ニキビ肌にパックはいい?
ニキビがあるときに顔パックをしてもいいかどうかは諸説あります。一言に顔パックといっても、いろいろな形態のパックがあるためです。大事なことは、パックをすることが原因でニキビを刺激したり、潰してしまったりしないことです。
ニキビ肌は刺激しないことが大切
ニキビの原因は、毛穴が詰まることによって、アクネ菌という細菌が繁殖してしまうためです。この細菌は普段から存在する細菌なのですが増え過ぎるとよくない影響を及ぼします。アクネ菌から出る排出物が炎症の原因になることや、繁殖し過ぎたアクネ菌から守ろうと免疫機能が頑張ることで膿が発生し、ニキビが発症します。ニキビになると健康な肌と比べて刺激に敏感な状態になっているため、少しの刺激が原因でニキビの悪化につながってしまいます。
ニキビ肌を刺激しない美容パックの選び方
パックをする際には、ニキビを刺激しないことが大切です。したがって、ペースト状のパックを顔に塗って乾燥した後にはがすピールオフや、同じように粘土(クレイ)状のパックを顔に塗って乾燥してからはがすクレイパックはどちらも顔からはがす際にニキビを刺激することになるため厳禁です。これらのパックは、はがす際にニキビに刺激を与えるだけでなく、ニキビが潰れる危険性もあります。一方で、コットンパックのような顔の上に静かにのせるタイプのものは、ピールオフやクレイパックのようなはがす際のニキビへの刺激が少なく、ニキビに対して効果的です。
ニキビ肌を保湿するコットンパックの方法
コットンパックの正しい方法と注意点を説明します。
- コットン4枚を水に濡らし絞ります。
- 化粧水をコットンに染み込ませます。
- コットンを裂いて顔に乗せます。場所によって伸ばして乗せてください。
- 数分間放置します。手で温めるなどすると効果は上がります。パックする時間は5分程度です。
- 終了後、5分程度してから乳液やクリームで仕上げます。
大切な注意点が2つあります。それは化粧水の成分とパックする時間です。
化粧水は低刺激成分を選ぶ
化粧水の成分にエタノール(またはエチルアルコール)と書かれているものは注意が必要です。化粧水にはさまざまなアルコールが含まれています(ベヘニルアルコール、セチルアルコールなど、語尾に「コール」や「オール」など書かれているものはアルコール系です)が、エタノールは水分の蒸発が早められ、結果乾燥してしまう事があるためです。注射をする際のアルコール消毒を思い出してみてください。スーッとした後、乾燥する感じがします。パックをして乾燥してしまってはいけません。また、エタノールが揮発(蒸発)するときには熱を奪うので刺激を感じることもあります。ニキビには刺激は大敵です。
コットンパックは長くても5分
コットンパックをする時間にも注意が必要です。長くても5分までにしましょう。あまりにも長い時間パックをするとコットンが乾いてしまい、せっかくうるおった顔の水分が顔に持っていかれてしまいます。コットンパックをしたまま寝てしまうなどはあってはなりません。
ニキビ肌に効果的なコットンパックのコツ
ニキビに対して適しているコットンパックですが、ここではより効果的なコットンパックの方法を紹介します。
パック前に肌を暖めると効果的
パックの前に蒸しタオルで顔を温めることで肌を柔らかくしましょう。肌を柔らかくすることで肌に化粧水を吸いこみやすくなります。また、肌を温めると血行がよくなり新陳代謝が活性化され、むくみが取れて小顔効果も期待できます。さらに毛穴が開きますので肌の奥の汚れや角質を取ることもできます。
ビタミンCの栄養補給が効果的
ビタミンCは肌のケアには効果的な栄養素です。肌荒れの改善や美白の効果が期待されます。また皮膚に悪影響を及ぼす活性酸素はストレスなどにより過剰に生成されるのですが、この時多くのビタミンCを消費します。活性酸素を撃退するビタミンCを補給してやることは大切なことなのです。この活性酸素はニキビに対しても悪影響がありますので積極的にビタミンCの美容液を使いましょう。コットンに数滴垂らすだけでも効果はあります。
保湿成分のヒアルロン酸が効果的
うるおい成分や保湿成分として知られているヒアルロン酸美容液も効果的です。ヒアルロン酸は人間の体内で生成される成分ですが不足してくると肌の表面の水分を保持することができず肌が乾燥してしまいます。乾燥すると刺激を受けやすい状態になりますので、刺激が大敵なニキビにとっては回避しなければなりません。
パック中の乾燥を防ぐラップを活用
コットンは薄い素材ですので短時間で乾燥してしまいます。長時間肌の上にのせていると保湿のつもりが逆に肌を乾燥してしまう事もあります。ラップをコットンの上に貼り付けることで乾燥しにくい状態を作ることができます。試してみましょう。
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