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鼻の中の臭いは何が原因?どう対策すればいい?

更新日:2018/04/20 公開日:2017/03/24

副鼻腔炎(蓄膿症)の症状と治療法

鼻の中から、まるで納豆みたいな腐った臭いがする。自分も苦痛だし、周りの人にも嫌な思いをさせてしまっているのでは? こんなお悩みをお持ちの方に向けて、この記事では鼻の中の臭いの原因や対策法について、ドクター監修のもと解説します。

◎短くポイントをまとめると
鼻の中の臭いは「膿の停滞」「組織の破壊/萎縮」「口呼吸」などが原因
原因となる病気を治療すれば、鼻の中の臭いは軽減~解消する
受診するのは耳鼻咽喉科がおすすめ。口臭も気になるなら歯科へ

蓄膿症や悪臭で困る人

 

鼻の中でいやな臭いがこもっているような気がする。この臭いが口臭になって、周りの人に嫌な思いをさせてはいないだろうか。こんなお悩みをお持ちの方は少なからずいらっしゃると思います。この記事では、そんな方々に向けて、鼻の中の臭いの原因や対策法について、ドクター監修のもと解説します。

鼻の中の臭いは何が原因?

鼻の中から、まるで納豆のような、腐ったような臭いがすることがあります。このような状態になる病気は下記のようなものがあげられます[1][2]。

  • 鼻炎
  • 副鼻腔炎(蓄膿症)
  • 咽頭の炎症、膿瘍、潰瘍
  • 扁桃炎
  • アデノイド
  • 萎縮性鼻炎(臭鼻症)
  • 耳鼻咽喉部の悪性腫瘍 など

このように病名をあげても、なかなかピンと来づらいと思います。簡単にいうと、これらの病気で「膿が溜まること」「組織が破壊もしくは萎縮すること」「口呼吸になること」などが原因になって鼻の中の臭いが起こります[1]。これらについて詳しく説明します。

鼻の中の臭いの原因(1)膿が溜まる

鼻の中の臭いの多くは「腐敗臭」です。どうして腐敗臭がするのかというと、膿の中にいる細菌がタンパク質を分解(腐敗)するからです。ですから、鼻の中や周辺に膿が溜まる病気(鼻炎、副鼻腔炎、咽頭膿瘍など)になると、鼻の中の臭いを感じることがあります。膿の中には、ウイルスや細菌を排除しようとした白血球の死骸や、繁殖した細菌自体が含まれています。黄色~緑色の粘っこい鼻水が出るのは、膿が出ている証拠です。

また、膿を含む鼻水がのど側に漏れる(後鼻漏)と、鼻だけではなく口の奥からも臭いを感じることがあります。これが口臭の原因になることもあります。

鼻の中の臭いの原因(2)組織の破壊・萎縮

頻度はかなり少なく、まれなものですが、鼻や副鼻腔、咽頭に悪性腫瘍(がん)ができている場合にも、鼻や口の腐敗臭を自覚することがあります。これは、悪性腫瘍そのもの、もしくは周辺の組織が壊されて、細菌が増殖して腐ることで臭いが起こります。

また、これも多くはないですが、萎縮性鼻炎(臭鼻症)という病気も異臭を引き起こします。何らかの原因で鼻の粘膜が萎縮し、乾燥した黄褐色のかさぶたがこびりつきます。鼻づまりや頭の重さ、嗅覚障害が起こります[2]。

鼻の中の臭いの原因(3)口呼吸

鼻炎や副鼻腔炎などで鼻がつまったり、咽頭炎、扁桃炎、アデノイドなどがあったりすると、口呼吸をしやすくなります。口呼吸をしていると口のなかが乾燥し、口周辺の免疫機能が低下し、細菌が増殖しやすい環境になります。これに伴い、鼻や口の中の臭いが起こりやすくなります。

鼻の中の臭いはどう対策すればいい?

ここまで、鼻の中の臭いが起こる原因の代表的な例を示してきました。この臭いをなくすためには、原因となる病気を治療することが必要です。これらの病気を専門に診ているのは耳鼻咽喉科です。原因に応じて、鼻処置(膿の吸引、洗浄など)、薬剤(抗菌薬、抗ヒスタミン薬など)、手術(扁桃摘出、アデノイド切除など)が行われます。原因が解消すれば、鼻の中の臭いや口臭は軽減~解消します。

まとめ

ここまで、鼻の中の臭いの原因とその対策について紹介してきました。この原因の多くは耳鼻咽喉科で対応できるので、鼻の中の臭いでお悩みの方は、お近くのクリニックや病院を受診しましょう。なお、鼻の中の臭いと感じていても、実は口腔内に原因がある場合もあります(詳しくは『口臭とは?口臭の種類と原因・対策を徹底解説』をご覧ください)。また、鼻の臭いだけでなく口臭も気になる人もいるでしょう。その場合は歯科が対応してくれます。原因からしっかり治して、すっきりクリアな息にしましょう。

参考文献

  1. [1]日本口臭学会編. 口臭への対応と口臭症治療の指針2014, 2015
  2. [2]“口臭” “萎縮性鼻炎” 南山堂医学大辞典 第20版. 南山堂 2015
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