スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

さまざまな病気を引き起こす「血糖値スパイク」とは

更新日:2017/02/28 公開日:2017/02/28

血糖値の基礎知識

自覚症状がない「血糖値スパイク」は、発症に気づきにくい病気です。検診結果で異常が認められなくても、実は血糖値スパイクであったということも少なくありません。ここでは、血糖値スパイクについてドクター監修の記事でお伝えします。

「血糖値スパイク」は脳梗塞や心筋梗塞、さまざまながんや認知症の原因になる危険性があるとされています。できるだけ早く治療を開始することが望ましいのですが、発症に気づきにくいのがこの病気の特徴と言えます。ここでは、発症を疑うことや予防ができるように血糖値スパイクの基本知識についてお伝えします。

血糖値スパイクとは

「血糖値スパイク」とは、普段は血糖値が正常な人でも、食事をした後急激に血糖値が急上昇する病気のことを言います。具体的には食事の後1時間以内に血糖値が140ml/dlを超えるものを「血糖値スパイク(食後高血糖)」とよび、時間が経つと正常値に戻るのが特徴です。このため、なかなか普段の検診で見つけることが難しく、血糖値スパイクを発症していることに気付かずに脳梗塞や心筋梗塞に陥る危険性もありますので注意が必要です。

血糖値スパイクの健康への影響

血糖値スパイクは、自覚症状がほとんどなく、普通の生活でもほとんど気付かないのが特徴としてあげられます。また、通常の検診では、食後すぐに受検することがないので、この血糖値スパイクを発見することは極めて困難とされています。「検診で『正常』といわれた人の約2~3割が血糖値スパイクである。」という調査結果もあります。「糖尿病」といわれたことがなくても、血糖値スパイクが起こっている可能性があり、これを放置した場合、急性の脳梗塞や心筋梗塞になったり、さまざまながんを引き起こしたり、認知症の原因になるなど、血糖値スパイクでない方と比べるとおよそ2倍の発症リスクがあるといわれています。

血糖値スパイクになりやすい人

血糖値スパイクになる可能性が高い人の特徴は以下の通りです。

  • 40代、50代の男性
  • 肥満または痩せすぎの人
  • 甘い物や炭水化物が好物の人
  • 家族や親せきで糖尿病にかかったことのある人がいる場合

特徴にあてはまらなくても、体重が増えた、食後眠くなるなどの症状があったら一度「血糖値スパイク」を疑い、病院での検査をおすすめします。「ブドウ糖負荷試験」と呼ばれるブドウ糖の入った甘い溶液を飲み、飲んだ前後の血糖値を測定する検査があります。

血糖値スパイクのセルフチェック

「生活習慣チェック」をすることで血糖値スパイクの発症リスクがないかを知ることができます。自分にあてはまる項目がないか、いくつあてはまるかをチェックしてみましょう。

□タバコを吸う

□太っていると感じる

□寝不足気味である

□ストレスを感じることが多い

□お酒を週3日以上飲んでいる

□運動不足だと思う

□普段デスクワークが多い

□魚よりもお肉が好き

□濃い味付けが好き

□いつも腹八分目以上食べることが多い

チェックした項目が1つでも多いほど、血糖値スパイクになりやすい生活を送っていることになります。チェック項目が少なかった人も、意識して数が増えないような生活を心がけましょう。血糖値スパイクは生活習慣病の一つに考えられますので生活習慣の改善が予防につながるとされています。

血糖値スパイクの予防・改善

自覚症状がなく、発見がむずかしい血糖値スパイクですが、ふだんの生活習慣を変えることによって、予防することが可能だと考えられます。また、血糖値スパイクになってしまった方も、病院の薬を飲みながら、自分でできるセルフケアを見つけて改善につとめましょう。

「血糖値スパイク」にならないためには、交感神経優位の緊張した生活から、副交感神経優位のゆったりとした生活に変えることが重要です。交感神経の緊張は、急激に血糖を上げます。

また特に、食後の糖分が腸に届く量と速度をいかに抑えるかもポイントとなります。炭水化物を摂る前に肉類を食べることで消化管運動が緩やかになるホルモンが分泌され、血糖値の急上昇を抑えることができます。具体的には、食事の最初に野菜や、お肉などのタンパク質を摂るようにします。「ベジファースト」といわれるように、食事の最初に大量に野菜を摂取することで、満腹中枢を満たし、少量のおかずでお腹がいっぱいになります。ただ、コーンは糖分が多く含まれているので最初に食べるのは避けましょう。また、肉類は動物性油脂の摂取を気にしなければいけませんが、肉類を食べたからといって血糖値が上がることはありません。

野菜や肉類を食べた後、最後に炭水化物のご飯やパン、パスタを食べることで、糖分が腸に届く速度を抑えられると考えられています。ご飯も白米よりも玄米や雑穀米の方が、糖分が少なくておすすめです。そして、1日3食規則正しく食べることが重要です。ゆっくりと噛み、20分ほど時間をかけて食べるとよいでしょう。また、普段から少しだけ体を動かすようにしましょう。食後すぐに横にならない、お風呂上がりに軽いストレッチをする、エレベーターやエスカレーターは使わずに階段を利用するなど、できることから心がけてみましょう。

今すぐ読みたい

関連記事