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毎日起こる頭痛は何の病気?

更新日:2018/04/05 公開日:2017/03/23

頭痛の種類と症状

毎日のように頭痛に悩まされていると、何の病気かと不安になりますが、命にかかわるようなものはごく一部です。また、頭痛薬の使用によりかえって頭痛が起きてしまうという場合もあります。ここでは毎日起こる頭痛で考えられる病気についてドクター監修のもと解説します。

毎日のように頭痛に悩まされていると、いったい何の病気になってしまったのかと不安になりますよね。1か月間のうち15日以上も頭痛が起きている場合は「慢性連日性頭痛」という扱いになります。また、ほぼ毎日頭痛が起きていて、発症の瞬間をはっきりと思い出せる「新規発症持続性連日性頭痛」という分類もあります。これらの頭痛を起こす病気は複数の種類があります。ここでは、これらの一部について解説します。

頭痛は一次性と二次性で分けられる

毎日の頭痛に悩まされる慢性連日性頭痛や新規発症持続性連日性頭痛の原因となる病気はいろいろありますが、大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。まずはこの違いから理解してください。

一次性頭痛

一次性頭痛は、頭痛そのものとそれにともなう症状が主体の頭痛で、他に原因となる病気はないものです。これで多いのは、緊張型頭痛や片頭痛であり、生活に支障をきたすほどつらい症状が出る場合があるものの、基本的に命にかかわることはありません。

二次性頭痛

二次性頭痛は、なんらかの病気が原因で、その症状のひとつとして頭痛が現れているものです。感染症、頭部の外傷、くも膜下出血、脳腫瘍などにより引き起こされる頭痛であり、この中には命の危険がある病気が含まれています。とはいえ、多くは風邪や副鼻腔炎、低血糖や酸素不足による軽度の頭痛であり、重大な病気であることはめったにありません。

慢性連日性頭痛を起こす一次性頭痛

ここまでご理解いただいたところで、まずは慢性連日性頭痛(1か月間のうち15日以上の頭痛)を起こす病気を一次性と二次性に分けて紹介します。慢性連日性頭痛を起こす一次性頭痛には下記のような病気が知られています[1]。

  • 慢性片頭痛
  • 慢性緊張型頭痛
  • 持続性片側頭痛
  • 新規発症持続性連日性頭痛
  • 慢性群発頭痛
  • 慢性発作性片側頭痛
  • 頭部自律神経症状を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNA)
  • 結膜充血および流涙を伴う短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(SUNCT)
  • 睡眠時頭痛

ややこしい病名をざっと挙げましたが、一次性頭痛で代表的なものは片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3つです。これらが1か月間のうち15日以上起きた場合は、「慢性」がついて慢性連日性頭痛の一部となります。ここでは簡単にこれらの説明をしますが、詳しくは『家庭の医学 頭痛・片頭痛』の記事をご覧ください。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は、頭全体を締め付けられるような重い痛みがあるのが特徴です。仕事や家庭でのトラブルなどの精神的ストレスや姿勢の悪さなどにより、肩や首筋、後頭部の筋肉が過剰に緊張すること(肩こり)で神経や血管を圧迫し、痛みが生じます。ひどい場合は、ふわふわとしためまい、目の疲れ、身体のだるさなども感じます。

片頭痛

片頭痛は、頭の片側または両側に、脈うつような「ズッキンズッキン」という痛みがあるのが特徴です。男性よりも女性に多く、思春期から40代に多く見られます。命に関わるような頭痛ではないものの、日常生活や仕事に支障をきたす、やっかいな頭痛です。症状は頭痛のほかに、音や光に敏感になったり、吐き気、嘔吐をともなう場合があります。頭痛が起きる前に目がチカチカするなどの前兆が起こるケースもあります。

群発頭痛

群発頭痛は20~30代の男性に多く見られ、頭の片側や目の奥、こめかみあたりに激しい痛みを感じます。目をえぐられるような激しい痛みで、じっとしてはいられないほどだといわれています。必ず、頭の片側、それも毎回同じ側に頭痛が起きるのが特徴です。頭痛のほかに、頭痛が起きている側のみの目の充血や涙、鼻水・鼻づまりも特徴的です。一次性頭痛の中ではまれな病気です。

慢性連日性頭痛を起こす二次性頭痛

次に、二次性頭痛として1か月間のうち15日以上の痛みを引き起こす原因となる病気を紹介します[1]。

  • 外傷後頭痛(頭部外傷、医療行為、感染)
  • 炎症によるもの(巨細胞性動脈炎、サルコイドーシス、ベーチェット病)
  • 慢性中枢神経系感染症
  • 薬物乱用頭痛

ここでは、頭痛の原因として頭のケガや手術などの医療行為、感染症、自己免疫疾患(膠原病)などが挙げられています。これらは頭痛以外にも目立った症状が出るので、すでに病院にかかっていることが多いかもしれません。この中で普段から気を付けたいものは「薬物乱用頭痛」です。

薬物乱用頭痛

頭痛の症状をやわらげるために、薬局で売っている薬を買って飲むという選択肢があります。ただし、頭が痛いからといって薬に頼ってばかりいると、その薬が原因で頭痛が起きたり、悪化したりする「薬物乱用頭痛」になってしまう可能性があります。頭痛薬を3か月以上続けて飲んでいたり、それでも頭痛が起きたり悪化したりするようなら、薬を飲むのを止めるか、病院に行って適切な対応を教えてもらいましょう。

新規発症持続性連日性頭痛を起こす病気

ほぼ毎日頭痛が起きていて、発症の瞬間をはっきりと思い出せるという場合は「新規発症持続性連日性頭痛」とされます。この場合は二次性の頭痛かどうかを調べることが大事です。なぜなら、下記のような命にかかわる病気の可能性があるからです[1]。

  • くも膜下出血:くも膜と脳の間に出血が起こる重篤な病気
  • 低髄液圧による頭痛:多くは腰椎穿刺などで脳髄液が漏れることが原因。横になると症状が消える
  • 頭蓋内圧亢進性頭痛:脳腫瘍やビタミンAの摂り過ぎなどが原因。朝に頭痛が起き、しばらくすると改善
  • 外傷後頭痛:ケガのみならずウイルスや寄生虫の感染による場合も。数か月~数年にわたり続くことも
  • 慢性髄膜炎

くも膜下出血や脳腫瘍をはじめとした命にかかわる頭痛の場合は、下記のような症状が現れるといわれています。毎日のように起こる頭痛に加えてこのような症状があれば、すぐに医療機関(脳神経内科、脳神経外科、一般内科、救急外来など)を受診してください[2]。

  • 突然発症した頭痛(いつ頭痛が起きたか明確に分かる)
  • 今まで経験したことがないくらい激しい頭痛
  • 痛くて寝ていられないほどの頭痛
  • 起床直後に起こり、吐くと楽になる頭痛
  • いつもと様子が異なる頭痛
  • 手足の麻痺や言語障害がある
  • 項部硬直がある(首の後ろが硬くなり、首を前に倒すことができない)
  • 精神症状(不安、焦燥感、錯乱など)がある
  • 頭を押すと痛みが増す場所がある
  • 目が激しく痛む
  • 50歳以降に初めて起きた頭痛
  • 嘔吐が数週間続いた後に頭痛が起こった場合
  • 身体を曲げたり、物を持ち上げたり、咳によって誘発される頭痛
  • 数日~数週間にわたり、じわじわと頻度や程度が重くなっていく頭痛
  • がんや免疫不全を引き起こす病気にかかっている

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学.第5版,福井次矢ほか監修. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 112-114.
  2. [2]日本神経学会・日本頭痛学会監. 慢性頭痛の診療ガイドライン2013 http://www.jhsnet.org/GUIDELINE/gl2013/gl2013_main.pdf (参照2018-03-22)

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