スキンケア大学 ヘルスケア大学 メンズスキンケア大学

顔に蕁麻疹が発生したときの正しい対処法とは

更新日:2018/02/06 公開日:2017/03/22

蕁麻疹・痒疹・皮膚掻痒症

皮膚の表面にかゆみとともに赤みを帯びて現れる蕁麻疹。腕や脚だけでなく、顔に症状が現れることも多々あります。今回は、顔に現れた蕁麻疹の対処法を、ドクター監修の記事でご紹介します。

 

 

まぶたや唇に蕁麻疹が発生したために、腫れ上がってしまい、外出が難しくなるということがあります。この記事では、蕁麻疹の原因や対策、また、関連する病気の「血管性浮腫」についてご紹介します。

蕁麻疹は、全身のどこにでも発生するので、顔にもあらわれることがあります。また、血管性浮腫という病気は、顔に出やすいといわれています。

蕁麻疹とは

蕁麻疹とは、肌に一時的に赤みがかったぶつぶつが現れる皮膚の症状を指します[1][2]。多くの蕁麻疹は、かゆみをともない、かきむしって肌を傷つけることで症状が悪化します。蕁麻疹は、急速に出現して、短ければ数分、長い時には数時間症状が続き、収まります[1][2]。

蕁麻疹が発症する仕組み

蕁麻疹は、多くの場合、原因不明です。アレルギーが原因となる場合は、果物、カニやエビなどの甲殻類、魚、乳製品、チョコレート、ピーナッツなどの食べ物をはじめ、花粉やほこり、ダニなどとの接触により起こります。

体が食べ物や花粉などの成分に過剰に反応し、体内でIgEという異物を排除するためのたんぱく質「抗体」が作られます。抗体が「アレルゲン(アレルギーの原因物質)」に反応すると、ヒスタミンやロイコトリエンなどの物質が作られます。これらはかゆみを引き起こしたり、血管から体液(血漿成分)が皮膚側に染み出したことで皮膚がふくらんだりして、蕁麻疹が起きます[1][2]。

蕁麻疹の原因

アレルギーが原因になるもの

乳製品や卵といった、特定の食品を食べることによって発症することがあります。また、非ステロイド性抗炎症薬などの薬物を投与することによっても発症するとされています。

コリン性蕁麻疹

コリン性蕁麻疹は、コリン作動性神経と呼ばれる神経が関係して、赤みのあるふくらみが出てくるものです。体温の上昇によって起こると考えられています[3]。

寒冷蕁麻疹

アレルギーで作られるIgEというタイプの抗体が、寒冷の刺激を受けたときにも出てきます。この影響で、体の中でヒスタミンが作られて、蕁麻疹が引き起こされることがあります[2]。

蕁麻疹と併発することもある「血管性浮腫」

血管性浮腫は、蕁麻疹と似た症状ですが、蕁麻疹よりも皮膚の深い場所である皮下組織が、局所的に腫れるものを指します。かゆみが出たり、ヒリヒリとしたりして、腫れが顔のまぶたと唇に出やすいところが特徴です。血管性浮腫は、蕁麻疹と同じ仕組みで起き、同時に起きることもよくあって、まる1日、あるいは2日の間にわたって続きます[4]。

また、原因は、原因不明のもの(特発性と呼びます)や、体質が関係するもの、高血圧の治療薬など、特定の物質によるものがあります。

どのようにすれば治すことができるのか

蕁麻疹や血管性浮腫は、症状を起こす原因を特定し、その原因を避けることが重要です。顔に発生した場合でも、ほとんどの蕁麻疹と同じように、皮膚のふくらみやかゆみを、抗ヒスタミン薬を用いて抑えます。

血管性浮腫は、特発性のものと、原因がはっきりしているもので対応方法が分かれます。原因がわかっているものでは、原因物質や、薬剤(NSAIDs、降圧薬の一部など)の使用を停止します。

どちらの病気が発生しても、原因を特定するには、皮膚科に相談するとよいでしょう。

参考文献

  1. [1]DermNet NZ. "Urticaria – an overview" New Zealand Dermatological Society.
    https://www.dermnetnz.org/topics/urticaria-an-overview/ (参照2017-10-16)
  2. [2]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 370-375, 2169-2171
  3. [3]DermNet NZ. "Cholinergic urticaria" New Zealand Dermatological Society.
    https://www.dermnetnz.org/topics/cholinergic-urticaria/ (参照2017-10-16)
  4. [4]DermNet NZ. "Angioedema" New Zealand Dermatological Society.
    https://www.dermnetnz.org/topics/angioedema (参照2017-10-16)
ヘルスケア本