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帯状疱疹の後遺症について

更新日:2017/02/28 公開日:2017/02/28

帯状疱疹の基礎知識

帯状疱疹は、痛みをともなう水疱が現れる病気で、悪化すると後遺症が残るおそれがあります。後遺症は、帯状疱疹後神経痛やラムゼー・ハント症候群などです。今回は、帯状疱疹の後遺症についてドクター監修の記事で解説します。

帯状疱疹は、水疱瘡にかかった経験がある人であれば、誰もが発症し得る病気です。治療の開始が遅れると、帯状疱疹後神経痛を起こすおそれがあります。症状が現れた部位によっては、ラムゼー・ハント症候群を起こす可能性もあるので注意が必要です。

帯状疱疹に後遺症がある?

帯状疱疹を発症すると、発熱や吐き気、下痢、悪寒などの症状が現れる場合があります。また、身体の片側が帯状にピリピリと痛む、またはかゆくなることもあります。その2~3日後に、痛みやかゆみがあった部位に紅斑や水疱が現れ始めます。5日程度経つと、水疱が破れて乾燥し、かさぶたが形成されます。この段階になるまでは、水疱にウイルスが含まれています。そのため、水疱瘡を発症したことがない人に伝染する可能性があります。

帯状疱疹では、後遺症が残ることがあります。代表的な後遺症が帯状疱疹後神経痛です。これは、帯状疱疹による水疱などの症状が消失しても、痛みだけが残るというものです。数か月が経過しても一向に痛みが治まらないこともあります。一般的には、発症から3か月が経過しても痛みが残っている場合に帯状疱疹後神経痛と診断されます。

帯状疱疹を発症したときに、激しい痛みを感じた人や糖尿病患者は神経の破壊が進みやすい傾向があります。神経痛は神経が破壊されることで起こるため、このような人は帯状疱疹後神経痛のリスクが高いとされています。また、激しい痛みの記憶が残ることで、神経痛として現れることもあるといわれています。このような心因性の痛みに関しては、抗けいれん薬や三環系抗うつ薬などを使用することもあります。

帯状疱疹の後遺症には、他にもラムゼー・ハント症候群があります。これは、顔面の神経にウイルスが潜伏しており、帯状疱疹を発症した場合に起こります。顔面神経麻痺や耳の周囲に水疱などの症状が現れます。また、顔面の周りの神経も障害されるため、難聴やめまい、結膜炎や角膜炎、重症例では脳炎を起こすこともあります。早期に治療を開始しなければ、顔面神経麻痺などが後遺症として残るおそれがあります。

帯状疱疹後神経痛の症状

帯状疱疹後神経痛は、激しく痛むこともあれば少しの痛みで済む場合もあります。また、痛むにもかかわらず、感覚が鈍くなるのも症状の一つです。衣類が触れるだけで痛みが現れ、夜に痛みが増すことで熟睡できなくなることもあります。

適温ではない環境において痛みが増すことがあるため、衣類や冷暖房器具を使用して調節することも大切です。

帯状疱疹後神経痛の治療法

軽い痛みの場合は、鎮痛薬を使用することで改善が期待できます。激しい痛みが起きている場合は、抗うつ薬や抗けいれん薬、痛みを感じる物質に対する神経の感受性を変化させる鎮痛薬などを使用します。それでも症状が快方に向かわない場合は、神経ブロック療法を行うこともあります。

帯状疱疹は免疫力が低下したときに発症するので、免疫力を高める生活をおくりましょう。具体的には、栄養バランスに優れた食事をとりましょう。そして、十分な睡眠をとり、時には会社や学校は休むこともおすすめします。しかし、自宅に閉じこもることはおすすめできません。ストレスが溜まり、免疫力が低下する可能性があります。適度に外出しつつ、人と会話する時間を確保しましょう。身体に負担のない程度に趣味に没頭するのも効果的です。

また、身体を温めることも大切です。血液中の白血球が外敵を排除するのですが、血流が悪い状態では外敵を発見しても白血球を集めることが難しくなります。低体温な人は、身体を温める生姜や根野菜などを積極的にとりましょう。また、腸内環境を整えることが免疫細胞の活性化に繋がるといわれています。

善玉菌の代表格である乳酸菌は、免疫細胞が外敵を攻撃するために必要なIgAを生産するB細胞の増殖を促進させます。乳酸菌を含むヨーグルトなどの乳製品を積極的にとることをおすすめします。また、納豆に含まれる納豆菌には、善玉菌を増殖させる作用があるといわれています。また、ナットウキナーゼという成分にも免疫力を高める作用が期待できます。

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