スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

食物アレルギーの種類と日常での注意点とは

更新日:2018/06/26 公開日:2017/04/05

食物アレルギーの基礎知識

卵や牛乳などを摂取したときにかゆくなったり湿疹が出たりした場合、食物アレルギーの可能性があります。そのような食物アレルギーの基本的な知識や原因、日常での注意点などについてドクター監修の記事で解説します。

食物アレルギーとは、食べ物を食べたときに含まれている物質に過剰に反応して皮膚がかゆくなったり蕁麻疹が出たりする症状のことです。症状が重い場合、命にかかわるケースもありますので注意が必要です。

食物アレルギーとは

食物アレルギーとは、体の免疫機構が食品中に含まれているタンパク質などを異物と認識して、自分の体を守るため過剰な反応を起こしてしまう症状のことです。多くの場合、皮膚のかゆみや蕁麻疹、せきなどの症状が現れます。乳児の10%程度、全人口でも1~2%の方が食物アレルギーを持っていると考えられています。

注意すべきアナフィラキシー

アレルギー反応により呼吸困難や血圧の低下など、全身に症状がでて重篤な状態になってしまうケースを「アナフィラキシー」と呼びます。普通の人が食べてもなにも問題ない食品なのに、少量食べたり皮膚に付着してしまったりしただけでも、急激な反応を起こしてしまいます。最悪の場合には命にかかわってしまうこともあります。

アレルゲンとなる食品と表示の見方

アレルゲンとなる食品については、省令で表示義務が課されているものや表示が推進されている食品があります。

表示が義務とされている食品

食物アレルギーの症例が特に多かったり、症状が重く命にかかわる症例が多かったりする食品については、「特定原材料」として省令による表示義務があります。

  • アレルギーの頻度が多い食品

「卵、乳、小麦」は3大アレルゲンと呼ばれるほどアレルギーの症例が多い食品です。これに加えて、「えび」と「かに」は食物アレルギーの頻度が高く、皮膚のかゆみや湿疹などがおきやすいため表示義務があります。

  • 症状が重くなる食品

「そば」と「落花生」については、アナフィラキシーなど症状が重くなりやすく注意が必要なため表示義務があります。

表示が推奨されている食品

現時点では症例が少なく、今後の研究結果が望まれている食品として20品目があげられています。あわびやいか、キウイフルーツ、大豆、ゼラチン、肉類が含まれています。気になる方はドクターに聞いてみるとよいでしょう。

注意すべき食べ物

表示義務がある特定原材料ですが、加工食品に入っている場合はそれらの表示形式がさまざまであるため、注意する必要があります。表示例について、代表例を下記にまとめます。

  • 基本的には原材料毎に個々の表示をする「個別表示」が原則ですが、原材料表示の後に一括して表示する方法も認められています。どの食品にどのくらい含まれているのかわからず、個別表示と比べて含有量が少ないわけではありませんので注意してください。
  • 表記方法が違うが、特定原材料と同じものであると理解できる場合は「代替表記」が可能です。食品の名前からアレルゲンを含むことが理解できる場合「拡大表記」として認められています。たとえば、卵の代替表記としては玉子、鶏卵、うずら卵などがあり、拡大表記としては厚焼き玉子、ハムエッグなどがあります。
  • 特定原材料の中でも特に「乳」はさまざまな表示方法があります。チーズやヨーグルト、バター、乳酸菌飲料、生クリームなどさまざまな表記方法があります。この食品のアレルギーがある場合には、気がつかず食べてしまう場合がありますので注意が必要です。

また、欧米での食物アレルギーで死亡する原因で多いのが落花生といわれています。日本では「ピーナッツ」となっていて気づかない場合もあり重篤な症状に陥ってしまう方もいますので気をつけてください。

アレルゲンの表示が無い場合に注意

特定原材料に準じる食品については表示義務がないため、それらでアレルギーを起こす場合には注意が必要です。たとえば、大豆がアレルゲンの場合にはしょうゆや味噌として含まれていることが多く、省略されている場合がります。詳しくはドクターに相談して、自分の体質の理解を深めてください。

日ごろから気をつけるべきこと

食物アレルギーの明確な治療法は未だに確立されていないため、日ごろから注意して予防やケアを行うことが大切です。そこで、どのようなことに注意すればよいのかポイントを紹介します。

自分の状態を知ること

症状や発症するアレルゲンの量は個人の体質や体調で違います。また、加熱してあれば大丈夫であったり、組み合わせることでアレルギー症状がでてしまったりする場合があります。自分の体質をよく理解して、アレルゲンへの対応をドクターと相談してください。

アレルギー症状への対処方法を知る

アレルギーの症状は軽度なものから意識障害や呼吸困難などの重度なものまでさまざまです。皮膚のかゆみや湿疹などの軽度の症状であれば、アレルゲンの摂取をやめて様子を見るようにしてください。薬があれば用法用量を守って飲むこともおすすめです。

一方、呼吸困難や血圧の低下、意識障害などの重度の症状がでた場合には救急車を呼ぶことも大切です。命にかかわる場合がありますので、食物アレルギーに対する周りの人も理解を深め、正しい対処をとれるようにしておきましょう。