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こめかみに頭痛が起こるのは何が原因?その治し方は?

更新日:2018/07/09 公開日:2017/04/09

頭痛の種類と症状

こめかみにズキズキ、キーン、ピリピリ、ズーンとする頭痛が起きると、非常にわずらわしいですよね。痛みが続くと集中できず、仕事や学業にも差し障ります。このような頭痛が起こる原因や治し方について、よくある病気を中心にドクター監修のもと解説します。

◎短くポイントをまとめると
肩や首のこりが原因の緊張型頭痛でこめかみの痛みを感じることが多い
こめかみで起こる頭痛は、三叉神経がかかわっていることがある
三叉神経が関わる病気には、片頭痛、三叉神経痛、群発頭痛などがある

こめかみに頭痛が起きた女性

こんなときは急いで病院へ!

ここでは、こめかみに起こる頭痛について解説していきます。が、まず「急いで病院に行ってもらいたい」症状をお知らせします。もし下記のような頭痛の場合すぐに医療機関(脳神経内科、脳神経外科、一般内科、救急外来など)を受診してください。

  • 突然発症した強い頭痛(いつ頭痛が起きたか明確に分かる)
  • 今まで経験したことがないくらい激しい頭痛
  • 痛くて寝ていられないほどの頭痛
  • 起床直後に起こり、吐くと楽になる頭痛
  • いつもと様子が異なる頭痛
  • 手足の麻痺や言語障害がある
  • 項部硬直がある(首の後ろが硬くなり、首を前に倒すことができない)
  • 精神症状(不安、焦燥感、錯乱など)がある
  • 目が激しく痛む
  • 50歳以降に初めて起きた頭痛
  • 嘔吐が数週間続いた後に頭痛が起こった場合
  • 身体を曲げたり、物を持ち上げたり、咳によって誘発される頭痛
  • 数日~数週間にわたり、じわじわと頻度や程度が重くなっていく頭痛

これらの症状は、命にかかわる頭痛で起こることがあります。最初から怖がらせてしまったかもしれません。しかし、このような頭痛が起きるのはまれなことで、ほとんどの頭痛は命にかかわるようなものではありませんのでご安心ください。では、次の項目からこめかみに頭痛が起こる原因や対処法をあげていきます。

こめかみで頭痛が起こる理由

下のイラストを見てください。側頭部に黄色いラインが描かれていますが、これは三叉神経さんさしんけいという神経の走行を示しています。こめかみで起こる頭痛には、この三叉神経がかかわっていることが多いです。

三叉神経の走行イメージ図

例えば、「片頭痛」は月経周期や睡眠不足・過多、空腹などが引き金となって起こる女性に多い病気ですが、この頭痛では頭の血管が拡張して、それが三叉神経を刺激して炎症を起こすことで頭痛が起こると考えられています。また、食事や洗顔、会話などが引き金となって三叉神経が刺激されて起こる「三叉神経痛」という病気もあります。

ここでは、こめかみが痛くなる病気のうち、

  • 片頭痛
  • 三叉神経痛
  • 群発頭痛
  • 緊張型頭痛

について、病気の詳しい説明や対処法をお伝えします。

片頭痛 ―若い女性に多く、ズキズキ痛み、吐き気や感覚過敏も―

10〜20歳代で始まることが多く、女性に多い頭痛です。脈を打つようなズキズキした痛みが、数時間から数日間続きます。片頭痛では下記のような症状が出ます。

  • 痛みは月1~3回ほど。多い人は毎日起こることも
  • 一度起きると4時間~3日ほど続く
  • 左右どちらかのこめかみが痛むことが多い(両方痛む場合もある)
  • 痛みのピークに吐き気や嘔吐することもある
  • 首こりや肩こりの症状を伴うことが多い
  • 身体を動かすと痛みが増す
  • 音や光、においに敏感になる
  • 頭痛が起こる前に、目の前がチカチカする、周囲が輝いて見える、視野が欠けるなどの前兆がある
  • 家族に同じような症状が起こる人がいる

このようにつらい頭痛が過ぎ去るのを暗い静かな環境で横になってじっと待つという方もいれば、仕事に行くために市販薬で痛みを紛らわしているという方もいるでしょう。片頭痛は生活に支障をきたす慢性的な頭痛ですが、年齢を経ていくと発作が軽くなっていく方が多いです。

しかし、頭が痛いからといって市販の頭痛薬を長期にわたり飲み続けていると、その薬が原因で頭痛が起きたり、悪化したりすることもあります。頭痛薬の飲み過ぎで起こる頭痛を「薬物乱用頭痛」といいます。

もしまだ病院にかかっていないのなら、我慢しすぎずに受診するようにしてください。病院では、頭痛発作が起きたときに使う薬と、頭痛を予防する薬を使って治療を進めていくことが一般的です。頭痛で病院にかかるなら、「頭痛外来」があるところがベストですが、近くにない場合は『「頭痛外来」がないときに行くべき診療科は?』をご覧ください。

なお、片頭痛について詳しくは『片頭痛の症状・原因・解消方法』に複数の記事がリストアップされていますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

三叉神経痛 ―中年女性に多く、ピリッとした痛みが出ては消える―

40歳以下で発症することは少なく、男性より女性に多いといわれています。三叉神経痛では下記のような症状が出ます。

  • 電気が走ったような激痛が起こる
  • 頭痛は数秒から数分でピタッとおさまる
  • 左右どちらか(片側だけ)が痛む
  • 顔のけいれんを伴うことがある
  • 食事や洗顔、会話などが引き金となる
  • 寝ている間は起こらない

このような不快な痛みが出る理由は、動脈硬化を起こして固くなった脳の血管に三叉神経が圧迫されてしまうからだといわれています。

病院では薬を用いた治療や神経の伝達を遮断するような処置をすることができます。三叉神経痛の治療について詳しくは『実は歯の病気ではない!三叉神経痛による歯痛とは』をご覧ください。

群発頭痛 ―男性に多く、あまりの激痛で落ち着いていられない―

ここで取り上げている病気のなかでは患者数は一番少ないですが、最も強烈な痛みが出るといわれているのが群発頭痛です。女性よりも男性に多く、20~30歳代に多いです。青年から中年男性に多く、年単位の周期で一定期間、毎日同じくらいの時間にまとまって起こるので、群発という名前が付いています。下記のような特徴的な症状が出ます。

  • 眼の奥がえぐられるような痛み
  • こめかみも激しい痛みを感じる
  • いつも同じ片側が痛む
  • 痛みは15分~3時間続く
  • 激しい痛みで、とてもじっとしていられない
  • 目の充血や涙が出る
  • 鼻水、鼻づまり
  • 一度起こると1~2か月は毎日何回も痛む
  • 決まった時間に起こる(明け方に起こることが多い)
  • 頭痛が群発している時期に飲酒をすると確実に頭痛が起こる

あまりに激烈な痛みのために、病院に行くのを躊躇する人はかなり少ないのではないでしょうか。これだけ痛いと命にかかわるのではないか、と心配になるかもしれませんが、そのような心配は無用です。病院で酸素吸入や血管を収縮させる薬などで治療を行えば、必ず良くなります。

群発頭痛については『群発頭痛が起こる原因とメカニズム』もご覧ください。

緊張型頭痛 ―押されるような鈍い痛みで、患者数が最も多い―

これまでに解説した片頭痛、三叉神経痛、群発頭痛の症状を見てピンと来なかった方は、もしかすると緊張型頭痛かもしれません。これは頭痛で病院を受診する人の中で一番多い病気です。下記のような症状に思い当たることはありませんか?

  • 鈍痛(にぶい痛み)
  • 締め付けられる感じ(圧迫感)
  • こめかみが押される感じ
  • 頭全体が重苦しい感じ
  • 後頭部が張っている感じ
  • 頭痛の程度は軽度~中等度で、日常生活に支障をきたすほどではない
  • 身体を動かしても痛みが増すことはない
  • 首や肩の筋肉のこり(肩こり)がある

緊張型頭痛は精神的な緊張や同じ姿勢を続けたために、首や肩の筋肉がこり固まって、血行が悪くなることで起こると考えられています。ストレスを抱えた人がなりやすいので、俗に「ストレス頭痛」とも呼ばれます。

療養のポイントとしては、体と心のストレスを溜めないようにすることです。デスクワークや車の運転などの合間には、軽いストレッチなどをしてリフレッシュしましょう。症状を緩和させるためにツボ押しを試してみてもいいかもしれません。詳しくは『緊張型頭痛に効くツボ』をご覧ください。

また、日常生活においてさまざまな不安やストレスを感じることが多いかもしれません。しかし、それを溜めこむと頭痛は悪化してしまいます。細かいことを気にして不安になったり、イライラしたりするときは、一呼吸置くか、ストレスなどを発散できる場所やものを見つけておくとよいかもしれません。

それでも頭痛が続く場合は、病院で相談してみてください。

まとめ

ご自身のこめかみの頭痛とよく似た症状の病気は見つかりましたか? ここでは4つの頭痛について解説しましたが、こめかみに痛みを引き起こす病気は他にもあります。もし長引いたり、悪化したりするようなら我慢しすぎずに、早めに病院に行くようにしてください。

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