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朝に頭痛が起こる原因と対処法について

更新日:2018/04/18 公開日:2017/04/08

頭痛の種類と症状

頭痛は1日の中である決まった時にみられるものや、何かをきっかけとして起こるもの、特定の要因がなく慢性的にみられるものなどがあります。今回は朝に起こる頭痛の原因や治療について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

頭痛は、原因がはっきりと特定されず、頭痛以外の症状はみられずに慢性的に起こる機能性頭痛と、病気のひとつの症状として現れている症候性頭痛とがあります。機能性頭痛は一次性頭痛、症候性頭痛は二次性頭痛とも呼ばれます。朝に起こる頭痛は、決まって朝にいつもみられる頭痛で、機能性頭痛、症候性頭痛のどちらの原因でも起こることがあります。

朝に起こる頭痛とは

ある決まった時にみられる頭痛の中でも、朝に起こる頭痛は起床時によくみられます。朝に起こる頭痛の原因はさまざまで、頭蓋骨の外側にある血管や筋肉によって痛みがみられる機能性頭痛は、慢性的にみられる片頭痛や睡眠関連性頭痛などがあり、直接命に関わる頭痛ではありません。しかし、慢性的に頭痛がみられている方でも、いつもとは違う頭痛がみられたときは、他の病気などからくる頭痛の可能性もあるため、注意が必要です。

脳腫瘍や脳出血など、脳の病気の症状として起こる症候性頭痛の場合は、早急に治療を開始しなければ命に関わる危険性があります。また、鼻の病気である副鼻腔炎の急性期でも、朝に頭痛がみられることがあります。

その他、二日酔いでみられる頭痛や朝に冷たい物を食べた時にも朝に頭痛がみられる場合があります。

朝に起こる頭痛の原因

朝に起こる頭痛の原因を疾患別に説明していきます。

・脳腫瘍

脳に腫瘍ができることで、頭蓋骨の中の圧(頭蓋内圧)が高くなり、頭痛が起こります。特に、夜寝ている間は頭蓋内圧が高くなるため、朝の起床時に頭痛が起こりやすくなります。脳腫瘍でみられる頭痛は、脳腫瘍が大きくなるにつれてだんだん強くなる傾向があり、数日から数か月かけて頭痛の痛みは強くなります。

・脳出血

脳の血管が損傷して出血がみられ、血液の塊が脳を圧迫し、脳内の圧が変化して硬膜を刺激することによって起こります。身体の片側の麻痺や言語障害、意識障害、しびれなどをともないます。脳出血でも脳内の圧に変化が起こらなければ頭痛が起こらないこともあります。

脳出血は暖かいところから急に寒いところに出た時などに起こりやすく、冬場、暖かい布団に入っていて、朝方、寒いトイレに行った時などに起こることがあります。

・副鼻腔炎

副鼻腔炎は副鼻腔に炎症が起こり、化膿した状態で、黄色、あるいは緑色の膿のようなドロッとした鼻水が出ます。副鼻腔は目と目の間にある篩骨洞(しつこつどう)、篩骨洞(しつこつどう)よりも奥にある蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)、額の当たりにある前頭洞(ぜんとうどう)、目の下にある上顎洞(じょうがくどう)の4つの空洞のことを指しますが、この中でも蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)に炎症が起こっている場合に、頭痛がみられ、朝の起床時に特に痛みが強くみられたり、頭を下に向けたりすると頭痛がひどくなるという特徴があります。

・片頭痛

片頭痛は頭の外側にある血管が拡がり、血管の壁が刺激されて痛むため、こめかみの部分が拍動に合わせて規則正しくズキン、ズキンと痛みます。頭の片側だけ痛む場合もあれば、両側が痛む場合もあります。片頭痛が起こる原因は疲れやストレスで、収縮していた血管が拡がった場合や、ホルモンバランスの変化によって血管を拡張するホルモンがたくさん分泌された場合、アルコール、チョコレートや赤ワインなどの食品によって血管の拡張が促された場合、遺伝が関与している場合などがあります。発作性に起こる頭痛ですが、「朝起きた時から頭痛がする」ということがよくみられます。

朝に起こる頭痛の検査・治療

1.検査

朝に起こる頭痛はさまざまな原因によって起こります。問診・診察で詳しい症状や既往歴、服薬している薬、その他の所見などから考えられる原因の検討がなされ、検査が必要であると判断された場合は以下のような検査が行われます。

・頭部CT・MRI・MRAなどの画像検査

頭部CTやMRIでは、脳の中の断面をみることができ、脳出血や脳梗塞の有無など、脳の状態を調べることができます。頭部MRAでは、脳の血管を立体的に撮影して、動脈瘤の有無や動脈硬化などの血管の状態を詳しく調べることができます。

・脳血流検査

脳の血流の低下が起こっている部分を調べることができます。脳血流の低下がある部分は脳梗塞などの病気が疑われます。

・血液検査

貧血の有無や血糖値、炎症反応、ホルモンの値などを調べます。

・心理検査

ストレスの状態などを調べます。

2.治療

頭痛の原因が特定されたら、原因ごとに適切な治療が進められます。

・脳腫瘍

腫瘍をとり除く外科的手術が主となりますが、手術前後に放射線照射を行うこともあります。手術後には後遺症のリハビリも行われます。

・脳出血

脳出血の状態や全身の状態によって薬物療法、もしくは血腫をとり除く外科的手術が行われます。脳出血の場合も後遺症がみられる場合はリハビリが行われます。

・副鼻腔炎

薬物療法で感染の原因となっている菌を死滅させることや、耳鼻科で鼻洗浄などの処置を行い、副鼻腔に溜まっている鼻汁を洗い出すことを行います。

・片頭痛

日常生活に支障をきたすほどの頭痛がみられる場合は薬物療法や、頭痛の原因と考えられる要因を除去することを行います。ストレスや疲れが原因となっている場合は安静や休養、アルコールや食品が原因となっている場合はアルコールや原因となっている食品の摂取を控えること、睡眠不足や不規則な生活で誘発することもあるため、規則正しい生活と十分な睡眠をとることも大切です。

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