときの拡張期血圧(下の血圧)があり、収縮期血圧が140mmHg以上、もしくは拡張期血圧が90mmHg以上だと、高血圧と診断されます。

高血圧には、二次性高血圧と本態性高血圧の2種類があります。二次性高血圧は、他の病気や薬の副作用など、原因がはっきり特定できる高血圧のことで、一方の本態性高血圧は、遺伝的な体質、食塩の過剰摂取、肥満、運動不足、ストレス、喫煙、お酒の飲み過ぎなど、さまざまな要因が絡み合って生じ、原因をはっきり特定できない高血圧のことです。日本人の高血圧患者の約9割は、本態性高血圧が占めています。

高血圧は、国内でもっとも多く見られる病気で、その患者数は約4,300万人にものぼると推定されています。これは、調味料にしょう油や味噌を頻繁に使うなど、他の国に比べて、日本人が食事で塩分を摂りすぎていることが原因の1つとされています。

降圧薬について

高血圧の治療では、食事や運動など、生活習慣の改善が基本です。しかし、生活習慣の改善を一定期間行っても血圧のコントロールがうまくいかなかったり、血圧がかなり高くて合併症があったりする場合は、降圧薬を使った薬物療法も併用します。治療に用いられる主な降圧薬には、次のものがあります。

血管を拡張させる薬

(1)カルシウム拮抗薬

血管の細胞内にカルシウムイオンが流れ込むと、血管が収縮して血圧が上昇します。カルシウム拮抗薬は、カルシウムイオンの通り道を塞いで血管の収縮を抑え、血管を拡張して血圧を下げる薬です。ただし、この薬を飲むと動悸、頭痛、ほてり、便秘、むくみ、歯茎の腫れなどの副作用が出ることがあります。

(2)ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)

血管を収縮させて血圧を上昇させるアンジオテンシンIIという物質が作られるのを抑えることで、血管を拡張して血圧を下げる薬です。副作用として、空咳が出ることがあります。また、妊娠中や妊娠の可能性がある人、腎障害で高カリウム血症のある人は使用できません。

(3)ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)

アンジオテンシンIIの作用を抑えることで、血管を拡張し血圧を下げる薬です。副作用は少ないといわれていますが、軽いめまいや動悸が起こることがあります。また、妊娠中や妊娠の可能性がある人、腎障害で高カリウム血症のある人は使用できません。

(4)α遮断薬

血管を収縮させる交感神経の働きを抑えることで、血管を拡張して血圧を下げる薬です。副作用として、立ちくらみ、動悸、失神などが起こることがあるので、少量の使用からスタートします。近年は補助的な使用に限定される傾向にあります。

血流量を減らす薬

(1)β遮断薬

血管を収縮させる交感神経の働きを抑え、心臓から送り出される血液量を減らすことで、血圧を下げる薬です。副作用として、脈拍が遅くなったり、手足の冷えが出たりすることがあります。また、気管支が収縮して気管支喘息を悪化させることがあるので、気管支喘息の人には適しません。

(2)利尿薬

腎臓に働きかけて血液中の余分な水分と塩分(ナトリウム)の排泄を促すことで血液の量を減らして血圧を下げる薬ですが、長期的には血管を拡張させる作用もあります。副作用として、低ナトリウム血症、低カリウム血症、糖尿病、高尿酸血症(痛風)、高中性脂肪血症が現れることがありますが、少量投与で効果があり副作用は軽減されます。また、ごくまれに日光過敏症や血小板減少症になることもあります。

降圧薬治療の注意点

降圧薬を服用すると、副作用が出ることがあります。薬を飲んでいつもと違う症状が現れたときは、必ず主治医に相談しましょう。

降圧薬は、長期間継続して服用することが大切です。血圧が下がったからといって、自己判断で薬の服用を止めないようにしましょう。薬の服用を勝手に中断すると、血圧が急上昇することがあり、それがくり返されると、かえって血管に負担をかけることになります。

薬を飲み忘れたときは、2回分をまとめて飲むことは厳禁です。薬を飲み忘れた場合の対処法は、薬のタイプなどによっても変わってくるので、どのように対処をすればよいか、事前に主治医に確認しておきましょう。

降圧剤を服用する際は、他の薬との飲み合わせに注意が必要です。降圧薬治療を行っているときに、他の病気で薬を処方された場合は、必ず服用している降圧薬のことを伝えましょう。また、市販薬を使用するときも、事前に主治医に相談するようにしましょう。

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