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手足口病の症状について

更新日:2017/03/30 公開日:2017/03/28

手足口病の症状と感染予防

手足口病は、主に子供がかかるウイルス性感染症です。手足口病は病気の程度に応じてさまざまな症状がみられます。ここでは、手足口病の症状や間違えられやすい病気、対策方法についてドクター監修の記事でお届けします。

手足口病は、口内や手足、おしりなどさまざまな部位に発疹ができるウイルス性感染症です。しかし、発疹以外にも多くの症状があるため、きちんと知っておかなければ他の病気と区別がつかない可能性があります。まず、手足口病の症状について説明した後、間違えやすい病気と比較してみていきましょう。また、どのように対策すべきか紹介していきます。

手足口病の症状

手足口病にはいくつか特徴的な症状があり、それぞれ潜伏期間を経て段階的にあらわれます。

発熱

突然発熱を発症します。患者の3分の1に発熱がみられるとされていますが、乳児ではかなりの確率で発症します。高熱ではなく、おおむね38℃以下であることが多いでしょう。

咽頭痛(いんとうつう)

咽頭(いんとう)が腫れ、つばを飲み込んだり食事をしたりすると痛みが生じます。

頭痛

頭が痛くなることがあります。乳幼児だと自分の状態をうまく言葉にできないため症状に気づいてもらえないことがあり、注意が必要です。強い頭痛が続く場合は、まれですが髄膜炎や脳炎に移行していることもあります。

食欲不振

咽頭痛により、食欲が低下したり、特に、乳幼児は食事に痛みをともなうため、食べることを拒否する傾向がみられます。これらの症状は、発症してすぐ見られることが多いです。

発疹

発症して2日以内、手足や口腔内に赤みを帯びた数ミリの発疹を生じます。他にも、お尻や生殖器、ひじ、ひざに発疹があらわれることもあります。これらは水疱をともなうことが多く、1週間程度で消退します。また、水疱が痂疲化することがないのも特徴です。

潰瘍

発疹ができて1日以内に、口腔内の発疹は潰瘍になります。通常、1日から7日以内に治癒します。潰瘍のせいで食欲がさらに低下することがあります。その時は口あたりのいいものや水分を中心に摂取するようにしましょう。

爪の脱落

近年、爪の剥離や横線が手足口病と関連していることも指摘されています。

合併症

感染したウイルスの種類によっては、髄膜炎や脳炎などを併発します。主に乳幼児が合併症を発症します。上記の症状が長引いたり、ぐったりして元気がない、高熱がでる、悪心や嘔吐が見られるといった場合は、合併症のおそれもありますので、すぐに医師に相談しましょう。

手足口病と間違えやすい病気

手足口病と症状が似通っているため間違えやすい病気があります。自分だけで判断せずに、専門機関を受診しましょう。

水疱瘡(みずぼうそう)

手足口病のうち、感染したウイルスによっては全身に発疹があらわれるため、水疱瘡と間違えてしまうことがあります。手足口病がエンテロウイルス属のウイルスに感染することで発症するのに比べ、水疱瘡は水痘帯状疱疹ウイルスに感染することで発症します。手足口病の治療は基本的に経過観察で十分ですが、水疱瘡は抗ウイルス薬を用いた治療が有効ですが注意が必要です。

再発性アフタ性口内炎

手足口病を発症すると、口腔内にできた発疹がつぶれて潰瘍になることがあります。この潰瘍が口内炎の一種である再発性アフタ性口内炎と間違えられることがあります。

手足口病は子供に感染しやすい?

手足口病は子供がかかる病気というイメージがありますが、本当に子供に感染しやすいのでしょうか。子供に感染しやすいとされている理由を見てみましょう。

ウイルスの感染力が強い

手足口病の原因であるエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスA6型やエンテロウイルス71型は感染力が強く、幼稚園や小学校などで集団生活を行う子供たちの間で、一気に流行してしまうことがあります。

子供は抗体をもっていない

手足口病に感染すると、原因ウイルスの抗体が体内にできるため、同一のウイルスによる手足口病にはかからなくなります。子供は手足口病の病因であるウイルスの抗体をもっていないため、感染しやすくなります。しかし、手足口病の原因であるウイルスは複数存在しますので、一度感染しても、再度感染する可能性があり、大人でも感染のおそれがあります。

手足口病の対策方法

手足口病の原因であるウイルスはどこにでも存在しています。有効なワクチンは開発されていませんので、ウイルスに触れないようにする適切な予防が必要です。

手洗いを行う

排便後などに手洗いを行うと、予防することができます。手足口病の病因であるエンテロウイルスは消毒用のアルコールに対する抵抗性が高くアルコール消毒をしてもなくなりませんので、石けんと流水での手洗いが大切です。

感染源にさわらない

感染した乳児のオムツや患者の便などにはウイルスが多く含まれています。処理するときは使い捨ての手袋を使用するなど、直接触らないようにしましょう。

これまで、手足口病の症状や間違えやすい病気、対策方法についてご紹介してきました。手足口病自体はおそろしい病ではありませんが、類似の病気との区別が必要です。手足口病の症状が出ても、決めつけずに様子をみることが大切です。また、日頃から予防するように心がけるようにしましょう。