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30代からのクリニックにおける肝斑の治療方法

更新日:2017/09/18 公開日:2017/02/13

30代~40代の女性に多いとされる肝斑(かんぱん)は、顔のなかでも頬や額など目立つ部分に左右対称に現れる淡褐色~灰色のシミです。シミのある人の約4割が肝斑だという意見もあり、悩む人は少なくないようです。また、短期間に治すのも難しいといわれていますが、クリニックではどのような治療が行われるのでしょうか、詳しく見てみましょう。

シミの一種、肝斑とは?

頬や額に左右対称にできる淡褐色の肝斑は、特徴として頬骨に沿って広がることが多いシミです。また、高齢者にはほとんど確認されず、30代~40代の女性に多く発症し、閉経後には改善することから女性ホルモンのバランスが関与しているシミだといわれています。男性よりも圧倒的に女性に多い症状で、妊娠やピルなどの服用によっても発症したり、悪化したりすることがあります。また、普段からストレスを感じている場合や、ゴシゴシと肌をこすることでも肝斑を発症することもあります。

多くのシミの主な原因は紫外線による肌のダメージで、UV対策や美白化粧品によりある程度は薄くすることができるとされています。しかし、肝斑は他のタイプのシミと合併して現れることが多く、一方のシミには有効な治療でも、肝斑には効果が見込めないケースがあります。そのため、肝斑を短期間に治すのは難しいとされています。セルフケアでは改善が難しいため、症状に心あたりがあれば、美容皮膚科に相談することをおすすめします。

正しい治療を受けるために

クリニックで正しい治療を受けるために、診察前にしっかりとメイクを落としてから受診しましょう。肌の明度などを基準にしてシミを診るため、正しい判断がしやすくなります。また、肝斑以外に他の治療を受けている場合には、処方薬を持参することをおすすめします。どのような治療を受け、効果が出ているのかどうかも、肝斑治療にとっては重要な情報になります。

クリニックでの肝斑の治療方法

他のシミと混在するケースの多い肝斑は、他のシミの治療のために使用されるQスイッチルビーレーザーやQスイッチYAGレーザー、光など従来の治療では悪化することがあります。クリニックの治療では、シミの状態を慎重に見極めて治療が行われます。主な肝斑の治療方法には、どのような方法があるのでしょうか、詳しく見ていきましょう。

トラネキサム酸(薬剤名)内服薬の処方

アミノ酸の一種であるトラネキサム酸(薬剤名)は、メラニンを増殖する酵素「プラスミン」を抑制する効果があり、シミ・肝斑の予防や改善を促進します。内服薬は身体全体に作用するため、全身のシミ予防と改善に期待できます。トラネキサム酸の内服による治療の効果が現れはじめるのは、服薬開始から約4~5週間目以降だといわれています。まずは1~2か月程度は続けて内服しましょう。

その他にも内服薬として、美白を促進するビタミンCやL—システインなどを処方される場合があります。

外用薬の処方

肝斑の治療では、トラネキサム酸の内服に加え、ハイドロキノン(薬剤名)やトレチノイン(薬剤名)などの外用薬が処方される場合があります。ハイドロキノンはメラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」を阻害するため、シミの治療に幅広く処方されています。また、トレチノインは肌のターンオーバーを促進し、メラニンの排出を促すことで肝斑を薄くする効果があります。

レーザートーニング

従来の常識では、レーザーの強い刺激によってメラノサイトが活性化し、肝斑が悪化する事例があったために、肝斑に対してレーザー治療はタブーとされていました。しかし、最近はメラノサイトを活性化せず、メラノサイトの中にあるメラノソームと呼ばれる袋のような構造のみ破壊するレーザートーニングという治療方法が、内服薬と外用薬にあわせて行われることがあります。このレーザートーニングは非常にパワーが弱く、フラットに照射することができる特殊なレーザーで、メドライトC6などのQスイッチNd:YAGレーザーを使用します。レーザートーニングは刺激が原因で悪化する肝斑に対して、ダメージを抑えて集積されたメラニンを徐々に減少させてくれます。これまで、ほとんどが薬での治療だった肝斑の治療方法が画期的に変わり、多くの人に施術されています。また、短時間の治療に加えダウンタイムもないため、気軽に施術を受けることができます。 レーザートーニングでの治療中は、ホームケアや日常の紫外線対策を加えることによって効果に差が出ます。施術後は肌が乾燥しやすいため、十分な保湿とUVケアが必要です。施術直後からメイクすることは可能ですが、フェイスマッサージやスクラブ洗顔などの刺激を与えることは避けましょう。

美白成分の導入

レーザートーニングに加えて、ビタミンCやトラネキサム酸の導入を治療に加えることで、さらに肝斑治療の効果を上げることが期待できます。ビタミンCは美白作用が、トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制するとされています。

紫外線対策をしっかりと

紫外線が直接的な肝斑の要因ではありませんが、肝斑の悪化や再発の誘因だと考えられています。肝斑は、紫外線対策やスキンケアなどの日常のお手入れとクリニックなど医療機関での定期的な治療を続けることで、良好な状態をキープしていくことが大切です。

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