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急性結膜炎とは

更新日:2017/03/26 公開日:2017/03/23

急性結膜炎の基礎知識

急性結膜炎は、結膜に起こる急性の炎症のことで、さまざまな種類があります。ここでは、急性結膜炎の原因や、主な急性結膜炎の症状、種類別の治療法などについて、ドクター監修の記事で解説します。

結膜とは、白目とまぶたの裏側を覆う半透明の膜のことで、結膜に生じた急性の炎症を総称して急性結膜炎といいます。ここでは、急性結膜炎の原因や症状、治療法などについて解説します。

急性結膜炎の原因

急性結膜炎を起こす原因は数多くありますが、大きく分けると、病原体による感染性のものと、ダニやカビ、ハウスダスト、花粉などによるアレルギー性のものに分類できます。また、感染性の急性結膜炎も、アデノウイルスやエンテロウイルスなどによるウイルス性のものと、黄色ぶどう球菌、表皮ぶどう球菌などによる細菌性のものがあります。

急性結膜炎の症状

主な急性結膜炎の症状を見ていきましょう。

流行性角結膜炎(はやり目)

アデノウイルス8型、9型、37型、54型などへの感染で起こります。感染後、8~14日ほどの潜伏期間を経て、急に目が真っ赤に充血するとともに、目ヤニや涙が大量に出たり、まぶたの腫れや痛みなどが起こりますが、かゆみはほとんどありません。また、耳の前やあごの下のリンパが腫れたり、黒目に点状の濁りができてまぶしく感じたり、目がかすんだりすることもあります。

咽頭結膜熱(プール熱)

アデノウイルス3型、4型、7型などへの感染で起こります。感染してから5~7日ほどの潜伏期間を経て、充血や目ヤニなどの結膜炎の症状とともに、のどの痛み、39度前後の発熱などの症状が現れます。また、人によっては吐き気や下痢をともなうこともあります。

急性出血性結膜炎(アポロ病)

エンテロウイルス70型とコクサッキーウイルスA24変異株によって起こります。感染すると1日ほどで目の充血、目ヤニ、目がゴロゴロするなどの症状が現れます。また、白目の出血もよく見られます。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎では、目やまぶた、まぶたの縁などがかゆくなるのが特徴です。また、充血や目ヤニ、目がゴロゴロするといった症状も見られます。

急性結膜炎の感染力

急性結膜炎のうち、アレルギー性結膜炎は人に感染することはありません。また、細菌性結膜炎も、人にうつることはまれといわれています。しかし、ウイルス性結膜炎は非常に感染力が強いのが特徴で、子供が発症した場合は、医師の許可が下りるまで学校や幼稚園、保育園が出席停止になることがあります。

急性結膜炎の治療方法

細菌性の急性結膜炎の治療

細菌性の急性結膜膜炎の場合は、原因となっている菌に有効な抗菌薬の点眼薬を適切に使用すれば、数日で完治するといわれています。

ウイルス性の急性結膜炎の場合

ウイルス性の急性結膜炎の場合は、ウイルスを退治する抗ウイルス薬が存在しないため、免疫作用を抑えて炎症を鎮めるテロイド剤の点眼薬と、炎症を起こして弱った結膜が細菌に二次感染するのを防ぐための抗菌薬を使用します。しかし、これらの薬はウイルスを退治するわけではないので、適切に使用しても完治するまでに1~3週間ほどかかるといわれています。

アレルギー性の急性結膜炎の場合

アレルギー性の急性結膜炎の場合は、かゆみの元になるヒスタミンの分泌を抑える作用がある抗アレルギー薬の点眼薬を使用するのが基本ですが、症状が重い場合はステロイド剤の点眼薬が用いられることもあります。ただし、ステロイド点眼薬を使用すると、副作用として緑内障(眼圧の上昇)や白内障が誘発されたり、免疫作用が抑制されて感染症を発症しやすくなったりすることがあるので、定期的な眼圧検査が必要です。

急性結膜炎の治療中の注意点

ウイルス性の急性結膜炎の治療中は、周囲の人に感染を広めないために、次のことを心がけましょう。

人の多い場所へ出かけない

周囲の人に感染させる危険性がある期間は、人の多い場所へ出かけないようにしましょう。はやり目、プール熱は発病から1~2週間、アポロ熱は発病から3~4日間がもっとも感染力が高くなる時期です。

手をよく洗う

目をこすったり拭いたりした手や、ハンカチを介してウイルスが感染することが多いので、石けんを使ってこまめに手を洗いましょう。

ティッシュなどの処理方法

目を拭くときはハンカチではなく、使い捨てできるティッシュペーパーなどを使い、使用後にすぐに捨てましょう。

家族とタオルを共有しない

タオルや洗面用具は家族と別のものを使うようにし、入浴は最後にしましょう。