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細菌性膣炎とは

更新日:2018/06/20 公開日:2017/01/31

細菌性膣炎の基礎知識

膣の中は自浄作用によって細菌の繁殖が抑えられていますが、なんらかの理由で自浄作用がうまく機能しなくなると、細菌が増えすぎて細菌性膣炎(細菌性腟症)になることがあります。ここでは、細菌性膣炎について、ドクター監修の記事で解説します。

おりものが灰色をしていて嫌なにおいもするという人は、細菌性腟炎(細菌性腟症)かもしれません。ここでは、細菌性腟炎がどのような病気なのか、その症状や治療法、予防法などについて解説します。

細菌性膣炎の原因

細菌性膣炎とは、クラミジアやカンジダ(カビの一種)、トリコモナス、淋菌など、特定の病原微生物ではなく、大腸菌やブドウ球菌、レンサ球菌など一般的な細菌が膣内に繁殖することで起こる膣の炎症です。

女性の膣内にはさまざまな常在菌が存在しますが、健康的な女性の場合は膣の自浄作用によって膣内が高い酸性に保たれているため、細菌が繁殖することはありません。しかし、疲労やストレスなどで免疫力が低下していたり、女性ホルモンのバランスが乱れていたり、膣を洗いすぎたりしていると、この自浄作用が低下して細菌が異常に繁殖し、炎症を起こすことがあります。細菌性膣炎は、セックスパートナーが多い女性ほど発症しやすい傾向があります。しかし、膣の中にいる一般的な細菌が原因で起こるため、必ずしも性感染症とは限りません。

細菌性膣炎の症状

細菌性膣炎の主な症状は、おりものの異常です。おりものは灰色でさらっとしており、悪臭がすることもあります。しかし、量はそれほど多くないので、かゆみはあまりないようです。また、おりものの変化の他に、下腹部の痛みや不正出血(月経時以外の出血)が見られることもあります。ただし、細菌性膣炎になっても、約半数の人は自覚症状がありません。

細菌性膣炎は再発しやすい

細菌性膣炎の症状は自然に治まることもありますが、完治させないと再発しやすくなります。再発をくり返していると、細菌の繁殖が膣から子宮、卵管へと広がり、子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎を起こし、不妊の原因になることもあるので注意しましょう。

細菌性膣炎の治療法

病院では膣分泌液を検査し、炎症の原因になっている細菌を特定します。治療は薬物療法が基本で、原因である菌に対して有効な抗菌薬の膣錠を挿入したり、抗菌薬の服用、抗菌薬を配合した軟膏を膣の中に塗ったりします。また、治療初期では、抗菌薬の効果を高めるために膣洗浄も行われます。

細菌性膣炎の予防法

細菌性腟炎を予防するためには、以下のことを心がけましょう。

免疫力を高める

毎日しっかり睡眠をとったり、栄養バランスのよい食事や規則正しい生活、ストレスを溜めこない工夫をし、身体の免疫力を高めましょう。

陰部を清潔に保つ

陰部の蒸れは雑菌を繁殖させ、細菌性膣炎の原因になります。清潔で通気性のよい下着を着用したり、生理用ナプキンやタンポンをこまめに取り替えたりして、陰部を清潔に保ちましょう。また、タンポンを乱暴に出し入れすると膣が傷つき、炎症を起こしやすくなるので注意しましょう。

洗いすぎに注意

陰部を清潔にしようと何度も石けんでゴシゴシ洗ったり、膣の中まで洗ったりすると乳酸菌まで洗い流してしまい、かえって自浄作用が低下してしまいます。膣の中は洗わず、外陰部だけをやさしくていねいに洗うようにしましょう。

トイレのときの注意点

便をした後に、後ろから前に向かってお尻を拭くと、大腸菌が膣の入り口に付着してしまうことがあるので注意しましょう。

細菌性腟炎は、予防としてしっかり治療を行い、効果を判定するための検査を受けることが重要です。

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