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帯状疱疹にともなう頭痛について

更新日:2018/06/01 公開日:2017/02/28

帯状疱疹の基礎知識

帯状疱疹は、痛みをともなう疱疹が現れる皮膚の病気です。帯状疱疹が現れる部位によっては、頭痛が起こることがあります。今回は、帯状疱疹にともなう頭痛についてドクター監修の記事で解説していきます。

帯状疱疹は、水疱瘡と同じ病原体によって引き起こされる病気です。疱疹が主症状ですが、頭痛や発熱など風邪(かぜ)に似た症状をともなうことがあります。どのような場合に頭痛が起こるのか確認しておきましょう。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、神経に沿って帯状に発疹が現れる病気です。複数の発疹がまとまって現れ、初期段階では紅斑ですが、間もなく水疱が現れます。激しい痛みをともなうことが特徴で、日常生活に支障をきたすほどの痛みが現れることもあります。水疱は自然に破れてかさぶたを形成し、かさぶたも自然にはがれていきます。

しかし、早期に抗ウイルス薬などによる治療を開始しなければ、水疱が消失しても痛みだけが残る帯状疱疹後神経痛のリスクが高まります。数か月から1年程度にわたって痛みが続くこともあるので、帯状疱疹が疑われた場合は早めに受診することが大切です。

原因は、水痘帯状疱疹ウイルスで、初感染時は水疱瘡を発症します。水疱瘡が治っても、ウイルスは神経節に潜伏する場合があります。神経節と共存しているため、普段は症状が現れませんが、免疫力が低下すると再び暴れはじめます。増殖して皮膚に病変を作ります。帯状疱疹で激しい痛みが現れるのは、ウイルスが神経を破壊しているためだと考えられています。神経が破壊されると、感覚が鈍くなったり異常な感覚を体験したりします。たとえば、冷たい水が肌に垂れる、虫がはい回るといった感覚があります。

帯状疱疹は、水疱瘡の病歴がある人には伝染しませんが、水疱瘡にかかったことがない人には、接触感染するおそれがあります。水疱に触れることで感染する可能性があるので、水疱をガーゼで覆うなど対策が必要です。水疱が破れると二次感染を起こすおそれがあるので、身の回りに水疱瘡にかかったことがない人がいなくても水疱を保護することをおすすめします。

なぜ帯状疱疹が頭痛を引き起こす?

帯状疱疹を発症した際には、頭痛が起こることがあります。特に、ウイルスが顔面神経に潜伏していた場合に起こりやすいといわれています。顔に帯状疱疹が現れると、顔面神経麻痺や目の運動麻痺、耳鳴りや難聴、めまいなどをともなうことがあります。これをラムゼイハント症候群と言います。顔面神経の周りの神経にまでウイルスが広がると、神経が侵されて激しい頭痛を引き起こすことがあります。

また、顔以外の部位に帯状疱疹が現れた場合にも、頭痛が起こることがあります。ウイルスが暴れている状態では、白血球を円滑に全身へと送り届けるために血管が拡張します。そうすると、拡張した血管が周りの神経を圧迫して、脈打つような頭痛が起こります。さらに、ストレスなどにより自律神経が乱れた場合にも、同じように血管が拡張して頭痛を引き起こすことがあります。

帯状疱疹の治療方法

帯状疱疹の治療には、抗ウイルス薬や鎮痛薬、抗うつ薬や抗けいれん薬などを使用します。鎮痛薬は、神経痛だけではなく頭痛にも効果を発揮するといわれています。鎮痛薬だけで神経痛が改善しない場合は、神経ブロック療法が検討されます。

神経ブロック療法は、脳・脊髄神経や交感神経節の近傍に針を刺入して,局所麻酔薬または神経破壊薬を用いて化学的に,あるいは高周波熱凝固法や圧迫などによって物理的に,神経機能を一時的にまたは長期的に遮断する方法です。交感神経をブロックして血管の収縮を防ぐため、このような名称がつけられています。細い針を神経の周りに刺して、薬を注入します。

帯状疱疹の療養のポイント

帯状疱疹の治療中は、免疫力を下げないよう生活習慣を整えることが大切です。免疫力は、疲労やストレスだけではなく、重度の感染症や免疫抑制剤の使用、ガンや糖尿病などの要因で低下します。これらの原因を取り除くことが大切です。疲労やストレスは、十分な睡眠を確保して解消させましょう。ストレスに関しては、趣味に没頭したり笑ったりすることで解消することも大切です。

自宅に水疱瘡の病歴がない子供や妊婦がいる場合は接触を避けましょう。帯状疱疹の病原体である水痘帯状疱疹ウイルスに感染すると、水疱瘡を発症します。妊婦が水疱瘡を発症すると、胎児に悪影響が及ぶおそれがあります。接触感染は、同じタオルを使うだけでも起こり得ます。皮膚に触れるものは全て別々に使うことが重要です。会社や学校に行っても問題ありませんが、疲労やストレスを感じると帯状疱疹が悪化するおそれがあるので、かさぶたになってから行くようにしましょう。

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