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大人になってからの矯正で注意すべきポイント

更新日:2017/04/11 公開日:2016/11/30

歯列矯正・矯正歯科の基礎知識

大人になってから歯の矯正が必要になる方もいらっしゃるかと思います。子供の矯正と違って、大人になってからの施術には注意すべきいくつかのポイントがあります。ドクター監修のもと詳しく解説します。

歯並びは気になるけど矯正するほどじゃないかな、と思っていたけれど、いざ大人になってみると就職、結婚などの際にどうしても歯並びを直したいという人は多いです。実は、シニアの年齢層の方でも矯正をしたいという方が居るくらい、現在、矯正へのニーズはとても高まっています。ただ、大人の場合は、子供の時の矯正法とは違って、施術のための十分な時間もありませんし、既に歯の成長期は過ぎている場合がほとんどです。それゆえ、求められる施術方法も子供とは異なります。今回は、大人になってから矯正する際に注意すべきポイントをお伝えしていきたいと思います。

歯科矯正の基礎知識

まずは特に大人になってから歯科矯正をすることの基礎知識の説明から入ってみたいと思います。

大人になってから矯正するメリットとデメリット

まずそもそも基礎知識として、大人になってから矯正をするメリットについて理解しておきたいと思います。矯正というと歯並びをよくする美容面での効果を期待される方が多いかと思います。実際に子供の頃に矯正をしておけば、キレイな歯並びで人生を過ごすことができますので、とても大きなメリットがあると思います。子供の頃にはできなかったという方でも、大人になってから歯並びをキレイにしたい、と思うのは当然だと思います。ただ、実は大人になってから矯正することで、健康面でのメリットがあるということはご存知でしょうか。

矯正することは健康面でもメリットがある

見た目だけではなく、健康面でのメリットがあるのも矯正の魅力です。例えば、歯並びが悪いと虫歯の原因になりがちです。特に八重歯、すきっ歯などの歯の凹凸は歯磨きによるプラークコントロールを阻害しますので、虫歯の大きな原因になってしまいます。八重歯などは抜歯などの措置をするというのは効果的ですが、可能であれば自分の歯を残したいと思う方が多く、その際に一つの解決法となるのが矯正です。抜歯するまでもない歯を、キレイに揃えるというのは、健康面でのメリットがあるということなのです。また、歯並びの悪さは、顎関節症と呼ばれる顎周りの関節痛にも関係します。特に顎関節症にかかってしまうと、偏頭痛や肩こりなどの症状が出ることもあり、その面でも矯正のメリットを享受できます。このように単に歯をキレイに見せたいということだけではないのが、大人の矯正の特徴になります。

大人の矯正のデメリット

ここまでの話を聞いていると、子供の頃に矯正しなくても大人になってから矯正すればいいのではないか、と疑問を持たれた方もいらっしゃるかもしれません。ただ、大人になってからの矯正は、子供の時にできるそれとは少し異なる部分があります。たとえば、上下の顎の改善は子供のときしかできません。噛み合わせは歯並びだけではなく顎のバランスも重要になってきます。子供のように成長している段階であれば、顎と歯をうまくバランスをとって噛み合わせを改善できますが、大人になってしまうとすでに成長はしませんのでバランス確保が難しくなります。

もちろん、顎の骨を切るなど整形外科の手術によって改善することはありますが、よほど重篤な状態でなければそこまでする必要はないかと思います。また、歯の治療が長期化してしまうこともデメリットとしてあげられます。たとえば、マルチブラケットという施術方法について述べると、普通の子供の施術期間は1年程度であるのにもかかわらず、大人の場合は2〜3年と非常に長いものになります。これも成長期ではない期間に骨を移動させるためです。

この長期間にわたって施術をしなければいけないことに関連するデメリットとして、装置を付ける期間が長くなるため、装置を付けるのが好まれない職種の方にとっては、矯正自体がしづらくなるということもあります。ブラケットと呼ばれる歯を金属で縛るような施術方法では、ほとんどの場合、装着していることが他人にわかってしまいます。この状況を許容できるかは大きなポイントでしょう。

施術方法と費用

このように大人の矯正にはメリットとデメリットがあることは理解していただけたと思いますが、具体的にどのような施術方法があるのか、そして費用はどれくらいかかるのかについて見てみましょう。

施術方法

施術方法の分類としては主にブラケット方式(表側矯正)、裏側矯正、マウスピース矯正があります。ブラケット方式は、いわゆる標準的な矯正方法です。金属製のワイヤーと固定器具を歯に巻きつけることで表側から歯を固定します。メリットとしては、標準的な方法ゆえ、様々な歯並びの方に対応できますし、他の方法と比べて安価ということがあげられます。ただし、デメリットとしては、金属製のワイヤーと固定具が外から見える形になりますので、見栄えがよくないということがあげられます。

裏側矯正はブラケット方式を歯の裏側で行うものと理解していただければよいと思います。表面にワイヤーは出ていませんので目立たないというのがメリットになります。ただ、裏に矯正具を装着したまま声を発するには少し慣れが必要なことと、ある時期には食べ物がかみにくくなる、ブラケット方式に比べて料金が割高というデメリットがあります。

最後にマウスピース矯正ですが、こちらは薄型で透明なマウスピースを歯に装着することで矯正を行います。取り外し自体も自分でできますし、目立たない作りになっていますので、非常に使い勝手はよいものです。歯を磨くときはマウスピースを外せますので、矯正治療中に発生しやすい虫歯や歯周病のリスクも少なくなります。ただし、毎日きちんと装着するために付け忘れないようにしなければならないことや、期間が長くなりやすいこと、費用負担が大きくなる場合があるということ、さらには、まだブラケット方式ほど柔軟にさまざまな歯並びの矯正をできないというデメリットがあります。

まとめ

大人になってからの矯正で注意すべきポイントとして、大人の矯正におけるメリット・デメリットから実際の施術方法までご紹介しました。子供の頃と違って、注意すべきポイントが多岐に渡るのが大人の矯正です。まずは気軽に医師に相談してから自分に合った矯正方法を選びましょう。

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