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肩こりは吐き気をともなうこともある?

更新日:2017/05/12 公開日:2017/04/26

肩こりをともなう心身の不調

肩こりには吐き気をともなうものもあります。肩こりといっても単に肩周辺だけの問題ではなく、首を通る神経などから全身へ症状が出てしまうこともあるのです。ドクター監修の記事で、肩こりと吐き気の関係について説明していきます。

実は、肩こりはさまざまな症状をともなうことがあります。特に吐き気などが代表的です。とはいえ、なぜ肩こりから吐き気が引き起こされてしまうのでしょうか。そのメカニズムや対処法について、詳しく説明していきます。

吐き気をともなう肩こりについて

一言で肩こりといっても、単に肩がこるだけではなく、その影響が全身に現れてしまうことがあります。というのも、肩こりは首への負担が大きいことで起きてしまうこともあり、さらに首にはほぼすべての神経が通っているため、体のほかの場所へも影響がでてきやすいのです。肩こり1つでさまざまな症状が現れ、吐き気が引き起こされることも珍しくはありません。その原因を詳しく見ていきましょう。

肩こりのメカニズム

まずは肩こりのメカニズムを簡単に説明します。本来、人の首は緩やかに曲がっているのが理想です。背筋を伸ばし、体を真っすぐにした際に、頸椎は緩やかに湾曲した状態(前弯)になるのがよい状態なのです。この状態であれば、頭の重みをうまく分散して、肩周辺の負担が少なくすることができます。しかし、座り仕事などによって前傾姿勢や猫背での時間が長くなると、首が下がってしまい、頸椎が真っすぐになりやすくなってしまいます。この状態を「ストレートネック」といい、負担の分散が上手く行われなくなり、疲れがたまっていくのです。これが肩こりの原因となり、悪化すると頚椎の後弯変形を生じます。

肩こりで吐き気が起こるメカニズム

そして、首への負担が大きくなると、今度は頸椎への影響が大きくなります。頸椎の中には脊髄があり、そしてその脊髄の中には交感神経、副交感神経が通っています。交感神経は活動中に、副交感神経はリラックス時に働くのですが、本来その切り替えは自動的に行われています。しかし、肩こりになっているとその切り替えも上手くいかず、吐き気のほか、頭痛やめまい、手足のしびれなどが起こってしまうのです。

肩こりが原因で吐き気を催したときの対処法

実は、肩こりにともなう症状への有効な対処法というのは、いまだ確立されていません。今すぐ命に別状が出るものではなく、肩こりが解消されるとともにその症状も消えていくことが多いからです。もし、医療機関へ相談に行ったとしても、肩こりを軽減するための湿布などが処方されるということもあります。根本的に治療するためには、やはり肩こりそのものを解消していくべきなのです。肩こりを解消する方法としては、以下のものがあります。

体操やストレッチ、ウォーキングを行う

肩こりの解消のためには、こまめに体を動かすことが重要です。特にデスクワークなどで長時間同じ姿勢が続くと、首に負担がかかるだけでなく、血流が悪くなってしまって肩こりの原因になりがちですので、意識してストレッチなどを取り入れていきましょう。また、時間があるときはウォーキングもおすすめです。下半身の血流をよくすることで冷え性の予防にもなりますし、景色を見ながらのウォーキングはストレスの解消にもつながります。

体を冷やさないようにする

特に夏場はクーラーの効いた部屋にずっといてしまうと、体の体温調節機能が鈍くなっていき、血流も悪くなりがちです。冬場でも、お風呂上がりに髪の毛を濡らしたままにしてしまうと、体が冷えてしまうことがあるので、注意しましょう。

枕を正しく使う

頭は5~7キロ(体重の10%)ほどの重さがあり、普段生活をしているだけでもその負担が首や肩にかかります。そのため、寝ている間だけが、首や肩が負担から解放される瞬間なのです。しかし、高さの合わない枕を使ったり、間違った使い方をしたりすると、寝ている間すらも首・肩に負担がかかってしまいます。枕は適切な高さにして、頭を支えるのではなく、首を支えるイメージで使いましょう。

肩こりではなく慢性頭痛の可能性も

しかし、肩こりと頭痛が同時に来たからといって、その吐き気が必ずしも肩こりから引き起こされているとは限りません。肩こりから頭痛や吐き気が来るのではなく、頭痛から肩こりや吐き気が引き起こされていることもあるのです。

偏頭痛

肩こりを引き起こす頭痛としては、偏頭痛(片頭痛)が代表的です。偏頭痛では、主に頭の片側に激しい痛みを引き起こすのですが、発症の直前には肩がこることも多いといわれています。特に女性に多く、気候の変化などにも左右されやすいのも特徴です。

緊張型頭痛

緊張型頭痛でも、肩こりをともなうことがあります。片頭痛は拍動性といって、脈打つような痛みが特徴なのですが、こちらの緊張型頭痛の場合は側頭部や前頭葉が締め付けられるような痛みが特徴です。さらに、ストレスや姿勢によっても症状の度合いが増すことすらあり、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。

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