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溶連菌は自然治癒するって本当?

更新日:2018/06/08 公開日:2017/04/04

溶連菌感染症の治療と対策

溶連菌が感染するとさまざまな症状があらわれます。自然治癒する病気ではあるのですが、合併症の予防のためにも病院で治療を受けることをおすすめします。ここでは、ドクター監修のもと、溶連菌の自然治癒および症状や感染経路について詳しく解説します。

溶連菌は自然治癒する?

溶連菌(溶血性レンサ球菌)は、身体の表面などに存在している身近な菌であり、感染しても症状があらわれないケースもあります。溶連菌の感染により咽頭炎が発症した場合も、治療を受けなくてもおおむね1週間から2週間以内に自然治癒するといわれています。しかしながら、治療をしなくても回復するから治療を受けなくても大丈夫ですとは、決して言えません。

それは、抗生物質(抗菌薬)を服用することで、溶連菌による咽頭炎の重症化を防ぐことができますし、他人への感染を予防することができるといわれているからです。さらに、中耳や副鼻腔への感染拡大や急性リウマチ熱など合併症の予防につながると考えられています。溶連菌の感染によりあらわれるのどの痛みや発熱、いちご舌などの症状があらわれたときは、医療機関を受診してください。そして、抗生物質が処方されたのであれば、医師の指示に沿った用法や用量を必ず守ってください。

抗生物質の服用をすれば、おおむね2日から3日で熱が下がり発疹はおさまることが多いですが、原因とされている溶連菌が身体から完全に消し去られた訳ではありません。急性リウマチ熱を発症する可能性がまだありますので、自己判断で抗生物質の服用回数を減らしたり、中止したりしないでください。急性リウマチ熱の発症を予防するためには、おおむね10日ほど抗生物質の服用を続ける必要があるとされています。

溶連菌の症状

溶連菌が感染し発症することが多いのは3歳から小学生にかけてですが、3歳以下の子供や成人でも感染し発症することがあるといわれています。溶連菌に感染するとあらわれる症状は、のどの症状や皮膚の症状などがあり、場合によっては関節や腎臓などへの合併症が起こることもあります。

のどの症状

幼児から小学校の低学年が感染した場合は、2日から5日の潜伏期間を経て、のどの痛みや咳、発熱などの症状があらわれます。さらに、腹痛や食欲不振、倦怠感などをともなうこともあります。

このように風邪に似た症状があらわれることが多いのですが、風邪にかかったときに比べ強いのどの痛みを感じる患者が多いのが特徴です。また、小学校の高学年が感染すると、頭痛を感じるケースも増えてくるとされています。

真っ赤にのどは腫れ、扁桃腺も腫れます。扁桃腺には、白色から黄色の間の色をした膿が付着することもあります。さらに、首にあるリンパ節が腫れることもあります。

舌の症状

舌の表面にブツブツがあらわれ、いちごのように見える「いちご舌」と呼ばれる症状も溶連菌に感染したときの特徴です。

皮膚の症状

溶連菌に感染すると、手足や身体にザラザラとした小さい赤色の発疹があらわれ、かゆくなることがあります。かさぶたができて、手足の指先の皮膚がはがれることもあります。

合併症

溶連菌に感染したことで急性リウマチ熱や急性糸球体腎炎などが合併症として発症することがあります。いずれも溶連菌に感染してからおおむね2週間から4週間経過してから起こるものです。

急性リウマチ熱では関節や心臓に炎症が起こります。急性糸球体腎炎は、褐色の尿が出たり、尿の量が減少したり、足がむくんだり、上まぶたが腫れたり、血圧が高くなるといった症状があらわれます。

溶連菌の感染経路

溶連菌の感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫感染が大半だと考えられています。潜伏期間は2~5日といわれています。溶連菌に感染しているときは、なるべく外出を控え、マスクで口と鼻をおおうようにしておくことで、感染予防になります。さらに、溶連菌に感染していない方は、うがいや手洗いをすることが感染の予防には有効です。

また、溶連菌に感染した皮膚の傷などに触れることで感染する接触感染もあり得ます。しかしながら、溶連菌に感染した方が触れた物品からの間接感染は、非常に少ないとされています。

溶連菌にかかった場合の登校の可否は?

溶連菌は「その他の感染症」として第3種感染症に分類されます。学校での流行を防ぐために、学校医の意見を校長が聞き、条件によって出席停止の措置がとられることがあります。厚生労働省が定めている「保育所における感染症対策ガイドライン」によると、抗菌薬を服用してから、おおむね24時間から48時間経過していれば、登園・登校は可能だとされています。これは、溶連菌に効果があるとされている抗菌薬を服用すると、おおむね24時間以内に感染力が失われると考えられているからです。しかしながら、溶連菌に感染したときは、ドクターの許可を得てから、登園・登校をするようにしましょう。

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