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市販食品のアレルギー表示の見方と注意点

更新日:2018/06/13 公開日:2017/04/25

食物アレルギーの基礎知識

特定の食品を摂取することで起こる食物アレルギーを防ぐため、食品には法律でアレルギー成分の表示ルールが定められているものもあります。ドクター監修の本記事では、そのアレルギー表示の見方と注意点について解説していきます。

食物アレルギーとは、食べ物を摂取した際に体内に入るアレルゲンを異物としてキャッチし、排出しようと体が働きかける免疫反応のことをいいます。一言で食物アレルギーといっても、かゆみや鼻水などの軽微なものから、アナフィラキシーショックのように全身の蕁麻疹(じんましん)や呼吸困難を引き起こすような命にかかわるものなど、多様な症状がみられます。そのため、食物アレルギーを引き起こす可能性のある食品に関しては、法律で表示の義務が定められているケースがあります。本記事ではそのアレルギー表示の見方と注意点について見てみましょう。

市販食品のアレルギー表示とは

市販の食品の中でもアナフィラキシーショックを起こす可能性の高い食品などは、食品衛生法、JAS法、健康増進法などによって表示を義務付けられています。

JAS法では、原材料を省略できるケースがありますが、食品衛生法ではアレルギー物質の含まれる量が微量であっても省略せずに表記することが求められます。食品衛生法が守られているかどうかは保健所が監視しており、違反が見つかった場合には販売をストップさせ、適正な表示をするよう指導を行います。場合によっては営業停止や懲役、罰金などが課せられることもあります。

アレルギー表示の必要性

食物アレルギーは、明確に原因が判明しているものではありません。万が一、アレルギーを引き起こす物質を摂取してしまった場合には、重篤な場合はアナフィラキシーショックを引き起こし命にかかわることもあります。

また、治療法も確立されていないためアレルギー物質を摂取しないことで未然に防ぐという方法がとられています。そのため、アレルギー食品の表示によって、原材料に何が含まれているのか事前に知ることが重要となります。アレルギー表示は食物アレルギーを持つ人にとっては命を守るために必要な情報といえるでしょう。

表示されるアレルギー物質

食物アレルギーを引き起こす食品、中でもアナフィラキシーショックの可能性が高い食品7項目については表示が義務付けられています。また、それに準ずる食品について、義務はないものの20品目の表示が推奨されています。

表示義務のある食品7項目

表示が義務付けられている食品、特定原材料は以下の7品目です。

  • 小麦
  • そば
  • 落花生
  • えび
  • かに

表示を推奨されている20品目

アレルギー表示が推奨されている食品は以下の20項目です。

  • 肉類

牛肉、鶏肉、豚肉

  • 魚介類

あわび、いか、いくら、さけ、さば

  • フルーツ

オレンジ、キウイ、バナナ、もも、リンゴ

  • 豆・ナッツ類

大豆、くるみ、カシューナッツ

  • その他

ゴマ、ゼラチン、まつたけ、やまいも

アレルギー表示がされない市販食品とは

以下のケースでは、アレルギー表示の義務がないため注意が必要です。食物アレルギーのある人は、店員に確認するなどの対処をするようにおすすめします。

  • 外食
  • お店で加工されて販売されるもの
  • 量り売りで販売されるもの
  • インターネット販売
  • 容器が小さい(30cm以下)もの

インターネット販売やカタログ販売、自動販売機などの場合は、食品自体に表示があっても購入する際に表示欄を確認できないケースが多くみられます。また、表示義務がないにもかかわらずアレルギー表示を行っている店舗や、アレルギーに関する問い合わせに答えてくれる店舗も増えています。

可能性表示の禁止

マヨネーズには卵が、うどんには小麦が入っているというように、アレルギー物質が含まれていることが容易に想像できる場合には表示を省略することができるとされています。逆に、アレルギー物質が含まれているかどうか確実ではない場合、「アレルギー物質が入っているかもしれない」というような可能性の表示は禁止されています。

コンタミネーション防止策の実施

特定原材料7品目を使用していない食品でも、製造工程上、同じ製造ラインで特定原材料を使用した食品を製造しているケースがあります。その場合、意図せず混入してしまう可能性が考えられます。これをコンタミネーション(コンタミ)といいます。コンタミを防ぐため、製造ライン上で混入してしまう事のないよう、製造ラインを十分に洗浄すること、特定原材料を含まない食品から製造することが求められます。

しかし、どうしても可能性を排除できない場合は、「〇〇を使用した設備で製造しています」など、その事実を表示することが推奨されています。

以上、食品のアレルギー表示についてみてきました。自分の身を守るためにも、自分がどの食品に対してアレルギー反応を示すのかを把握し、その食品を摂取しないよう自ら注意するようにしましょう。