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老人性難聴の原因や症状とは

更新日:2017/02/28 公開日:2017/02/28

耳鳴りの症状・原因

耳が聞こえづらくなる難聴の原因は色々な要因が考えられますが、加齢にともなって進行する難聴を特に「老人性難聴」と呼びます。その原因や症状の特徴などについて、ドクター監修の記事で解説します。

耳が遠くなる難聴の症状の中でも原因が加齢と思われる場合、「老人性難聴」と診断される場合があります。そのような老人性難聴の症状の特徴や原因、対策方法についてドクター監修の記事で詳しく解説します。

老人性難聴とは

老人性難聴は、加齢以外には確かな原因がわからない場合の難聴の症状を指します。個人差はありますが、40代から始まって60歳を過ぎる頃から難聴の症状が現れることが多いようで、65歳以上の3分の1以上、75歳以上の半分以上はこの聴覚障害が見られるともいわれています。加齢にともなって言葉の聞き取りが悪くなるため、たとえば「右」という言葉が「耳」と聞こえるような聞き間違いが増えた場合、老人性難聴の可能性があると言えます。

老人性難聴の症状

耳の中には外耳道(耳の穴)や鼓膜、内耳神経などさまざまな器官が存在しています。通常の難聴であればそれら耳の穴や鼓膜、中耳と呼ばれる耳の中の器官がなんらかの異常で聞こえにくくなる場合と、音の感覚細胞がある内耳や聴神経がなんらかの異常で聞こえにくくなる2つのパターンが多いようです。しかし、老人性難聴はそれらの異常や原因が特定できず、加齢による個人差や遺伝が関係しているといわれています。

具体的な症状として以下のような症状がでた場合、老人性難聴と診断される場合が多いです。

  1. 同じタイミングで両方の耳が聞こえづらくなる。
  2. 高音(4000~8000Hz)が聞こえづらくなる。
  3. 音が聞こえづらくなるうえに、言葉を聞き取りづらくなる。

このような症状以外にも、騒音の中で会話が聞き取れない、早口でしゃべられると聞き取りづらくなる、耳鳴りなどの症状が見られる場合があります。特に、特定の子音が聞き取りにくくなるため、聞き手としてはもごもご話しているように感じるようです。

老人性難聴の原因

原因は加齢による体の老化や変化が影響していることが考えられています。具体的には、耳の感覚神経や毛細血管が発達した血管条(けっかんじょう)、聴神経が異常を起こすためといわれていますが、明らかな原因は解明されていません。場合によっては、それらが全体的に老化し機能低下しているためともいわれています。他にも、遺伝が関係しているともいわれていますが、こちらについても明確な関係性は明らかにされていません。

また、毎日の身の回りでも薬剤の影響や長時間騒音を聞き続けること、不規則な食生活、高血圧なども原因の1つになりうるといわれていますので、気になる方はそれらにも気をつけるようにしましょう。

老人性難聴のサイン

歳を取ると耳が遠くなるのは当然と思ってしまうため、多くの高齢の方は難聴を強く訴えることはあまりありません。しかし、以下のような項目でセルフチェックが可能ですので、気になる方は確認してみてください。

  • ささやき声が聞き取りにくい
  • テレビやラジオの音が聞き取りにくい
  • 聴力が原因で家族と話しているときに苛立ちを覚える
  • 聴力が原因で友人や親戚を尋ねるのをためらう
  • 聴力が原因で私生活や社会生活に支障を感じる

このようなチェック項目があります。思い当たる項目が多い場合には聴覚障害の可能性がありますので、専門の医療機関での診察を受けることをおすすめします。

老人性難聴の治療

老人性難聴は原因が明らかになっていないため、明確に治療方法が確立されていません。しかし、加齢が大きな要因である可能性が高いため、体への負担を軽くして難聴を進めないように日頃から心がけることが治療のポイントです。そのためにも、日頃から十分な睡眠を取ること、適度な運動を継続すること、大音量の音を長時間聞かないこと、補聴器をつけるなどの対応を心がけることが重要です。

また、もし身近な人が老人性難聴になってしまった場合の対応としては、相手の顔を見てしっかりゆっくり話してあげることがポイントです。老人性難聴は音を上手に聞き取れなくなっていますし、補聴器を使ったとしても聞き取る能力が向上しない場合もあります。周囲の人間が意識して協力体制を構築することを大切にしてください。

また、原因がわからず治療ができないといって放置せず、難聴の疑いがあるようであれば専門の医療機関に相談するようにしてください。耳垢が耳をふさいでいたり、別な病気が原因で聞き取りにくくなっていたりする場合もあります。病気や症状について正しく理解するためにも、早めにドクターに相談しましょう。

老人性難聴の予防

老人性難聴だけではありませんが、体の老化には活性酸素が関係しているという説があります。そこで、その活性酸素の発生を抑制して老人性難聴を予防する効果が期待できる成分を摂取するといいともいわれています。

あくまでも実験段階での有効性が検討されている段階ではありますが、具体的にはビタミンE、ビタミンC、葉酸などがよいといわれていますので、意識して摂取するとよいでしょう。