スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

帯状疱疹の薬の種類について

更新日:2018/06/01 公開日:2017/03/23

帯状疱疹の治療法

帯状疱疹は、湿疹や虫刺されに似た発疹が現れ、その後に水疱ができる病気です。過去に水疱瘡を発症したことがある人に見られます。今回は、帯状疱疹の治療に使用される薬の種類についてドクター監修の記事で解説します。

帯状疱疹が疑われた場合は、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。治療の開始が遅れると、帯状疱疹後神経痛のリスクが高まります。数か月から数年にわたって痛み続けることもあります。治療に使用される薬の種類や薬剤名などを確認していきましょう。

帯状疱疹の治療

帯状疱疹の治療は、主に内服薬や塗り薬による投薬治療です。帯状疱疹は、水疱瘡を発症後に神経節に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、免疫力の低下を機会に活性化することで発症します。そのため、水痘・帯状疱疹ウイルスに対して有効とされる抗ウイルス薬を使用します。

抗ウイルス剤は、ウイルスの増殖を抑えて早期改善を目指すための薬です。帯状疱疹が進行すると、神経の破壊が進みますが、初期段階で抗ウイルス剤を使用することで、帯状疱疹後神経痛のリスクを低下させることができます。

また、強く痛む場合は、NSAIDsなどの薬を用い、次に神経ブロックという治療が検討されます。痛みは、次のようにして感じます。

  1. 刺激を受けると交感神経が優位になり、血管が収縮する。
  2. 血管内にある神経が脳に痛みの情報を伝える。
  3. 脳から痛みを感じる物質が分泌される。

神経ブロックは、交感神経を遮断することで、血管を拡張させ、痛みを感じる物質を血流で流す治療法です。

治療の流れ

発症から2~3週間前後では、抗ウイルス薬と鎮痛薬を併用します。十分な効果が現れてない場合には、鎮痛薬の種類を変更します。帯状疱疹が重症化すると、疱疹が消失しても痛みだけが残る帯状疱疹後神経痛が起こる場合があります。この場合は、痛みの緩和を目的に治療を行います。

帯状疱疹の治療薬

帯状疱疹の治療に用いられる抗ウイルス薬には、アシクロビル(薬剤名)、バラシクロビル(薬剤名)、ファムシクロビル(薬剤名)などがあります。これらの内服をできるだけ早く行うことが大切です。重症の場合には、入院したうえでアシクロビルやビダラビン(薬剤名)を点滴します。

ウイルスの増殖を抑えつつ、鎮痛薬で痛みをコントロールします。鎮痛薬には、非ステロイド系の消炎鎮痛薬、抗うつ薬、神経障害性疼痛治療薬などを使用します。

疱疹そのものに対しては、非ステロイド抗炎症薬を、水疱に対しては二次感染を防ぐことを目的に化膿疾患外用薬を使用します。水疱を薬で覆うことで、水疱が破れて細菌が侵入する事態を未然に防ぎます。また、潰瘍が形成された場合には、潰瘍治療薬を使用します。どのような治療が適しているかは人それぞれです。ドクターに痛みの症状について、できるだけ詳しく伝えましょう。

早期に治すためのポイント

帯状疱疹を早期に改善させるためには、早めに治療を開始する必要があります。帯状疱疹が重症化すると、神経の破壊が進むことで帯状疱疹後神経痛のリスクが高まります。神経を破壊するウイルスの増殖を食い止め、自身が持つ免疫によってウイルスを排除する必要があります。帯状疱疹が疑われた場合は、できるだけ早く受診しましょう。

疱疹が現れてから3日以内に抗ウイルス薬の投与を始めることで、帯状疱疹後神経痛のリスクを低下させられるといわれています。また、帯状疱疹後神経痛になってしまったとしても、3か月~6か月以内に痛みへの対症療法を受けることで、早期に症状を改善させることができるとされています。

水疱が現れる前の段階では、虫刺されや湿疹のようなものが現れます。安易に自己判断して手持ちの塗り薬を使用すると、症状の悪化や二次感染による化膿などを招くおそれがあります。痛みをともなう皮膚の赤みが現れた場合は、早急に皮膚科を受診しましょう。

自宅では痛みへの対処しつつ、免疫力を高められる生活をおくりましょう。血液の循環が悪い状態では、痛みが増します。逆に、血液の循環がよくなると痛みが緩和されるので、身体を冷やさずに温めることを心がけましょう。特に、冬場は身体が冷えやすいので、防寒対策を万全にしましょう。

入浴の制限がないのであれば、1日に数回入浴してもよいでしょう。蒸しタオルやシャワーで患部を温めるのも効果的です。夏は、冷たいジュースなどを飲みすぎないよう注意が必要です。

また、疱疹に衣類が擦れると痛みが増す場合があるので、包帯やガーゼなどで保護することをおすすめします。疲労やストレスが原因で痛みが増すこともあります。これらは、免疫力を低下させる原因にもなるので、できるだけ解消させることが大切です。

十分な睡眠時間を確保しつつ、趣味に没頭したり人と会話したりしてストレスと疲労を解消させましょう。自宅に閉じこもると、ストレスが溜まって症状が悪化する可能性があります。また、栄養バランスに優れた食事をとることも大切です。

この病気・症状の初診に向いている科 皮膚科