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鳥インフルエンザの発生要因と渡航の際の注意点

更新日:2018/05/14 公開日:2017/03/30

インフルエンザの症状

近年、鳥インフルエンザの流行が話題となっています。鳥インフルエンザをよく知らず、怖いもののみ考えている方もいらっしゃいます。この記事では、鳥インフルエンザの原因と予防についてドクター監修で解説します。

鳥インフルエンザとは

インフルエンザウイルスはA型からD型まで四種類あります。その中でも特に、A型ウイルスは鳥インフルエンザや通常のインフルエンザを引き起こす原因となります。A型ウイルスはまれに新型ウイルスとなり、パンデミックを引き起こすことがあります。鳥インフルエンザも新型ウイルスの1つでもともとはカモなどの水きん類に存在していたウイルスでした。このウイルスが野生のカモだけでなく飼育されているカモにも伝染し、繰り返し感染するうちにニワトリやシチメンチョウなどに対しても感染するようになりました。

鳥インフルエンザは高病原性鳥インフルエンザと低病性鳥インフルエンザの二種類に分けられます。この二つの内で死亡率が高いのは高病原性鳥インフルエンザであり、家きんが高病原性鳥インフルエンザにかかるとほぼ全滅します。そのため、日本国内で高病原性鳥インフルエンザに家きんがかかった場合には、発生地域以外の国内の家きんへのウイルスの伝染を防止することを目的に感染した家きんのいる農場の家きんの殺処分に加え、消毒や移動可能な地域を制限するなどの対処がとられることがあります。

また、発生した農場から半径10キロメートル以内の農場はその農場の家きんが高病原性鳥インフルエンザに罹患していないことが確認されるまで、出荷は制限されます。アジアでトリからヒトに感染し始めたのは2003年からであり、日本でトリを食べて鳥インフルエンザに感染した例はありません。

鳥インフルエンザの症状

鳥インフルエンザの症状としては突然の高熱や極度の疲労、のどなどの呼吸器系にも症状があらわれます。全身症状としては倦怠感や筋肉痛のような疼痛があげられます。軽度の場合には鼻水や喉の痛みなど風邪に似た症状であることが多いです。症状はインフルエンザウイルスに感染してからおよそ二日間であらわれはじめます。

また、症状は原因となったウイルスの種類によっても変化し、風邪によく似た軽い症状のものから肺炎や急性呼吸窮迫症候群などをともなうものまで一口に鳥インフルエンザといってもさまざまな症状があります。初期段階では呼吸器系の症状は軽く乾いた咳などが出ます。徐々に悪化してくると咳がかすれてきて痰が混ざってくるようになり、鼻水が出てくることもあります。

消化管にも症状がでることがあり、小さな子供の場合は嘔吐、乳児である場合には血液中に病原体が入り込む敗血症様症候群を起こすこともあります。これらの症状は五日間程度でおさまりますが、五日間よりも発熱などが長引くことや、合併症として肺炎を発症しており一度治癒した後で発熱や咳が再発することもあります。まれに起こる合併症としては腎不全をともなうこともあるミオグロビン尿症や結膜炎、心筋炎などがあげられます。

鳥インフルエンザの原因

鳥インフルエンザは鳥インフルエンザの病原体を持った家きんやその排泄物と羽毛、死鳥などと濃厚な接触により、飛沫などを体内に取り込んでしまうことで起こります。鶏肉や鶏卵などを食べることによる感染は日本国内では確認されていません。

鳥インフルエンザはトリに感染している間は新型インフルエンザではありません。トリからブタやヒトに感染してヒトに感染しやすい機能を獲得したウイルスが新型インフルエンザを引き起こす原因であり、2010年に大流行となった新型インフルエンザはブタに感染して、その体内でヒトに感染しやすくなったウイルスでした。

鳥インフルエンザの予防

鶏肉や鶏卵などを食べることによる感染は日本国内では確認されておらず、食品安全委員会も2004年に鶏肉を安全とするとしています。しかし、高病原性鳥インフルエンザへの感染が集団的に確認されている東南アジアなどの地域では食中毒を予防するためにも、家きんを食べる際には70℃以上の加熱が必要であるとしています。

また、鳥インフルエンザへの感染が集団的に起きている地域には行かないことが重要です。飼育しているトリや野鳥が死んでいる場合には素手では触らないようにしてください。特に、野鳥は鳥インフルエンザのウイルス以外にも寄生虫やウイルスを持っていることが多いので、野鳥が死んでいる場合には市町村区役所などに相談してください。

渡航の際の注意点

鳥インフルエンザのヒトへの感染が認められているのは中国や東南アジア、エジプト、トルコなどです。トリからヒトへの感染が確認された地域には渡航しないことが一番ですが、渡航しなければならない場合には以下のことに注意してください。

まず、第一に注意したいのは動物、特にトリに近寄らないようにすることです。また、飛沫や塵芥などでウイルスが手についている場合もあるので、手洗いを頻繁に行ってください。

次に渡航中に咳などインフルエンザのような症状があらわれた場合には帰国時に検疫所に申告することが必要です。鶏卵など家きん類の卵は、国内では、生で食べることを考えて生産されていますが、不安な方や体調の悪い方は、70℃以上で加熱したほうがよいでしょう。

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