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慢性蕁麻疹のメカニズムと対処法

更新日:2017/03/23 公開日:2017/03/22

蕁麻疹・痒疹・皮膚掻痒症

慢性蕁麻疹は、蕁麻疹の症状がほぼ毎日現れ、それが1か月以上続きます。かいてしまうと悪化する可能性がある分、その対処法には気をつけなければなりません。今回はドクター監修の記事で、慢性蕁麻疹について説明していきます。

蕁麻疹の症状が1か月以上続いてしまう慢性蕁麻疹。原因の特定が困難であることが多く、急に症状が出てくるという点もやっかいです。今回は慢性蕁麻疹について説明していきます。

慢性蕁麻疹とは

慢性蕁麻疹は、「特発性蕁麻疹」の1種です。特発性蕁麻疹は、その名の通り急に蕁麻疹の症状が現れ、またその原因が明らかでないことも多いのが特徴です。そして、この特発性蕁麻疹は「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」の2つに分けられるのですが、症状が治まれば1か月以内に治まれば急性蕁麻疹に、1か月以上続くと慢性蕁麻疹となります。たいていの蕁麻疹は、食べ物や薬、あるいは肌への刺激など、日常のさまざまなものが原因となって現れ、そして症状も数時間ほどで治まっていくことが多いです。しかし、慢性蕁麻疹では、原因不明の蕁麻疹がほぼ毎日現れるといわれています。

慢性蕁麻疹の症状

慢性蕁麻疹では、他の蕁麻疹と同じような症状が現れます。皮膚の一部に突如虫に刺されたかのような赤い腫れが出現し、そして同時に強いかゆみを引き起こします。そして、腫れやかゆみが出る範囲にはハッキリとした境界線があるという点、こういった症状は時間がたてば自然と治まっていくという点も同様です。

慢性蕁麻疹の原因とメカニズム

慢性蕁麻疹の原因特定は難しい

慢性蕁麻疹に限らず、特発性蕁麻疹の場合はその原因を特定するのは非常に困難であることが多いです。接触性蕁麻疹の場合は、何か特定の食べ物を食べたときに症状が出る、何か特定の植物に触れたときに蕁麻疹が出るといったように、明確に引き金となっている要因があるものなのですが、特発性蕁麻疹の場合は、いつ・どこで・何によって症状が引き起こされたかが特定できないことがほとんどなのです。

かゆみを引き起こしてしまうヒスタミン

とはいえ、かゆみが出てくるメカニズムに関しては、他の蕁麻疹と同じです。「ヒスタミン」という物質によって、かゆみが引き起こされているといわれています。ヒスタミンは皮膚の下にある「脂肪細胞」内に存在している物質です。しかし、皮膚が何かしらの刺激を受けたとき、この脂肪細胞からヒスタミンが分泌され、皮膚の神経に刺激を与えてしまいます。すると、皮膚の神経は脳にその刺激を伝え、脳がかゆみを発生させる命令を出してしまうといわれているのです。

また、このヒスタミンには血管を拡張させるような効果もあります。皮膚を赤く盛り上がり、ミミズ腫れのような状態になってしまうのは、広がった血管から血漿(けっしょう)と呼ばれる成分があふれ出してしまうことによっておこる場合がほとんどです。本来ヒスタミンは免疫系の神経伝達物質なので、こういったかゆみは外部からの刺激に対する防御反応として出てくるのですが、それでもかきむしってしまうと肌がボロボロになってしまうこともあるので我慢しなければなりません。

慢性蕁麻疹の対処と治療

慢性蕁麻疹の対処法

慢性蕁麻疹になってしまった場合は、かゆみをグッと我慢して、氷水につけたタオルで患部を冷やすなどして、かゆみを抑えるようにしましょう。かゆくてつらいかもしれませんが

ここでかいてしまうと、さらにヒスタミンの分泌が活発になってしまいます。ヒスタミンは肌への刺激に反応して分泌されるため、かけばかくほどかゆみが強くなっていくこともあるのです。また、赤い腫れが出てくる範囲が広がってしまうなど、症状が悪化してしまう可能性もあるので、注意してください。

慢性蕁麻疹の治療

慢性蕁麻疹を医療機関で相談した場合、薬が処方されます。処方されるのは主に抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤といった内服薬など。特に抗ヒスタミン剤にはさまざまな種類があり、第1選択薬として処方されることも多い薬です。処方された薬に効果が見られない場合でも、他の組み合わせに変更して服用すれば、効果が見られたというケースもあります。ただし、妊娠中の方は胎児や母乳へ影響が出る場合があるので、その使用には細心の注意を払わなければなりません。

慢性蕁麻疹の予防

慢性蕁麻疹は原因の特定が困難であるため、予防するのも非常に難しいです。ただ、すべての慢性蕁麻疹に当てはまっているというわけではありませんが、ストレスや疲労によって症状が引き起こされるケースもあります。こういったストレスや疲労は、慢性蕁麻疹以外にもさまざまな疾患を引き起こしてしまうことがあるので、これらへの対処は非常に重要になってくるかと思います。

仕事でも家庭でも、ストレスや疲労をためずに生活するのは難しいかと思いますが、上手な対処法を見つけることが大切でしょう。ただし、激しい運動やお酒などは蕁麻疹をより強めてしまうこともあるので注意が必要です。予防としてならいいのですが、症状が出てしまった後は控えたほうがいいかもしれません。その場合は、十分な睡眠をとる・アロマをとり入れる・音楽や読書を楽しむなどのように、別の方法でストレスを軽減する方法を見つけてください。

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