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帯状疱疹の治療について

更新日:2017/03/23 公開日:2017/03/23

帯状疱疹の治療法

帯状疱疹が疑われた場合には、すぐ病院で検査を受ける必要があります。治療を始める時期が遅れると、重症化を招きやすくなるといわれています。今回は、帯状疱疹の治療についてドクター監修の記事で解説します。

帯状疱疹は、過去に水ぼうそうを発症した人であれば、誰もが発症する可能性がある病気であるため、日頃から予防の意識を持つことが大切です。水ぼうそうは多くの人が成人までに発症している病気であるため、人に伝染する心配はほとんどありません。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹は、水ぼうそうの原因である水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こる病気です。初感染時には、水ぼうそうとして発症します。水ぼうそうが完治しても、ウイルスが神経節に潜んでいるため、免疫力が低下したときに再び活性化して帯状疱疹を発症します。ウイルスは、顔面にある三叉神経、脊髄の神経、座骨神経などさまざまな部位の神経節に潜んでいる可能性があります。

帯状疱疹の症状には、皮膚症状と神経痛があります。ピリピリとした痛みが現れ、その後に紅斑が現れます。小さな水疱もみられ、それが神経に沿って帯状に拡がっていきます。神経痛の症状は軽度から重度までさまざまで、眠れなくなるほどの痛みが現れることもあります。痛みの種類は、圧迫感、何かが張りつく感じ、針を刺したような痛みなどさまざまです。

衣類が触れるだけで痛みが現れることがあります。重症例では、腕や脚、腹筋などに力が入りにくくなったり、腹部の神経にウイルスが潜んでいた場合は排便障害、陰部の神経の場合は排尿障害が起こることがあります。

帯状疱疹後神経痛

皮膚症状が消失しても、神経痛が持続する場合があります。これを帯状疱疹後神経痛と言い、数か月~数年にわたって続くこともあります。特に高齢者にみられることが多いといわれています。治療が遅れると、帯状疱疹後神経痛が起こりやすいとされています。

汎発性帯状疱疹

全身に水疱が現れるタイプの帯状疱疹です。ガン患者や高齢者、免疫抑制剤を使用中の人にみられることがあります。これは、皮膚で増殖したウイルスが血管の内皮細胞の中で増殖し、全身に回ることで発症します。この状態では、水疱に触れていなくても周りの人に伝染する可能性があります。

ラムゼイ・ハント症候群

顔面神経にウイルスが潜んでいた場合に発症する可能性があります。顔面の神経麻痺や耳の発疹、めまいや味覚障害などが起こる場合があります。

きれいに治すには早期の治療

発疹が潰瘍になると、症状が改善されても色素沈着が残ることがあります。きれいに治すためには、適切な治療を受ける必要があります。水疱ができてから2~3日で膿や血液を含むようになります。それから4~5日経過すると、水疱が破れます。発症から2週間前後でかさぶたが形成され、それから1週間後にはかさぶたも自然にはがれて略治します。色素沈着が起きたとしても、時間の経過とともに次第に薄れていくことがほとんどです。

ただし、各部位に現れた場合に起こる眼の炎症やむくみなどに関しては、必ずしも発症から3週間で治まるとは限りません。重症例では、視力障害が残ることもあります。重症化を防ぐためにも、早期の治療が大切です。

帯状疱疹の治療法

できるだけ早く抗ウイルス薬の内服または点滴を行う必要があります。痛みに対しては、鎮痛剤や抗うつ薬、抗けいれん薬などが使用されます。また、痛みが強い場合には、痛みを感じる物質を血液で流して痛みを緩和させる神経ブロックを行います。帯状疱疹後神経痛が起きた場合には、一般的な鎮痛薬の効き目が低くなるので、抗うつ薬と抗けいれん薬、神経障害性疼痛治療薬であるプレガバリンを主軸に治療を行います。

自宅でのケア方法

帯状疱疹は、免疫力が低下したタイミングで発症するので、免疫力を高めることを心がけましょう。疲れやストレスを解消させるために、十分な睡眠をとることが大切です。また、栄養バランスに優れた食事をとりましょう。痛む場合は、入浴や蒸しタオルなどで温めることをおすすめします。冷やすと痛みが増すので、冬は身体を冷やさないように防寒対策をしましょう。夏でも冷たい飲み物を飲みすぎると身体が冷えるので、注意が必要です。

衣類が擦れると痛みが増す場合があります。包帯などで患部をカバーしてから衣類を着用しましょう。そして、ストレスを解消させるために、趣味に集中する時間を作ったり、人とコミュニケーションをとったりしましょう。逆に、自宅に閉じこもるとストレスが溜まり、症状が悪化する場合があります。

また、水疱は潰さないように注意しましょう。水疱が潰れると、そこから細菌が侵入して炎症を引き起こすおそれがあります。破れた水泡には、ガーゼなどを当てて保護しましょう。水泡に触れることで伝染する可能性があるので、これまでに水ぼうそうを発症したことがない子供と触れ合う場合は注意しましょう。念のために、タオルも別で使用することをおすすめします。

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