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痛みの起こり方で異なる頭痛のタイプとは

更新日:2018/05/11 公開日:2017/04/08

頭痛の種類と症状

頭痛の多くは命に関わる危険のない頭痛ですが、時に命に関わる危険のある頭痛がみられることもあります。それぞれ頭痛には特徴的な症状がみられます。症状別に頭痛のタイプと原因、治療方法をドクター監修の記事でお伝えします。

頭痛は大きく二つに分けられます。頭痛のみの症状で、慢性的に繰り返し起こる頭痛と、初めて起こる頭痛、急に起こる頭痛、だんだんと強くなる頭痛などの病気が関与している頭痛とがあります。それぞれの頭痛のタイプと原因を詳しく説明していきます。

症状別にみる頭痛のタイプと原因

一次性頭痛

慢性的にみられる頭痛、特に原因がなく繰り返しみられる頭痛、頭痛以外の症状が特にみられない場合の頭痛は、「頭痛に悩まされている」、「頭痛持ち」などの方によくみられる頭痛で、一次性頭痛と言います。一次性頭痛には以下の3つのタイプがあります。

・緊張性頭痛

頭痛で悩んでいる方では、もっともよくみられる頭痛で、毎日のように締め付けられるような頭痛が起こります。首や肩の凝り感や張り感をともなうことが多く、目の疲れ、全身のだるさ、めまいなどがみられることもあります。疲労やストレスによって、身体や精神に負担がかかり、筋肉の緊張や自律神経の働きのバランスが崩れてしまうことによって起こります。

・片頭痛

発作性に週に数回、または、月に数回の割合で、こめかみ部分に脈を打つような頭痛が起こります。吐き気や嘔吐をともなうこともあります。血管が拡張されることで血管の壁が引っ張られて起こる痛みであり、脈と同じようなリズムで頭痛が現れます。血管が拡張する要因となる、強い疲れや緊張、ストレスから開放されたとき、女性の生理周期によるホルモンバランスの変化があるとき、アルコールやチョコレート、チーズなどの食品を摂取したときにみられます。家族性の遺伝が関与している場合もあります。

頭痛が起こる前に「チカチカする」「ジクザグの光の線が見える」、「視野が狭くなる」などの前兆や、「イライラする」、「むくみがみられる」、「なまあくびがでる」、「眠くなる」などの予兆がみられることもあります。

・群発頭痛

目の奥やこめかみなどに鋭い強い痛みのみられる頭痛で、目の充血、涙、鼻づまり、鼻水がみられます。原因はまだ解明されておらず、血管の拡張が関与していると考えられています。1年の間の決まった時期や1日のうちの決まった時間に横になることもできないぐらいの痛みが起こります。20~30歳代の男性に多くみられます。

二次性頭痛

急に起こる激しい頭痛や、頭痛以外に発熱、嘔吐、意識障害、しびれ、めまい、身体の麻痺、けいれんなどをともなう頭痛の場合は、病気の症状のひとつとしてみられる頭痛であることが多く、すみやかに治療を開始しなければ生命に関わる危険なものもあります。このように、他の病気の症状としてみられる頭痛を二次性頭痛と言います。二次性頭痛には以下のような病気によって起こります。

・くも膜下出血

くも膜下出血の多くは、脳の動脈にできたコブ(動脈瘤)が破裂して出血することで起こります。例えると、バットで殴られたような、今までに経験したことがないぐらいの激しい頭痛がみられます。意識障害や嘔吐をともなうことも多くみられます。

・脳出血

脳の血管が損傷して出血し、脳が出血によって圧迫され、脳内の圧が変化することで頭痛が起こります。徐々に強くなっていく頭痛や、突然、激しい頭痛がみられます。身体のしびれや麻痺、言語障害、視野障害、意識障害などをともないます。

・脳腫瘍

脳に腫瘍ができ、脳の中の圧が変化することで頭痛が起こります。頭痛は朝にみられることが多く、起床後は治まります。嘔吐や進行性の身体の麻痺、けいれん発作もみられます。

・髄膜炎

細菌やウイルス、真菌などが髄液に感染することで髄液を覆っている髄膜が炎症を起こし、激しい頭痛や全身のだるさ、発熱、嘔吐、悪寒などがみられます。進行すると意識障害やけいれん発作などを起こす場合もあります。頭痛は子供であれば泣き叫ぶほど激しい頭痛で、後頚部が硬くなる項部硬直もみられます。

・慢性硬膜下血腫

頭部を強く打ったなどの外傷後に、血の塊ができて脳が圧迫され、脳の中の圧が高くなることで頭痛が起こります。こちらは若年者に訴えが多い頭痛原因で、高齢者の場合は、身体の麻痺や認知症状をともなうことがみられます。

各頭痛タイプの治療

一次性頭痛

・緊張性頭痛

薬物療法が主となり、筋肉の張りや凝りなどの症状をともなうため、硬くなった筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬や血液循環を改善する循環改善薬、精神的なストレスを和らげる抗不安薬・抗うつ薬などが処方されます。セルフケアとしては、マッサージや湯船につかる、ストレッチを行うなどで血液循環をよくして筋肉の緊張を和らげることや、ストレスを緩和する十分な睡眠と休養が大切です。

・片頭痛

痛みを緩和し、血管周辺の炎症を抑える消炎鎮痛剤や、血管が拡がることを抑える血管拡張予防薬が処方されます。セルフケアとしては、炎症を抑える作用のあるマグネシウムが豊富に含まれている大豆、海藻などを摂ることや耳の上の動脈を冷やして炎症を和らげることなどが有効とされます。動くと痛みが増すため、光や音などの刺激を避けて横になり、安静にしましょう。

・群発頭痛

薬物療法や酸素吸入、神経ブロックなどが行われます。セルフケアでは、禁酒、禁煙と、血管を拡張させる入浴は控えてシャワーにしましょう。

二次性頭痛

二次性頭痛の頭痛は病気の症状として起こっているため、頭痛の原因となっている病気の治療を行います。くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫では、外科的手術が行われます。血腫や腫瘍の圧迫や除去による後遺症として、運動障害や言語障害などがみられる場合はリハビリテーションが行われます。髄膜炎では、薬物療法が行われます。

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