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群発頭痛が起こる原因とメカニズム

更新日:2017/04/08 公開日:2017/04/08

群発頭痛の症状・原因・解消方法

一定期間持続して激しい頭痛を起こす「群発頭痛」です。この頭痛の原因やメカニズムに加え、発症したときにどのような治療が行われるのかをドクター監修の記事でご紹介します。

じっとしていられないほどの痛みが目の奥で起こる「群発頭痛」は、発作が起こることで自律神経にも影響を及ぼし、頭痛以外にもさまざまな症状を引き起こします。その原因や治療、予防法なども一緒に見ていきましょう。

群発頭痛とは

群発頭痛とは、慢性的な頭痛の一種です。脳腫瘍などの他の原因のない一次性頭痛に含まれます。片頭痛や緊張型頭痛よりも患者数が少ないことから、あまり知られていない頭痛ですが、くりかえし頭痛が起こるのが大きな特徴です。

片頭痛が女性によくみられるのに対し、この群発頭痛は男性に多くみられ、片目の奥に突き刺されるような強い痛みやえぐられるような強烈な痛みが特徴です。頭痛発作の頻度は、半年から2~3年に1回程度という方が多いですが、ひとたび起こると1~2か月もの間、ほぼ毎日のように激しい頭痛が続き、しかも1日1回から数回、決まった時間におこるとされています。ちなみに、頭痛発作の起こりやすい時間帯は、深夜や明け方といわれています。まれに不定期に起こることもありますが、時期もだいたい決まっているという方が多いです。

また、群発頭痛は、激しい目の奥の痛み以外にも、痛みがある側の目の異常(充血や涙が出るなど)や鼻周辺の症状(鼻水や鼻づまり)、発汗などの症状をともなうことがあるといわれています。じっとしていられないほどの目の奥の強烈な痛みとこれらの症状がみられるのであれば、群発頭痛の可能性が高いかもしれません。

群発頭痛が起こるメカニズム

群発頭痛が引き起こされるメカニズムは、まだはっきりとはしていませんが、目の奥にある内頸動脈という太い血管が拡張して炎症することが関係していると考えられています。この炎症が、その周りの神経を刺激して激痛を引き起こしているとされているのです。また、頭痛にともなって目の充血や鼻水などの症状がみられるのは、この炎症が自律神経を刺激しているためと考えられています。

群発頭痛が起こる原因

群発頭痛は、メカニズムが解明されていないことから、はっきりとした原因もわかっていません。しかし、群発頭痛の症状が現れるきっかけになり得るとされているものがあります。それが次の4つです。

血管の拡張や炎症

脳に栄養を運ぶ血管が広がり、炎症して腫れることが頭痛を引き起こすためです。

アルコール

アルコールを摂取することで群発頭痛を誘発したり、頭痛の症状が現れているときに飲酒すると頭痛がひどくなったりすることが原因のひとつといわれています。

気圧の変化

飛行機に乗ると、気圧が急激に変化します。また、時差などが身体に変調をきたし、群発頭痛を引き起こすことがあるためです。

体内時計が狂う

時差の話にも関連しますが、この頭痛は決まった時期や時間に頭痛が引き起こるという特徴があります。このことから、生まれながらに持っているとされる体内時計が狂うことで頭痛を引き起こしているのではないかと考えられているのです。他にも、昼寝をすることで群発頭痛を誘発してしまうケースなどもあるとされています。

群発頭痛の検査・治療

一般的に行われる検査は、血圧や体温、脈拍などの身体チェックや問診です。問診では、症状が現れたタイミングや痛みの強さなどを聞かれることが多いので、受診に備えて、頭痛が落ち着いたタイミングでメモしておくとよいでしょう。また、目の奥に痛みを感じることから、病気による頭痛の可能性も否定できませんので、必要に応じてMRIも行われます。このMRIの検査で異常がなければ、症状や問診の内容などから群発頭痛と判断されることが多いです。

群発頭痛の治療

治療は、痛みが出たときにそれを改善する方法と、強い痛みになる前に予防する方法の2つに分かれます。

<痛みを改善する治療>

  • 投薬治療

片頭痛の治療にも用いられるトリプタン製剤を使用して、脳の血管が拡張するのを防ぐ投薬治療です。完治とまではいきませんが、皮下投与から30分後には約77%で頭痛の症状が治まったという事例もありますので、頭痛を感じ始めた早いタイミングで使用すると高い効果が期待できます。

  • 酸素吸入

頭痛発作が起こっているときに100%酸素を吸入すると、約80%で改善がみられます。つらい痛みをやわらげたいときに効果が期待できる治療法です。

<痛みを予防するための治療>

  • アルコールを控える

群発頭痛のきっかけとなる可能性が高く、頭痛が起こっているときにアルコールを摂取することで悪化するケースが多いため、飲酒を控えることで予防効果が期待できます。

  • 予防効果のある薬の服用

カルシウム拮抗薬には群発頭痛を予防する効果があるといわれています。また、エルゴタミン製剤も頭痛が起こりやすい就寝前の服用や頭痛が発生した早いタイミングで内服すると痛みの予防効果が得られやすいとされています。

  • 薬の服用に注意する

薬の中には頭痛を誘発する可能性があるものもあります。ただ、頭痛を予防するために自己判断で使用を中止するのは危険です。頭痛の副作用が心配な場合は、医師に相談してみましょう。

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