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痛みが散らばっておこる放散痛とは

更新日:2017/04/06 公開日:2017/04/06

関節と関節痛の基礎知識

身体に痛みを感じて調べてみてもなにも悪くないときがあります。そのようなときは、ほかの場所が原因となっている放散痛かもしれません。放散痛とはどのようなものか、症状や原因についてドクター監修の記事で解説します。

原因となっている場所と全然違う場所で痛みを発してしまう放散痛というのは、どのようなものであり、なぜ生き起こされるのかについて詳しく解説していきます。

放散痛とは

放散痛とはどのような症状化について詳しくご紹介します。

関連痛の一つ

放散痛というのは、関連痛の一つといわれています。痛みというのは、発したときに神経を通って脳へと伝達されます。放散痛というのは、内臓疾患などで痛みの信号が伝達される過程で、交感神経系やそのほかの運動神経などに影響を与えて、その根本の原因の場所と関係ない場所が痛みを発してしまう症状のことを言います。なかなかイメージすることが難しいかもしれませんが、痛みを感じるからとその部位を重点的に検査してもらっても、なにも問題がない場合があります。こういったときには、放散痛になっておりそのほかの部位が原因になっている可能性があるようです。

放散痛の症状

放散痛の症状について、具体例をあげてご紹介していきたいと思います。

かき氷の痛みをイメージする

放散痛を簡単にイメージすることができるのは、かき氷です。かき氷を一気に食べたりすると頭がキーン問いたくなることがあります。これは、本当はのどが冷たさの刺激を受けているのに、神経信号の勘違いによりこめかみが痛くなってしまうようです。このような症状は、医学的にも名前をつけられており、アイスクリーム頭痛といわれています。

心筋梗塞も有名

また、心筋梗塞をはじめとする心疾患においても、放散痛が発症することがあります。本当は、心臓部分に痛みが発しているのに、上腕部や歯の痛みを感じてしまうという事例がかなり存在しているといわれています。また、急性副鼻腔炎でも歯が痛いと感じることがあるようです。このように、放散痛で口腔内が痛くなるというのは、珍しい事例ではなく顎関節痛を原因とするあごの痛みが歯の痛みと勘違いしてしまったり、歯が痛いのになぜか頭が痛いと感じてしまったりということが多いようです。

放散痛の原因

放散痛の原因について詳しく解説していきます。

神経はさまざまな影響を与える

痛みなどの神経伝達の過程において、単純に脳へ信号を送る以外にもさまざまな影響が与えられるといわれています。伝達の過程で、交感神経や運動神経に作用を働くことがあり、それにより発汗や筋肉の収縮、そして血流が減退してしまうという症状が現れることがあります。そうなると本来痛みを感じないはずの肩や腰に針を感じたり、痛みを感じたりすることがあります。

神経の勘違い

また、心筋梗塞などの心疾患の場合、単純に脳が勘違いをしていることもあるようです。心臓周辺というのは、たくさんの神経が近くに流れています。そのため、心臓の痛みを感じたときに、神経の伝達エネルギーが混線してしまい、まったく関係ない場所が痛みとして感じてしまうことがあるといわれています。

放散痛から考えられる病気

放散痛の症状が現れやすい病気についてご紹介します。

心筋梗塞

背中の痛み、腕の痛み、肩こりなどの痛みを感じることがあるようです。

狭心症

肩こりのような痛みを感じることがあるようです。

胆石症、胆のう炎

右肩の痛みや、背中の痛みを感じることがあるようです。

下咽頭がん(かいんとうがん)

嚥下時(えんげじ)に耳の奥がかなり痛くなることがあるようです。中耳炎と勘違いしてしまう人も多いといわれています。

あご関節症、扁桃炎

痛みを感じるときに耳の中が痛く感じることがあるようです。特に小児の場合は、扁桃炎が原因になっていることが多いようです。

放散痛のセルフチェック・検査

痛みを感じて病院に行って、すぐに放散痛であるとチェックするのは非常に難しいといわれています。ほとんどの場合が、まずその痛みの部分の検査を行って、なにもなかった場合に放散痛を疑うということが多いようです。検査方法としても、痛みに対応するそのほかの病気の可能性を精密検査で検査を行うといわれています。そのため、肩こりや耳の痛みなど複数の病気に関連している場合は、すぐに病気を特定することができない可能性もあるようです。

放散痛の治療

放散痛を直接治療するということはできないといわれています。放散痛を解消するためには、根本とされている病気の原因を特定して、適切な処置をすることが最善だといわれています。そのため、たとえば肩こりなどに悩まされている場合、たかが肩こりと放置していると根本の重大な病気を見つけることができずに悪化してしまう可能性があります。放置するのではなく、放散痛の可能性を確認する意味でも病院に行ってドクターのチェックを受けるほうがよいといわれています。

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