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蕁麻疹の治療薬と安全性について

更新日:2018/01/30 公開日:2017/03/22

蕁麻疹の症状と対処法

蕁麻疹は誰にでも発生する可能性のある病気です。しかし、その治療法がわからずに腫れがひかないことがあります。そうした蕁麻疹を抑える薬や、薬の安全性について、ドクター監修の記事で詳しくご紹介します。

 

 

蕁麻疹とは

蕁麻疹というのは、肌に一時的に赤みがかったぶつぶつが現れる皮膚の症状です。多くの蕁麻疹は、かゆみをともない、掻いて肌を傷つけ症状が悪化していくケースがよくあります。蕁麻疹は急速に出現して、数分から数時間、症状が続きます[1][2]。蕁麻疹のほとんどは原因不明です。

蕁麻疹の治療とは

原因の特定

蕁麻疹は多くの場合、はっきりとした原因は分かりません。しかし、そうした中でもアレルギーが原因となる場合があります。果物、カニやエビなどの甲殻類、魚、乳製品、チョコレート、ピーナッツなど食べ物をはじめ、花粉やほこり、ダニなどとの接触により起こります。食べ物や花粉などの成分に過剰に反応し、体内でIgEという異物を排除するためのたんぱく質「抗体」が作られて、体の中でヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が作られ、この反応により蕁麻疹が起きます。

遺伝的な要因により血液のブラジキニンという成分の増加による影響や、補体と呼ばれる細胞を壊すたんぱく質の影響などによっても蕁麻疹は起こることがあります[1][2]。原因を特定するには、医療機関に相談すると良いでしょう。蕁麻疹は症状が治まることもありますから、写真に撮っておいてもよいでしょう[1][2]。

アレルギーが原因となっている場合には、蕁麻疹が引き起こされる原因となっている「アレルゲン」を特定することがあります。医師が必要だと判断したときに、血液を採取して、食べ物や花粉などの成分に反応する「特異的IgE」の存在を調べます。

処方される治療薬

アレルギーを起こしたときは、アレルゲンに接触しないようにすることが大切です。原因を特定して、取り除くことが最も有効と考えられています。その上で、蕁麻疹に対しては、抗ヒスタミン薬を使います[1]。

ステロイドの塗り薬は効果がないため使われません。蕁麻疹に対して、抗アレルギー薬としてトラネキサム酸を使うこともできます[2][3]。

蕁麻疹に対する薬の安全性

抗ヒスタミン薬は、第二世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬が一般的になっています。第一世代では副作用として眠気が見られましたが、第二世代は血液脳関門と呼ばれる脳と血液のバリアを通りにくくなっているため、眠気が起こりにくくなっています[3]。

蕁麻疹が出た際の対処法

皮膚をこすったり、圧迫したりすると蕁麻疹が出やすくなるので、肌を刺激しないように気をつけると良いでしょう。例えば、下着やストッキングがきついといった場合は使用をやめます。感染のほか、疲労やストレスが関係している可能性もあるので、生活を振り返ってみるのもよいでしょう。蕁麻疹は出ても短時間だけという特徴があります。長引くようであれば、医療機関に相談してください[1][2][4]。

参考文献

  1. [1]DermNet NZ. "Urticaria – an overview" New Zealand Dermatological Society.
    https://www.dermnetnz.org/topics/urticaria-an-overview/(参照2017-10-16)
  2. [2]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル. 2016; 370-375, 2169-2171
  3. [3]浦部晶夫ほか編. 今日の治療薬2017. 南江堂. 2017; 312, 527
  4. [4]秀道広ほか編. 蕁麻疹診療ガイドライン. 日皮会誌 2011; 121(7): 1339-1388

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