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大人のヘルパンギーナについて

更新日:2018/06/01 公開日:2017/03/28

ヘルパンギーナの基礎知識

ヘルパンギーナとは、主に乳幼児が発症する夏かぜの代表的な疾患で、発熱や口腔粘膜に起こる水疱が特徴的なウイルスによる急性咽頭炎です。ここでは大人のヘルパンギーナについて、ドクター監修の記事で解説します。

夏に乳幼児を中心に流行する夏風邪の代表格であるヘルパンギーナは、ウイルスが原因の急性の咽頭炎です。大人がヘルパンギーナにかかる原因や発症した場合の症状、重症度、予防法などについて詳しく見てみましょう。

ヘルパンギーナは大人もかかる?

乳幼児がかかる印象の強いヘルパンギーナですが、まれに大人が発症することがあります。比率的には乳幼児が全体の9割程度をしめており、大人のヘルパンギーナ発症率は全体の1割未満ということになります。ヘルパンギーナのウイルスの型は複数あり、一度発症したとしても別の型のウイルスによって再発してしまうことがあります。

ヘルパンギーナの主な症状

ヘルパンギーナは、毎年5月頃から増加し始め、7月頃にかけてピークをむかえます。8月頃には減少し、9月から10月にかけほぼ見られなくなる夏期特有の感染症です。ほとんどがエンテロウイルス属と呼ばれるウイルスが原因の急性咽頭炎で、5歳以下の乳幼児が全体の9割以上を占めます。

突然の高熱

ヘルパンギーナの特徴に突然の発熱がありますが、38〜40℃の高熱が1〜3日ほど続きます。発熱とともに全身の倦怠感をはじめ、食欲不振や嘔吐、腕や脚の痛みをともなう場合があります。一週間程度で完治するといわれています。

強い咽頭痛と水疱性発疹

口の中に強い痛みが現れ、のどの奥や上あごの粘膜に発赤や水疱ができます。また、水疱は破れて痛みをともないます。高熱での倦怠感と口腔内の強い痛みが原因で水分や食事が十分にとれずに脱水症状を起こすこともあります。

合併症

高熱が原因の熱性けいれんが合併症として起こる場合があります。また、まれに無菌性髄膜炎(ずいまくえん)や急性心筋炎を発症することがあるため注意が必要です。

大人の場合は症状が重い?

大人がヘルパンギーナにかかってしまった場合は、子供よりも高熱が長く続いたり、のどの痛みが激しかったりと重症化することがあります。

大人がヘルパンギーナにかかる原因

ヘルパンギーナを発症する約9割が5歳未満の子供ですが、かかってしまった子供の看病を大人がする時にウイルスが感染して発病する場合がよくあります。ヘルパンギーナの主な原因はエンテロウイルス属のコクサッキーA群ウイルスですが、コクサッキーウイルスB群もしくはエコーウイルスが原因となることもあるため、過去に一度かかったことがあっても再度発症する可能性があります。

感染経路は、ヘルパンギーナにかかっている人のくしゃみや咳などに接触して感染する飛まつ感染や接触感染に加え、腸管で増殖したウイルスが便などから排泄されトイレやおむつ交換の際の糞口感染などが原因で発病します。エンテロウイルス属のウイルスは、空気感染の心配はありませんが、便として排出された後もしばらくは死滅しないため注意しましょう。夏バテや暑さによる睡眠不足などで免疫力が下がっているときは、特に感染しないように気をつけなければいけません。

また、主な原因であるコクサッキーA群ウイルスは、潜伏期間や体内からウイルスが排出される期間が長いのも特徴のひとつです。

潜伏期間
2〜4日程度
体内からウイルスが排出される期間
2週間〜4週間程度 便にウイルスが含まれている

ヘルパンギーナの予防法

ヘルパンギーナは予防接種がありません。日常生活の中で予防することが大切です。

手洗い

いちばんの予防方法は、しっかりと手洗いをすることです。手首の上まで、できるならひじまで泡立てた石けんを使い流水で洗浄します。また、布やタオルではなくペーパータオルで手を拭くことがポイントです。もしも、布やタオルを使用する場合には、共用しないようにしましょう。特に、尿や便、唾液などに触れた場合には、徹底した手洗いが必要です。また、食事の前にも同じ様にしっかりと手洗いを行いましょう。

うがい

空気感染はしないものの、感染者のくしゃみや咳によってウイルスが飛ぶため、こまめにうがいをすることが大切です。

マスク

感染者がくしゃみや咳をした際には、口からウイルスが含まれた水滴が飛び、近くにいる人の顔や口のまわりに付着して感染することがあります。飛まつは1m程度飛ぶためマスクをして予防を心がけましょう。

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